愛すべきもの…。守るもの…。(清田・番外編①)
ご自身のお名前を入力してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私、清田まどか。
現在育児休業中の養護教諭。家事に育児に奮闘中。
夫の信長は、同じ高校で教師として奮闘中。
あの激動の出産から半年以上経ち、生まれてきた息子もすくすく育っている。
ちなみに、息子の名前は「大輝」。
夫と色々考えながら、“周りを明るくして、大きくなって輝いてほしい。”と願いを込めて名付けた。
今日は大輝の健診で外出した。順調に成長している様子が窺え、母として一安心。
夫も仕事が早く終わるそうで、連絡して駅で待ち合わせをした。
「ただいま!まどか!大輝!」
「お帰りなさい。パパ。お仕事お疲れ様。」
私達はスーパーへ向かい、夕飯の買い物へ。子供が生まれてから、夫は育児はもちろん、家事も積極的に手伝うようになった。
二人で夕飯を作って食べて、今日一日の出来事を話して…。
「大輝の健診の結果、問題なしだったよ。」
「そっか。こっちも学校では、大輝とまどかのこと、授業中でも休み時間でも、しょっちゅう聞かれてるよ。」
いつもの会話。
「新城さんからLINEきたけど…ノブ、この間保健の授業1時間丸々潰して、私と大輝の話ばっかりし続けたんだって?」
「げっ…。新城の奴…。その話、もうまどかにまでしたのかよ…。そう、『子供と奥さんののろけ話も良いけど…。授業くらいはきちんとやって下さい!清田先生、もう新人じゃないんですから、仕事とプライベートはしっかり分けて下さい!』って説教されて、クラス全員に笑われたんだよ。」
バスケ部マネージャーであり、夫のクラスの生徒でクラス委員でもある新城里紗さんとは、出産の時に支えてもらって以来、私は連絡を取り合う仲になっていた。
夜ー
私達の寝室には、ダブルベッドに加えてベビーベッドが置いてある。
息子を寝かしつけた後、ベッドの中で…
「ねぇ…。私育休終わって、保育園決まったら…。本当にまた仕事しても大丈夫?」と不安げに夫に問いかける。
「大丈夫だよ!俺だって家事も育児も協力するし、まどかだって仕事続けたいんだろ?」と自信を持って答える夫。
「うん…。今日もね健診で外へ出た時、私と同年代くらいの女性がスーツ着て携帯片手に歩いてたり、制服姿のOL達が楽しそうにランチしてるところとか見てたら…。何だか、自分も働いてた頃が懐かしくなっちゃってね…。」と答えた。
「続けて良いよ。仕事。だってまどか、この仕事の採用試験受かった時、凄い喜んでたじゃん。続けろよ。」
微笑みながら答える夫。確かに養護教諭という仕事を続けてきて、色々な生徒を見てきた。卒業してからも手紙をくれる子、今回も育休に入っても連絡を取ったり、私を気遣ってくれる生徒もいる…。
そう考えたら、この仕事は私の天職なのかもしれない。
「うん。わかった。保育園決まったら、復職手続きもするよ。それまでは、大輝にたっぷり愛情注いでおくから。母と子の二人の時間は長いから。」
「俺への愛情も忘れるなよ♡」
「うん♡おやすみ♡」
とキスをして寝る私達。
それから、更に半年以上が経過した。
大輝はますます大きくなり、保育園も無事に決まって学校へも復職手続きをした。
明日はいよいよ職場復帰。久しぶりの学校。緊張する…。
でも、着ていく洋服は楽しそうに選んで、白衣も忘れずに準備する。
復帰当日ー
「おい。その服少し派手すぎないか?化粧も濃すぎないか?」
「久々に出勤するんだから、別に良いでしょ?早くしないと、遅れるよ。」
久しぶりの忙しない朝…。子供を保育園に連れていき挨拶をし、学校へ向かう。
職員室に入ると…
「おかえりなさい。まどか先生。」と同僚全員から声を掛けられた。
「清田まどか。本日付で海南大付属高校・養護教諭として復帰しました。宜しくお願いします。」と挨拶をする。
「まどか先生。また宜しくね。」
「清田から毎日、親バカ話聞かされてるぞ。」
久々に顔を合わせる、神先輩に牧先輩。
その後、私の職場である保健室へ向かう。
白衣にも久しぶりに袖を通して、その姿を鏡で見て…
「やっぱり私は…保健室の先生なんだ。」
と、しみじみ思った。
「まどか。バスケ部、先に顔出しておくか?今、皆部室に居るらしいから。」
「うん。行こう。」
ノブと牧先輩に神先輩…4人で並んで話しながら歩く…懐かしくて楽しい。これが高校時代なら、制服か部活用ジャージ着てたなんて思いだした。
バスケ部の部室に着いて、ドアを開けるとー
「「パーン!!!」」と物凄いクラッカー音が鳴り響いたと同時に、
「「「「まどか先生!!おかえりなさい!!」」」」と部員全員から出迎えられた。
「あー!びっくりした!」 もちろん驚く私。
「あんた達、クラッカーの後始末ちゃんとしておきなさいよ!
