日記

部長の設定

2018/04/14 23:24
Caligulaの話文章とか絵の話
 
考えるのすごく好きなんですよね、部長の本性とか秘密とかトラウマとか。もともとカリギュラってゲーム自体、主人公のデフォルトネームがなかったりして(わりと困るという意見もよく聞くんですが)あなた独自の主人公像を作り上げて楽しんでくださいねっていうのを推奨されてるんですよね。イベントのミニドラマとか小説に対しても「この部長はここ限りのもので公式設定というではない(要約)」なんてアナウンスが丁寧に入ったり、アニメに至っては「これは式島律の物語、あなたのいないカリギュラ」とまで明言して、当然ゲームとはストーリー展開がまるで違う。あくまで主人公=プレイヤーであるというスタンスを発売前から貫き通している。私はゲームの主人公に感情移入とか自己投影とか一切できない人間なんですけど、この一貫性はすごく好きなのでいろんな部長を想像して楽しんでますし、人の部長の話を聞くのも好き。

メビウスにこんな部長がいたら、帰宅部の(または楽士の)みんなとどう仲良くなったり衝突したりするんだろうとか考えるのが好きなのでこれまで何人か部長を作ってきたんですけど、一応自分なりのルールみたいなものはあるんですよね。
ひとつはまあすごく単純なんだけど、「あんまり凝りすぎた名前にしないこと」です。ありきたりすぎないけど、探せばどこかにいそうだなっていうギリギリのラインの名前がいいなーと思ってます。カリギュラってどこかにいそうな人たちの話だと個人的には思ってるので、日本中探せばもしかしたらいるよな?くらいの名前をつけたい気持ちはめちゃくちゃあります。いちおう名前がついてる部長に「松田奏一」と「西島茜音」って奴がいるんですけど、この「どこかにいそう」感、ちょっとお気に入り。とか言ってたら因果系譜生徒と名前被りかけてたんですけどまあ気にしない気にしない……

ふたつめは、「あんまりメビウスの根幹を揺るがしたり、世界観の裏側に深く食い込むような設定にはしないこと」かな……っていうか、そこまで設定と話を作り込んでも広げてまとめる力がないから自分にブレーキかける意味を込めてなんですけど笑、ほんとは壮大なやつがうらやましいからやってみたいんですけど。すごく。ひとりメビウスにある感情の塵みたいなのがそのへんのNPC素体を乗っ取って勝手に動き始めたっていう個人的にはルール違反ギリギリの設定のやつがいるんですけど、でも我ながらものすごくかわいい奴だと思ってしまったので、ほんとにifのifみたいな扱いで完全に趣味で動かしてます。うん、かわいいもんは仕方ない。

みっつめはルール……っていうか気がついたらそんな感じになってたんですけど、Vita版の頃に作った部長は三人いるんですが、全員初恋こじらせてますね。自分のいびつな愛に気づいて幼なじみの恋人との関係が壊れた青年とか、同性のクラスメイト相手の初恋にトラウマを抱えてる少年とか、そもそも自分の性別というものがふわふわしたまま同級生の女の子を好きになっていた女性とか、まあそんな感じの。思ってたより恋愛とか痴情のもつれ絡みのトラウマ持ちが少なかった(まあ死人まで出ててとんでもなく重たい人がいますけど)せいもあるのかなーと今になっては思うんですけど。とにかく、燻り続けた初恋は人を化け物にするっていうのをテーマに何かやりたかったんでしょうね。やれてたかは知らん。

結局「この子と絡ませるなら」っていうのを前提にトラウマやら悩みを考えるからいろいろ固まるんですよね。たとえばこの部長は鍵介専用、みたいな感じで出来上がって他のキャラとのカップリングとかも考えないので、つまり生まれた時から運命の相手ってやつですね。やったぜ。

コメント

匿名ユーザーからのコメントを受け付けていません。