すべての夢小説で共通です。
その五
夢主の名前
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「――なぜ止める?リクオ・・・」
キンッという高い音が聞こえ、夢主は恐る恐る目を開けた。
牛鬼の刀が柱に突き刺さっている。
「私には、謀反を企てた責任を負う義務があるのだ・・・。なぜ死なせてくれぬ・・・!」
「おめーの気持ちは痛ぇ程わかったぜ。オレがふぬけだとオレを殺して自分も死に、認めたら認めたでそれでも死を選ぶたぁ、らしい心意気だぜ、牛鬼」
夢主を巻き込んだのはいただけねぇがな、とリクオ。
「だが死ぬこたぁねぇよ、こんなことで・・・なぁ?」
その言葉を聞いてはっとする牛鬼。
夢主はその言葉を聞いてやっと身体が動くようになった。
「これは大問題ですぞ!!」
「ここでのこと、お前らが言わなきゃすむ話だろ」
それに、黒羽丸とトサカ丸は唖然とする。
「牛鬼・・・さっきの答え、人間のことは、人間ん時のオレにきけよ。気に入らなきゃそん時斬りゃーいい。その後・・・・・勝手に果てろ」
そのあと牛鬼は意識を手放した。
夢主は、怪我を負った牛鬼とリクオの手当てをした。
特に、牛鬼の傷は深く、流した血の量も多いようだった。リクオはというと、体質のお陰か、傷は治りかけていた。
「夢主、大丈夫かい?どうしてここにいるんだ」
リクオは、治癒をしている夢主の横にどかっと座り、そう言った。
「夢主様、お一人で出かけられては困ります」
そこへ黒羽丸もやってきた。
トサカ丸はささ美を呼びにいったのでここにはいない。
「あ、えっと、それは・・・。ごめんね、私、気づいてたの」
夢主は黒羽丸の勢いに圧されながら本当のことを話し始めた。
「何を?」
「牛鬼が謀反を企てようとしているんじゃないかって」
「そうか・・・」
「だから、牛鬼の誘いに乗って、リクオが傷つく前に止めようと思ったのに・・・できなかった。ごめんなさい・・・」
「お前は悪くねぇよ。オレがふぬけなばっかりに、牛鬼にもこんなことさせちまった」
「まったく・・・。危険とわかっていながら、そのようなこと」
「黒羽丸、うるせーよ。いいじゃねぇか、無事だったんだから」
「若!そういう問題じゃありません。それに、猩影殿が屋敷に参られましたよ」
「あ!猩くんと約束があったんだ。・・・あ、の、このこと・・・猩くんには・・・」
黙っててと言う夢主。
「夢主様がこちらにおられることは一部のものしか知りません。だから大丈夫かと」
「そう、よかった」
牛鬼編了。