おはようございます。まどか先生。」と部員達を注意して、私に挨拶する新城さん。
「おはよう。新城さん。今日から復帰するから宜しくね。」
「こちらこそ宜しくお願いします。まどか先生。困った事があったら、何でも言って下さいね。」
彼女は2年生に進級して、更に綺麗になってしっかりしていた。
そして…また、旦那(清田先生)のクラスになり、またもやクラス委員との事。
「新城さん。私が学校に戻ったからには…旦那(清田先生)が真面目に仕事するように、しっかり見てようね。」
「そうですね。」
彼女とは、かなり馬が合うようだ。
「お前ら、変な連帯感持つなよ。」と忠告するノブに、笑っている部員達と牧先輩に神先輩。
この後の全校朝礼で、挨拶をして正式に復帰となった。
それから毎日、家事・育児・仕事の日々が続いた。
大変だけど、ノブも協力してくれるし、先輩達もバスケ部のみんなも優しいし、子供も元気だから…やり甲斐は大いに感じられている。
職場復帰から約3ヶ月後のある日ー
廊下に掲示物を貼っている時に、携帯の不在着信に“保育園”があったそうだ。
(珍しいな…。何だろう?)
そう思っていたら、
ノブが来て「俺の携帯にも、保育園から電話あったみたいだ。」と言ってきた。
「信長にまどか先生。保育園から電話だよ。職員室来て。」
と神先輩に呼ばれて、二人で職員室に向かった。
保留になっている電話機を教えられ、
「私が出る。」と言って電話に出た。
「海南大付属高校の清田です。いつも息子がお世話になってます。
あの…先ほど私と主人の携帯にも電話があったようですが、何でしょうか?」と聞くと…
大輝が熱を出したから、すぐに迎えに来て欲しいと言うことだった。
「…はい。わかりました。失礼します…。」と言い、電話を切った。
「保育園、何だって?」とノブに聞かれて、
「大輝が熱出したから、迎えに来てだって。私が迎えに行って、そのまま病院に連れて行くわ。」と言った。
「えっ⁉熱⁉大丈夫かよ⁉」と慌てるノブ。
「保育園に入って3ヶ月経つ頃でしょ?きっと疲れが出て、それで熱出たんだと思う。とにかくすぐに小児科連れて行かなきゃいけないから、私早退してこのまま帰るわ。」と言う。
「了解。まどか先生。上には俺から伝えておくよ。」と神先輩。
すぐに帰り支度をして、保育園に向かった。
到着すると…熱のせいか、泣きじゃくる息子。
急いで小児科に行き、診察の結果…やはり、新しい環境での疲れとの事だった。
薬を貰って家に帰り、ベッドに寝かせた後…
「ごめんね…。寂しい思いさせて、具合まで悪くさせちゃって…。」と小声で呟いた。
夕方になって、帰宅してきたノブ。
「ただいま。部活、早めに上げてもらえた。大輝の様子どうだ?」と聞かれて、
「今は落ち着いて眠ってるから大丈夫。やっぱり、この子なりにも疲れが出たみたい…。」と答える私。
帰ってから息子のことでいっぱいいっぱいで、夕食の支度も部屋の片付けも、出来ていなかったことに気づいたノブは…
