すべての夢小説で共通です。
その二十六
夢主の名前
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「この問題なんだけど」
「どれ?あー、これはこの公式を使ってー」
約束通り、クラスメートたちと夏休みの宿題に取り組んだ日の夕暮れ。猩影と夢主は帰路に着いていた。
道すがら、夢主は先程の会話を思い出す。
「夢主ちゃん、元気になって良かった!」
「本当よ!急に学校来なくなっちゃうんだもん、心配したんだよ」
「俺も!めちゃくちゃ心配した」
「ありがとう、みんな」
「な、猩影もそうだろ?」
「だってあのときの猩影くん、すごい沈んでたよね」
「なっ!そんなことまで言わなくてもいいだろ」
「あのときはムッスーってしかめっ面でさ」
「そうそう!相当落ち込んでたよね」
「ね、猩くん。本当にありがとう」
急に何を言い出すのかと思えば、夢主は繋いだ手に少しだけ力を込めた。
「今がすごく楽しいなって。それはね、猩くんが待っていてくれたからかなって思って」
「俺はただ…夢主と、一緒にいたいだけで」
「うん、私も猩くんと一緒にいたい。ねぇ猩くん」
夢主が数歩翔けるように前に出て振り返った。夕陽に照らされた夢主の顔は赤かった。
「好きだよ」
ストレートに伝えられた言葉に、猩影は一瞬戸惑った。今、なんて?夢主はなんて言った?
夢主は、そんな猩影を見て微笑んだ。まるで予期していたかのような笑みだった。
「お、俺も…夢主が好きだよ」
情けなくも噛んでしまう。
夢主は満足そうに歩き出した。猩影もそれに倣う。
「どうしても言いたかったの」
ぽつりと夢主がこぼす。
「いつでも、何度でも、どこでも…夢主が言いたいときに言ってよ」
「ふふ…じゃあお言葉に甘えて、言いたくなったら言うね」
「夏が終わるね」
「秋にしては、暑いけどな」
「うん、それにまた忙しくなりそうだね」
秋の盛りのその日には、奴良組の新体制がお披露目になる。
熱く、長かった夏が終わる。そして新しい季節が奴良組に訪れようとしていた。
「どれ?あー、これはこの公式を使ってー」
約束通り、クラスメートたちと夏休みの宿題に取り組んだ日の夕暮れ。猩影と夢主は帰路に着いていた。
道すがら、夢主は先程の会話を思い出す。
「夢主ちゃん、元気になって良かった!」
「本当よ!急に学校来なくなっちゃうんだもん、心配したんだよ」
「俺も!めちゃくちゃ心配した」
「ありがとう、みんな」
「な、猩影もそうだろ?」
「だってあのときの猩影くん、すごい沈んでたよね」
「なっ!そんなことまで言わなくてもいいだろ」
「あのときはムッスーってしかめっ面でさ」
「そうそう!相当落ち込んでたよね」
「ね、猩くん。本当にありがとう」
急に何を言い出すのかと思えば、夢主は繋いだ手に少しだけ力を込めた。
「今がすごく楽しいなって。それはね、猩くんが待っていてくれたからかなって思って」
「俺はただ…夢主と、一緒にいたいだけで」
「うん、私も猩くんと一緒にいたい。ねぇ猩くん」
夢主が数歩翔けるように前に出て振り返った。夕陽に照らされた夢主の顔は赤かった。
「好きだよ」
ストレートに伝えられた言葉に、猩影は一瞬戸惑った。今、なんて?夢主はなんて言った?
夢主は、そんな猩影を見て微笑んだ。まるで予期していたかのような笑みだった。
「お、俺も…夢主が好きだよ」
情けなくも噛んでしまう。
夢主は満足そうに歩き出した。猩影もそれに倣う。
「どうしても言いたかったの」
ぽつりと夢主がこぼす。
「いつでも、何度でも、どこでも…夢主が言いたいときに言ってよ」
「ふふ…じゃあお言葉に甘えて、言いたくなったら言うね」
「夏が終わるね」
「秋にしては、暑いけどな」
「うん、それにまた忙しくなりそうだね」
秋の盛りのその日には、奴良組の新体制がお披露目になる。
熱く、長かった夏が終わる。そして新しい季節が奴良組に訪れようとしていた。