夢見る力

なかった。

🍁

 それから、何時間が過ぎ、日がとっぷりとすぎて夕方になる。
 カー、カーと鴉も遠い空で鳴く。
「ぷはあ~っ」
 疲れた珠紀は、ボロボロで地面に仰向けで大の字に寝転んだ。
 そんな珠紀を心配してヒナが寄ってくる。
「だいじょうぶ」
 ぽんっとヒナの頭に手を置いて、珠紀は安心させるように言う。
「きっと、もとのところに、かえしてあげるからね」
 そう満面の笑顔で言う珠紀を、ヒナはじっと見つめていた。
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