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その二十六 帰宅後
夢主の名前
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本家に戻った夢主と猩影は、首無に出迎えられる。
首無は夢主の帰りをいつも待っている。二代目の代からの妖怪は、とくに夢主とリクオを可愛がり、見守ってくれる。
「おかえりなさいませ、夢主様、猩影。雪は大丈夫でしたか」
頭や肩に薄っすら降り積もった雪を払いながら二人は玄関に入った。
「ただいま。雪はまだそんなに降ってないよ」
「兄貴、ただいま戻りました。夢主が怪我しちまったんすけど、鴆の兄貴はいますか?」
「夢主様が怪我を?すぐに鴆様を」
「首無、鴆くんを呼ぶほどではないわ。薬箱はあるよね」
「しかし…どこを怪我されたのですか?一体、何が…?」
大切に思っている夢主が怪我を負って戻ってきたとあって、首無の慌てようは見てわかるほどだ。
「夢主」
猩影に促されて、夢主は手に負った切り傷を見せた。
「そんなに大した怪我じゃないのよ」
「でも、妖怪に襲われたんだ。診てもらった方がいい」
「とにかく、一度お部屋へ。薬箱は持っていきますのでお待ち下さい」
玄関先で話すより、治療をと首無に促されて二人は夢主の部屋へ向かった。
薬箱を持って夢主の部屋を訪れたのは毛娼妓だった。
「夢主様、怪我を見せてください」
夢主は手を差し出す。
「全く、傷痕が残ったらどうするんです?」
毛娼妓もまた二代目からの妖怪だ。
猩影は毛娼妓の言葉に大きく頷き、同意を示している。
「ごめんなさい」
夢主はそんな彼女らの気持ちをありがたく受け取り、素直に謝った。
消毒をして、深い傷には治療用テープを、浅い傷には絆創膏を貼ってくれる。
「はい、終わりました」
「ありがとう」
「で、何があったんですか?」
毛娼妓の質問に答えたのは猩影だ。
猩影は、ガラクタ市であったことを話した。
「でも私が避けたら逃げている人に当たってしまったと思うの」
夢主は避けられない怪我だったと主張する。
「何か道具や武器を使うとか、何も素手で防がなくても」
言われて初めて、夢主は自分の無謀さを思い知った。しかし咄嗟に身体が動いた結果がそれだったのだ。
「以後気をつけます…」
しゅん、と夢主が項垂れる。
首無は夢主の帰りをいつも待っている。二代目の代からの妖怪は、とくに夢主とリクオを可愛がり、見守ってくれる。
「おかえりなさいませ、夢主様、猩影。雪は大丈夫でしたか」
頭や肩に薄っすら降り積もった雪を払いながら二人は玄関に入った。
「ただいま。雪はまだそんなに降ってないよ」
「兄貴、ただいま戻りました。夢主が怪我しちまったんすけど、鴆の兄貴はいますか?」
「夢主様が怪我を?すぐに鴆様を」
「首無、鴆くんを呼ぶほどではないわ。薬箱はあるよね」
「しかし…どこを怪我されたのですか?一体、何が…?」
大切に思っている夢主が怪我を負って戻ってきたとあって、首無の慌てようは見てわかるほどだ。
「夢主」
猩影に促されて、夢主は手に負った切り傷を見せた。
「そんなに大した怪我じゃないのよ」
「でも、妖怪に襲われたんだ。診てもらった方がいい」
「とにかく、一度お部屋へ。薬箱は持っていきますのでお待ち下さい」
玄関先で話すより、治療をと首無に促されて二人は夢主の部屋へ向かった。
薬箱を持って夢主の部屋を訪れたのは毛娼妓だった。
「夢主様、怪我を見せてください」
夢主は手を差し出す。
「全く、傷痕が残ったらどうするんです?」
毛娼妓もまた二代目からの妖怪だ。
猩影は毛娼妓の言葉に大きく頷き、同意を示している。
「ごめんなさい」
夢主はそんな彼女らの気持ちをありがたく受け取り、素直に謝った。
消毒をして、深い傷には治療用テープを、浅い傷には絆創膏を貼ってくれる。
「はい、終わりました」
「ありがとう」
「で、何があったんですか?」
毛娼妓の質問に答えたのは猩影だ。
猩影は、ガラクタ市であったことを話した。
「でも私が避けたら逃げている人に当たってしまったと思うの」
夢主は避けられない怪我だったと主張する。
「何か道具や武器を使うとか、何も素手で防がなくても」
言われて初めて、夢主は自分の無謀さを思い知った。しかし咄嗟に身体が動いた結果がそれだったのだ。
「以後気をつけます…」
しゅん、と夢主が項垂れる。