「夕飯俺が作って、部屋も片付けるから…。まどかは食事の後、ゆっくり風呂入ってろ。」と言ってくれた。
夫の気遣いが、凄く嬉しかった。
お風呂から上がった後も…やはり息子のことが気にかかってしまい、ベビーベッドから、なかなか離れられなかった。
「おい。疲れてたらちゃんと言えよ。まどか一人で抱え込むなよ。」
「大丈夫よ。私は母親であって、保健室の先生だし。それより、明日も朝早いでしょ?もう寝てていいよ。」
この夜は、息子のことで頭がいっぱいでほぼ寝れず…ずっと付き添って看病していたので、気づいたらベビーベッドの傍で、寝落ちしていたようだった。
朝が来てー
「おい。もう朝だぞ。」と声を掛けられ、起きる私。
「えっ?もう朝?大輝の具合は?」と慌てながら、体温計で熱を測って平熱に戻っていて、安心する私達。
「良かった。」
「学校行く支度しなきゃ。」
と言って洗面所に向かおうとしたら、怠さに襲われ、ふらついた私。
「おい。どうした?今度はまどかが具合悪いんじゃないのか?」と言われて、おでこを触ってくるノブ。
「おい。熱いぞ。熱あんじゃねーの?」と言い、体温計を近づけられて、測ってみると…38.2℃。どおりで怠いわけだった。
「お前、昨夜殆ど寝ないでずっとそこに居ただろ?そんなことすりゃ、誰だって体調崩すぞ。」と言い、ひょいとお姫様抱っこをしてベッドに運ぶノブ。
「今日、俺も学校休ませて貰うよ。今から牧さんと神さん達に、連絡して事情話すから。」と言い出す。
「えっ?そこまでしなくていいよ。解熱剤飲めば何とかなるだろうし…。」と、子供の病気ならまだしも、いい歳をした大人が熱出したくらいで、そんなにまでしないでもと言う私。
「俺さ…言ったよな?辛いことがあったら、抱え込まないで俺に言えって?具合悪い時くらい、甘えて良いんだぞ。」といつも以上に優しい言葉をかけてくれる。凄く嬉しかった。
すぐに先輩達に連絡をして、今日は二人とも休んで良いという事になった。
その後ノブに病院に連れていかれ、診察の結果「過労による発熱。」との事で、点滴をして薬を貰った。
病院から帰ると、息子をリビングに移し「今日はゆっくり寝てろ。」と言われた。
お昼になった頃、ノブはお粥を作ってくれた。
「食欲あるか?薬飲むから、少しでも食べた方が良いぞ。」と言い、私は甘えて「食べさせて♡」と言う。
もちろん、食べさせてくれる。
ちょうど学校も昼休みの時間帯だったので…
バスケ部のグループラインに「まどか先生、大丈夫ですか?」とちらほら連絡が来ていた。
私は「旦那(清田先生)が凄く優しいから幸せ♡♡」と返信した。
食べ終わって薬を飲んだ後、点滴のせいもあってか寝入ってしまった。
そんな時に、夢を見た。
(夢の中…小学校に上がるか上がらないかくらいの歳になった息子に、バスケを教えるノブの姿。それを楽しそうに見ている私と隣にいるのは…小さな女の子。…女の子⁇)
目が覚めた。もう夕刻だった。
(夢か…。疲れて寝ちゃったから、こんな夢見たのかな?)
