穴を開けた
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「いくぞ」
『うん』
私の冷えた右耳に触れる万次郎。
……いや、実際に言うと触れられているのかは分からない。冷たすぎて感覚を失っているのだ。
私は耳にくる衝撃と痛みに耐えようと万次郎から渡されたタオルを掴んだ。
そして、音と共に耳には今までにないくらいの痛みが走る。
涙で視界が滲むが、涙を零すことはしないようになんとか堪えた。