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その二
夢主の名前
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「夢主様、おかえりなさいませ」
「おかえりなさい、夢主様」
夢主を見かけた妖怪たちが声を掛けてくる。
「ただいま、みんな。ねえリクオは帰ってきてる?」
夢主はリクオにもクレープ屋さんの話をしようと、リクオの居場所をたずねた。
「はい、リクオ様はたぶんお部屋に。あ、でも今はそっとしておいた方がよろしいかと」
首無がそれに答えた。
「ん?何かあったの?」
「はい、先ほど鴆一派の鴆様がお見えになって」
「鴆くんが!?」
夢主は、もう少し早く帰ってきていたら鴆くんに会えたかもしれないと少し残念に思った。
しかし、鴆の訪問にはわけがあった。リクオに三代目を継ぐようにと総大将から説得するよう言われてやってきたのだ。三代目を継ぐ気はないリクオに鴆が怒った。
一方のリクオは、病弱な鴆にそのような理由だけで本家に足を運ばせたことを気にしているようだ。
「そうだったの。ちょっとリクオのところに行ってくるね」
教えてくれてありがとーと言いながら夢主はリクオの部屋へ向かった。
「あ、夢主様!」
後ろから首無が止める声が聞こえる。それに大丈夫と答えて、歩みを速めた。
「リクオ、入っていい?」
「あ、姉ちゃん。おかえり・・・」
「ただいま。鴆くんのこと聞いたよ」
「う、やっぱり謝りに行ったほうがいいかな」
「リクオがそう思うなら、そうしなよ。それはきっと間違ってないよ」
「・・・うん!ボクちょっと鴆くんのところに行ってくる!」
「ねえ、私も付いていっていい?」
「うん、鴆くんも会いたがってたよ」
「本当に?じゃあ着替えて来るから少し待ってて」
夢主が部屋から出て行ったあと、リクオは妖銘酒をとりに台所に向かった。
心なしか、先ほどよりすっきりした顔をしている。それを見た首無は、さすがはリクオ様のお姉様だと、夢主を思い浮かべた。