夢見る力

のちをひくんだぜっ」
 自信満々に言うや真弘は、珠紀からヒナを受け取ると、背中に黒い翼を広げる。
「んん……!」
 ぱたぱたぱたぱた。
 翼を羽ばたかせるが、少ししか浮かない。
「んん……! んく……っ!」
 ぱたぱたぱたぱたぱたぱたぱた。
 さらに頬を赤くして、力を入れて羽ばたかせる。さっきより少しは浮いたけど、あまり大差ない。
 疲れて地面に両足を着ける。
「ふっ。なかなか、てごわいじゃあねえか」
「「「「「「五センチしかういてないしっ!」」」」」」
 真弘を除く、珠紀を含めた六人が同時にツッコミを入れる。
「おれに、ひとちゅかんがえがある」
 そう言って、拓磨が一歩前に出る。
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