そう心の中で言っていたら、抱っこ紐で息子を抱いたノブがドアを開けた。
「起きたか?具合どうだ?念の為、大輝もう一度小児科連れて行ったけど、熱も下がってるしもう大丈夫だってさ。」と私が寝てる間に息子の世話をして、おまけに家事までほぼ済ませてくれていた。
テーブルには夕食が用意されていた。
沢山寝たおかげで、熱も下がり食欲も戻った。
寝る前に…
「今日一日、本当にありがとう。愛してる♡」とノブに言った。
そのついでに、「昼間寝てる時、私夢見たの…。」と夢の内容を全部話したら…
「今はまだ一人目に奮闘してるけど…落ち着いたら、二人目考えよう♡」と言われた。
翌日、すっかり具合がよくなった私は学校に出勤して、休ませてくれた先輩達や同僚の先生、バスケ部員達にお礼を言った。
それから3年後ー
大輝は4歳になり、父親そっくりの元気な男の子に成長した。
私達は30代に突入し、相変わらず“先生”の仕事で忙しい日々を送っている。
職場復帰した頃の教え子達は、皆卒業して大学生になっていた。
先輩達も結婚して家庭を持っていた。
また、一番最初の教え子の結婚式に招待されたりもしていた。
そうそう、今年の新入生に…あの敏腕マネージャー・新城さんの双子の妹であるという、怜奈さん(姉)と愛菜さん(妹)が入学してきた。
二人とも…姉譲りの容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能に加え、気の強さや要領の良さも兼ね備えていて、二人そろってバスケ部マネージャーになった。
怜奈さんの担任をノブ(清田先生)、愛菜さんは神先生が担任になった。もちろん、二人は各クラスのクラス委員。
因みにノブ(清田先生)は、新城里紗を3年間担任して、クラス委員も3年間担当され、優等生には頭の上がらないようだった。
「あいつ(新城里紗)の三者面談と内申書書くことほど…緊張することはねぇ…。」と言っていたこともあり、
「ヤンチャな先生が優等生を受け持つことほど、大変なことはないんですね。」と私は言ったりもしていた。
二人のマネージャーに新入部員を迎え、新たなバスケ部に顔を出したら…
双子の姉妹は「姉からお話は伺ってます。まどか先生、宜しくお願いします。」と、元気よく挨拶をしてきた。
「あなた達のお姉さんには、本当にお世話になりました。怜奈さんに愛菜さん、これから宜しくね。」と返す私。
私達のやり取りを見ていた神先輩は、
「信長…。里紗が卒業しても、怜奈と愛菜が居るから…。これからもビシビシ行くからな。覚悟しろよ。」と、とびっきりの笑顔で微笑み、三人でノブをじっと見つめていた。
ノブは、「勘弁してくれよ…。」って顔してた。
それを見て、私と牧先輩は笑ってしまった。
一方、大輝はというと…
共働きで忙しいが、幼児向け通信教育を始めさせたら結構出来がよく、運動もまあまあ出来るようだった。
ノブはこの事を「大輝なんだけど…これはすっげえ親バカかもしれないけど、頭良くてさ…。きっと母親(まどか)に似たんだろうな。で、運動神経もいい方で、これは俺に似たんだな。」と自分のクラスやバスケ部、先輩達に触れ回っているようで、皆やや呆れ気味だった。
やがて土日の練習や練習試合にも時々連れて行くようになり、大輝もバスケに対する興味が少しずつ強まっているようだった。
たまたま陵南高校との練習試合に連れて行った時、十数年ぶりに田岡監督に再会した。
私が養護教諭になって海南で勤務し、ノブと結婚して出産したことを話したら、凄く驚いていて「おめでとう。これからも幸せになれ。」と言ってくれた。
何故かこの日は、陵南OBの仙道さんと越野さんも試合を見に来ていた。
この二人も私の近況を聞き、「あの時の海南のマネージャーが…⁉」と驚いていた。
息子は仙道さんに、少し懐いたようだった。
「仙道さん。うちの息子、近頃バスケに興味持ち始めてるみたいなんです。」というと、「そっか。」と言って、田岡監督は「将来は陵南へ!」と気の早いことを言っていた。
部活・試合が終わって息子に駆け寄るノブを見て、部員や先輩達は「この瞬間から、“先生”の顔から“父親”の顔に変わる。」と言っていた。
