日記
戦闘ロボはカレーライスの夢を見るか
2018/04/20 08:58ゲームの話絵
「Drop Point」というスマホアプリゲームに最近ドはまりしてたのですが、とりあえず1周目クリアしました。戦闘狂エンド、悪い意味で泣いた。ああぼくのロボ……
以前「P.A.B」の記事で紹介した世紀末世界でパン屋を営むゲームと開発は同じ、合同会社ズィーマさんです。やっぱりちょっとクセのあるテキストと味のあるイラスト、単純だけど奥深いゲームシステムがうまく噛み合い、こちらも唯一無二の独特な世界でした。ポストアポカリプスシリーズは世界観を共有しているので、どこかで見たことある人がお客さんとしてパン屋に来たり、またどこかでは敵として…………すみません辛いんでこの話やめていいですか?
Drop Pointは、空中要塞で生き残っている地球最後のエンジニア(主人公)が戦闘ロボを整備して武器を持たせ、ミュータントや凶暴化した生物なんかとの戦いに送り出すゲーム。主人公がロボを操作したりすることは出来ないので、基本的にロボを戦地に送り出したらやることはありません。エンジニアはただ無事を祈って待つ。それだけ。
戦闘終了までの時間は現実とリンクしてるので、ほんとに仕事をしながら(ロボは無事かな……)なんて思っちゃったりするんですよね。すっかり気分はエンジニア。待ち時間中にもロボと通信はできるのですが、その時のおしゃべりがかわいい。鼻歌歌ってるのをエンジニアに聞かれてムムッてしたりとか。エモいです。エモってやつです。
で、ここがすごい発想だなと思うんですけど、なんと最初の出撃(チュートリアル)の際に、エンジニアは戦闘用ロボに味覚センサーを取りつけて、お弁当を持たせます。
ギリギリの戦いをする「世紀末世界」で、
戦うだけの「戦闘用ロボ」に、
本来不要な「味覚センサー」を取りつけて、
貴重な物資である食料を「お弁当」として持たせるんです。
わけがわからなすぎて心臓鷲掴みにされました。好き。
ロボからも「おおう、アナタはクレイジーデス……」だとか「ロボはおなかは減らない……精神的おなか? どういうことデスか……?」なんてわりと散々な言われようなのですが、押しつけられた(頭の蓋がパカパカ開いて、そこにお弁当を入れます。かわいい)日の丸弁当を渋々持っていったロボが帰ってきた時、エンジニアにどんな話をしてくれるのかは、まあ実際にプレイしてみてください。
お弁当を持たせるかどうか、会話の選択肢や戦わせる相手、あと装備の残酷さ(火炎放射器だったりチェーンソーだったり、物騒な武器を持たせると特に上昇)によってロボのAIに変化が生まれ、エンジニアとの関係によって結末が変わるマルチエンド方式なのでまだまだたっぷり楽しめそうです。とりあえず選択肢どおりロボと結婚したい。ぼくはねロボ、帰ってきてくれた君の指に、ぴかぴかに磨いたナットの指輪を嵌めてあげたかったんだ……(遠い目)