日記

主笙のはなし

2018/04/06 17:29
文章とか絵の話
 
現実の主笙を書きました。
ここの本当に難しくて残酷なところって、そもそもの出会いが人ひとりの死を前提としてることなんですよと私は思います。彼をあそこまで追い詰めて、家から出ることすらできなくしてしまった「彼女の死」が。
笙悟がビルの屋上に立つ彼女から逃げずに説得したとか、なんらかの要因で彼女に死ぬつもりがなくなるとか、もしくは彼女の死をなんとか乗り越えた(想像がつかないけど)世界があって、引きこもることもなく普通に働いてる佐竹さんがいるとします。その世界で彼と自分はそもそも出会うことが出来たのか、そして偶然出会ったとしてもそこに恋心というものが生まれるのか、そして成就させることは可能なのかという問題と、部長くんは常に向き合わされることになるんですよね。まず笙悟と一凛が良い感じになってそのまま……というパターンだって無いとは言い切れないし。三十路近辺ならじゅうぶんありえる話。

笙悟を今も苦しめる彼女の存在が、部長くんにとってはメビウスで彼と自分を引き合わせてくれた運命になるなんてやり切れませんね。笙悟の悩みを聞くうちにいつの間にか彼ら彼女らの因縁の「四人目」として当事者になってしまった部長くん、強く生きてほしい。

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