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その三
夢主の名前
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リクオ率いる百鬼夜行が帰ってきたのは明け方だった。
夢主は、妖力を使ったこともあり、部屋についてしばらく後、眠って
しまった。
猩影はその傍らで夢主を見守っていた。途中、夢主の母、若菜が客間を用意すると言ってきたが、なんとなく夢主のそばに居たくてそれを断った。
外が騒がしくなり、夢主は目を覚ます。
目を開けて最初に見えたのが猩影だったことと自分が眠ってしまっていたことに夢主は戸惑った。
「夢主・・・」
覚醒しきっていない夢主に猩影が声をかける。
「・・・猩くん。私、眠ってた」
「ああ、疲れていたんだろ」
身体を起こす夢主を猩影は支える。
「そっか。猩くんは寝てないの?」
「俺のことはいいんだよ」
「だめよ。・・・ずっとここにいてくれたの」
「まあ・・・」
「ごめんね」
夢主はそっと猩影の手に自分の手を重ねた。
「俺がそうしたかっただけだ」
「猩くん・・・」
スパーン!部屋の戸が勢いよく開いた。
「夢主」
リクオが夢主の部屋にやってきたのだ。
「リクオ!おかえり」
「若、おかえりなさい」
「(顔色がよくなった)猩影、近い」
夢主に近づきすぎだ、とリクオ。
猩影は慌てて一歩後ずさる。それにむっとする夢主。
「猩くん、なんで離れるのよ」
「いや、しかし」
「リクオのことなら気にしないで」
「何でそうなる!?」
心底驚いたリクオ。
「昼のリクオはかわいいのに、夜のリクオはうるさいのよ」
「なっ!そりゃあねぇだろ!猩影、何とか言えよ」
猩影はほっとしていた。リクオと言い争う夢主には驚いたが、夢主にいつもの明るさが戻った。
「リクオ?!」
夢主の慌てた声で改めてリクオの方を見ると、リクオは昼の姿に戻っていた。
しかも眠ってしまったようだ。
「若、お疲れだったんだな」
「リクオ、お疲れ様」
夢主はリクオに優しく微笑んだ。
旧鼠編終了。