伝説の少女(清田)
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それから月日が流れ、中学の卒業式が終わり…高校の入学式を控えていた。
俺はバスケの名門『海南大附属高校』にスポーツ推薦で合格し、バスケ部の練習には春休みから参加していた。
ある日、早めに体育館に行き、一人で練習をしていた。
「身長伸びたし、そろそろダンクに挑戦してみようかな?」と思って、勢いよく走りだしてジャンプし、見事ダンクに成功した。
すると…「ナイスシュート!」と大きな声で叫ぶ、女の子の声が聞こえた。
声が聞こえる方へ振り返ると…いつの日かの記憶のような、長い髪の整った顔立ちで可愛らしい格好をした、すらっとした女の子が立っていた。
(あの子…何処かで見たような…?)
そんな風に思っていたら、俺の方へ向かってスポーツドリンクを投げてきた。
「それあげる!スポーツの時は水分補給大切だからね!」と言っていた。
ふと、俺の脳裏に、中学1年生の夏休みの出来事が過った。
「君…名前、なんて言うの?」と聞いてみると、「藍川まどか。」と答えて、俺はびっくり仰天した。
「俺、清田信長!藍川まどかちゃんて…いつかの湖畔で出会った、車椅子の女の子⁉」と聞くと、
「そう。あの時の、手紙届いてたかな?私の手術成功してね…その後も順調に回復して、中3の冬に日本に戻ってきたの。もう普通に生活できるし…4月から、この海南大附属高校に通うの。通学ルートの確認のために…少し早めに学校来ちゃった。」と答えた。
また会えたこと…俺は凄く嬉しかった。
「清田君。随分背が伸びたのね。あの頃よりも、大人っぽい顔になったわね。」と言われて照れそうになった。
「私、清田君と一緒に湖畔で撮った写真…ずっと病室に飾っていたの。向こうの看護師さんから、“ボーイフレンド?”って聞かれたときは、照れちゃったけど…。」とあの頃と変わらない笑顔で言っていた。
「まどかちゃん。俺、海南にバスケの推薦で入ったんだよ。絶対にスタメンになれるよう頑張るから、練習見に来てね!」と自信を持って言った。
「じゃあ…入学式で会おうね。同じクラスになれるといいね。」と言い残し、彼女は帰っていった。
そして入学式ー
クラス発表で、まどかちゃんと同じクラスで、またまた嬉しかった。
入学式から約1ヶ月半後…新入生の宿泊オリエンテーションが、2泊3日で大学の合宿施設で行われた。
そしてオリエンテーション2日目の自由時間…
まどかちゃんから、「一緒に散歩行かない?」と声を掛けられて一緒に出掛けた。
大学の合宿施設の立地が…中1の夏休み合宿で行った場所にそっくりで、懐かしくて嬉しかった。
暫く二人で歩いていると、「ねぇ…。3年前に私達が初めて会った場所に、そっくりだよね?」とまどかちゃんが言った。
「そうだな。でも変わったことと言えば…まどかちゃんが自分の足で歩けるようになって、あの頃よりも綺麗になったことかな…。」と言うと、彼女も「そうね。褒めてくれてありがとう。私からも言えることは、清田君の背が伸びて…『少年から男』になったことね。」と言った。
俺は思わず彼女を抱きしめ、「俺、まどかちゃんのこと…初めて会った時から好きだった!手術でアメリカに行っちゃう話聞いた時とか、涙こらえるのに必死だった。まどかちゃんから初めての手紙と写真が届いた時は、もう何が何だかよくわかんなくて…。とにかく泣いた。でも元気になって、日本に戻ってきて海南に入って、同じクラスになれて…俺、自分の人生の中でこれほど嬉しいことはねぇ‼」と会えなかった期間を埋めるかのように、自分の胸の内を曝け出した。
「私も清田君のこと…好きだよ。」と彼女は言った。
そして新入生オリエンテーションを機に、俺達は付き合うことになった。
♪古いラジオ唄ってる
ママの時代の love song
流れてきた せつなさに 涙がこぼれたの
夕映えのシルエットに ときめく理由教えて
今パンドラの封印が 静かにとけてゆく
髪が風になびく 時がからだ包む
何故か荒野にひとり 立ってる気がした
伝説の少女になりたい
いつも夢みてた
ひと粒の shooting star
わたしの物語りが はじまるの
伝説の少女になりたい
いつも 夢見てた
ひと粒の shooting star
今こころを 駆け抜けた♪
俺はバスケの名門『海南大附属高校』にスポーツ推薦で合格し、バスケ部の練習には春休みから参加していた。
ある日、早めに体育館に行き、一人で練習をしていた。
「身長伸びたし、そろそろダンクに挑戦してみようかな?」と思って、勢いよく走りだしてジャンプし、見事ダンクに成功した。
すると…「ナイスシュート!」と大きな声で叫ぶ、女の子の声が聞こえた。
声が聞こえる方へ振り返ると…いつの日かの記憶のような、長い髪の整った顔立ちで可愛らしい格好をした、すらっとした女の子が立っていた。
(あの子…何処かで見たような…?)
