すべての夢小説で共通です。
その七
夢主の名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その翌日、夢主はいつもより早く家を出た。
その隣に、いつもの彼はいない。それを発見したのは黒羽丸だった。
「夢主様!お待ちください!お一人では危険です」
「学校へ行くだけだから、大丈夫」
「何を仰いますか!猩影殿を待たなくていいのですか?」
「いいの!偶には別行動もするのよ!」
はぁと溜め息をついて黒羽丸は夢主の隣に並ぶ。
「・・・では、俺が学校までお供いたします」
黒羽丸は、昨日の夢主の様子をトサカ丸とささ美から聞いていた。しかし、夢主と猩影がケンカをするなどにわかには信じられなかった。
「大丈夫、なのに」
その所為か、元気のない夢主。黒羽丸は心配になる。
「お帰りはいつですか?お迎えに行きます」
そうとは知らず、こうなったら、どこまでも世話を焼く黒羽丸だということをわかっていた夢主は黒羽丸に付き添ってもらうことにした。
それに黒羽丸が居れば猩影が夢主に縛られることはないだろうと考えた。
「お願いするわ」
猩影は、いつもの時間に本家へと向かっていた。だがその途中で、夢主が黒羽丸と歩いているのを見てしまう。
「(夢主・・・)」
そしてくるりと踵を返した。
「夢主さん、今日、彼はお休み?」
HRを終えた教室で周りの喧騒に混じって、玉章は夢主に尋ねる。
「玉章くん、さっきのHR聞いてなかったの?」
横からの声に夢主は振り向かずに答える。
「聞いていたさ、でも意外だなっと思ってね」
「そうかしら、彼も風邪くらいひくんじゃない」
「まあ、何にしても、無事だといいね」
「っどういうこと?!」
玉章の含みのある言葉にバッと玉章のほうを向く夢主。
まさか、猩影になにかあったのだろうか。
「どうしたんだ、ただの風邪なんだろ?」
「お願いっ!うちのシマから手を引いて」
余裕の玉章に、焦る夢主。
「なんだ、やっぱりそうだったのか。わざと君はひとりになることを選んだんだね。でも頼み方ってものがあるだろう」
「・・・どうしたらいい?」
「そうだな、1日時間をやろう。君が自らの意志で奴良組を抜けるんだ」
「!」