1.紅桜編
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岡田似蔵は、桂の頭髪の束を高く上げ、自身の顔の上にいやらしく垂らした。
芳野は強い嫌悪感を覚え、眉間にしわを寄せた。
一瞬、銀時の殺気が爆発した。銀徳はその爆発力のまま岡田似蔵に切りかかるも、いともたやすく受け止められる。
芳野は、やっぱり駄目だったかとため息をつき、これからのことを額を抑えた。
「何度も同じこと言わせんじゃねーよ。ヅラはてめーみてーなザコにやられるような奴じゃねーんだよ」
「クク……確かに、俺ならば敵うまいよ」
似蔵が楽しそうにくつくつ笑うと、彼の持っている刀は生き物のように、ボコボコとうごめきだした。
やばい、本能的に判断した芳野は新八とエリザベスの腕を掴み立たせる。
「二人とも立って、ゆっくりでもいいから」
「あなたは?それに、銀さんが!」
「冷たいことを言うけど、頭に血が上った坂田君に勝ち目はない。君たちは逃げな。私がどうにかする」
銀時の安否が気になるのか、芳野が腕を引っ張っても二人は動こうとしなかった。
しかし、今はそれどころではない。きっとこの二人(内一体は白い生物だが)が見ていたら、坂田銀時は全力を出さない。だって彼らのことが大切だから。
そして殺気さえ隠せない今の銀時に勝ち目はない。
強めに掴んでいる腕を引くと、新八の不安げな表情が芳野を見た。
この少年もまた、坂田銀時に助けられているのだと分かった。
「きっと大けがすると思う、けど殺させない。私がどうにかする。だから君らは坂田くんがいつ戻ってもいいように準備をしておいて。いいかい?ほら行けよ、戻んなよ」
そういって芳野は腕を離して、彼らが逃げ切れることを祈るながら振り返らずに銀時の元へと走った。
路地から出ると、目の前の橋が破壊された。橋の上に残り月光に照らされているのは似蔵だけだった。
「おかしいね、オイ。アンタ、もっと強くなかったかい?」
似蔵の姿は、橋下に落とされた銀時にも見えているようだ。
橋の上に立つ似蔵の右腕からは。機械的なコードが肌や筋肉を突き破り、ぐねぐねと意思を持った生き物のように蠢いている。
「……おかしいね、オイ。アンタそれ、本当に刀ですか?」
芳野も刀を抜いて構え、似蔵との間合いを取る。
「坂田くん、これは刀っていうより生き物……いや、生き物というより――」
「化 ケ物 じゃねーか」
芳野が駆け出すとほぼ同時、似蔵は銀時を先に仕留めようと自身が明けた橋の大穴から飛び降りた。
芳野は強い嫌悪感を覚え、眉間にしわを寄せた。
一瞬、銀時の殺気が爆発した。銀徳はその爆発力のまま岡田似蔵に切りかかるも、いともたやすく受け止められる。
芳野は、やっぱり駄目だったかとため息をつき、これからのことを額を抑えた。
「何度も同じこと言わせんじゃねーよ。ヅラはてめーみてーなザコにやられるような奴じゃねーんだよ」
「クク……確かに、俺ならば敵うまいよ」
似蔵が楽しそうにくつくつ笑うと、彼の持っている刀は生き物のように、ボコボコとうごめきだした。
やばい、本能的に判断した芳野は新八とエリザベスの腕を掴み立たせる。
「二人とも立って、ゆっくりでもいいから」
「あなたは?それに、銀さんが!」
「冷たいことを言うけど、頭に血が上った坂田君に勝ち目はない。君たちは逃げな。私がどうにかする」
銀時の安否が気になるのか、芳野が腕を引っ張っても二人は動こうとしなかった。
しかし、今はそれどころではない。きっとこの二人(内一体は白い生物だが)が見ていたら、坂田銀時は全力を出さない。だって彼らのことが大切だから。
そして殺気さえ隠せない今の銀時に勝ち目はない。
強めに掴んでいる腕を引くと、新八の不安げな表情が芳野を見た。
この少年もまた、坂田銀時に助けられているのだと分かった。
「きっと大けがすると思う、けど殺させない。私がどうにかする。だから君らは坂田くんがいつ戻ってもいいように準備をしておいて。いいかい?ほら行けよ、戻んなよ」
そういって芳野は腕を離して、彼らが逃げ切れることを祈るながら振り返らずに銀時の元へと走った。
路地から出ると、目の前の橋が破壊された。橋の上に残り月光に照らされているのは似蔵だけだった。
「おかしいね、オイ。アンタ、もっと強くなかったかい?」
似蔵の姿は、橋下に落とされた銀時にも見えているようだ。
橋の上に立つ似蔵の右腕からは。機械的なコードが肌や筋肉を突き破り、ぐねぐねと意思を持った生き物のように蠢いている。
「……おかしいね、オイ。アンタそれ、本当に刀ですか?」
芳野も刀を抜いて構え、似蔵との間合いを取る。
「坂田くん、これは刀っていうより生き物……いや、生き物というより――」
「
芳野が駆け出すとほぼ同時、似蔵は銀時を先に仕留めようと自身が明けた橋の大穴から飛び降りた。