そんな風に思っていたら、俺の方へ向かってスポーツドリンクを投げてきた。
「それあげる!スポーツの時は水分補給大切だからね!」と言っていた。
ふと、俺の脳裏に、中学1年生の夏休みの出来事が過った。
「君…名前、なんて言うの?」と聞いてみると、「藍川まどか。」と答えて、俺はびっくり仰天した。
「俺、清田信長!藍川まどかちゃんて…いつかの湖畔で出会った、車椅子の女の子⁉」と聞くと、
「そう。あの時の、手紙届いてたかな?私の手術成功してね…その後も順調に回復して、中3の冬に日本に戻ってきたの。もう普通に生活できるし…4月から、この海南大附属高校に通うの。通学ルートの確認のために…少し早めに学校来ちゃった。」と答えた。
また会えたこと…俺は凄く嬉しかった。
「清田君。随分背が伸びたのね。あの頃よりも、大人っぽい顔になったわね。」と言われて照れそうになった。
「私、清田君と一緒に湖畔で撮った写真…ずっと病室に飾っていたの。向こうの看護師さんから、“ボーイフレンド?”って聞かれたときは、照れちゃったけど…。」とあの頃と変わらない笑顔で言っていた。
「まどかちゃん。俺、海南にバスケの推薦で入ったんだよ。絶対にスタメンになれるよう頑張るから、練習見に来てね!」と自信を持って言った。
「じゃあ…入学式で会おうね。同じクラスになれるといいね。」と言い残し、彼女は帰っていった。
そして入学式ー
クラス発表で、まどかちゃんと同じクラスで、またまた嬉しかった。
入学式から約1ヶ月半後…新入生の宿泊オリエンテーションが、2泊3日で大学の合宿施設で行われた。
そしてオリエンテーション2日目の自由時間…
まどかちゃんから、「一緒に散歩行かない?」と声を掛けられて一緒に出掛けた。
大学の合宿施設の立地が…中1の夏休み合宿で行った場所にそっくりで、懐かしくて嬉しかった。
暫く二人で歩いていると、「ねぇ…。3年前に私達が初めて会った場所に、そっくりだよね?」とまどかちゃんが言った。
「そうだな。でも変わったことと言えば…まどかちゃんが自分の足で歩けるようになって、あの頃よりも綺麗になったことかな…。」と言うと、彼女も「そうね。褒めてくれてありがとう。私からも言えることは、清田君の背が伸びて…『少年から男』になったことね。」と言った。
俺は思わず彼女を抱きしめ、「俺、まどかちゃんのこと…初めて会った時から好きだった!手術でアメリカに行っちゃう話聞いた時とか、涙こらえるのに必死だった。まどかちゃんから初めての手紙と写真が届いた時は、もう何が何だかよくわかんなくて…。とにかく泣いた。でも元気になって、日本に戻ってきて海南に入って、同じクラスになれて…俺、自分の人生の中でこれほど嬉しいことはねぇ‼」と会えなかった期間を埋めるかのように、自分の胸の内を曝け出した。
「私も清田君のこと…好きだよ。」と彼女は言った。
そして新入生オリエンテーションを機に、俺達は付き合うことになった。
♪古いラジオ唄ってる
ママの時代の love song
流れてきた せつなさに 涙がこぼれたの
夕映えのシルエットに ときめく理由教えて
今パンドラの封印が 静かにとけてゆく
髪が風になびく 時がからだ包む
何故か荒野にひとり 立ってる気がした
伝説の少女になりたい
いつも夢みてた
ひと粒の shooting star
わたしの物語りが はじまるの
伝説の少女になりたい
いつも 夢見てた
ひと粒の shooting star
今こころを 駆け抜けた♪
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