幸せ絶頂期だった。
そんな中、更に…
保健室のデスクのパソコンで、事務作業をしている最中、急に吐き気がした。
「最近たまに吐き気がして、体怠かったりイライラしたりするな…。」と思い、カレンダーに目を移すと…
(最後に生理が来たのいつだっけ?)と思い、スケジュール帳と照らし合わせてたら、2ヶ月以上来ていなかった。
(まさか二人目⁇)そう思い、その日は比較的早上がりの日だったので、
ノブに「急用出来たから、大輝の迎え代わって。」と言って、足早に学校を出て、まずドラッグストアに向かった。
買ったものは『妊娠検査薬』。
すぐに使ってみたら、陽性反応。
産婦人科に直行したら、妊娠判明。
夜、夫と息子が帰宅してきて息子がテレビを見始めた時に…
「ノブ、ちょっと話あるの。」
「何?」
と言い、夫婦の寝室へ。
「今日さ…産婦人科行ったら、妊娠してた。二人目できてたよ♡」
と伝えたら、
「本当か⁉いつだったか、まどかが話してくれた夢が正夢になったんだな!」と喜んでくれた。
夕食後、息子にも…
「大輝。ママとパパからお話あるの。聞いてくれるかな?」と言い、ソファーへ移動した。
「ママのお腹の中に、赤ちゃんがいるの。大輝の妹か弟…。お兄ちゃんになるんだよ。」と息子に言い、お腹に手を触れさせた。
「本当⁉兄ちゃんになるの⁉」と嬉しそうに答えた。
「そうだ。兄ちゃんになるんだぞ!だから、父ちゃんと母ちゃんの言う事しっかり聞いて、今より良い子にできるか?」と夫から問いかけると、
「なるよ!約束する!」と胸を張って答えていた。
そして私は、大輝が生まれてきた日のことを話した…。
二度目の産休に入りー
今日の産婦人科の検診は、性別がわかるかも…夫と息子もついてきてくれている。
診察室でエコーを見せてもらうと、「…女の子ですね。安定していますので、日常生活に気を付けてください。」とドクターから言われた。
(夢の通り、女の子ができたんだ♡)
また凄く嬉しかった。
帰り道、いつも歩く道を3人で歩きながら…
「女の子だって…。妹が生まれるよ。大輝、いいお兄ちゃんになってね。」と言うと、息子も旦那も幸せそうな顔をしていた。
(今度この道を歩くときは…家族が一人増えてるんだね♡)
と心の中で言い、更に加えて…
「この幸せ、ずーっと続け!♡♡」と声に出して言った。
♪朝の空を見上げて
今日という一日が
笑顔でいられるように
そっとお願いした
時には雨も降って
涙も溢れるけど
思い通りにならない日は
明日 頑張ろう
ずっと見てる夢は
私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢
人生は紙飛行機
願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り
ただ進むだけ
その距離を競うより
どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ 心のままに
365日
飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!
飛んでみよう!♪
現在育児休業中の養護教諭。家事に育児に奮闘中。
夫の信長は、同じ高校で教師として奮闘中。
あの激動の出産から半年以上経ち、生まれてきた息子もすくすく育っている。
ちなみに、息子の名前は「大輝」。
夫と色々考えながら、“周りを明るくして、大きくなって輝いてほしい。”と願いを込めて名付けた。
今日は大輝の健診で外出した。順調に成長している様子が窺え、母として一安心。
夫も仕事が早く終わるそうで、連絡して駅で待ち合わせをした。
「ただいま!まどか!大輝!」
「お帰りなさい。パパ。お仕事お疲れ様。」
私達はスーパーへ向かい、夕飯の買い物へ。子供が生まれてから、夫は育児はもちろん、家事も積極的に手伝うようになった。
二人で夕飯を作って食べて、今日一日の出来事を話して…。
「大輝の健診の結果、問題なしだったよ。」
「そっか。こっちも学校では、大輝とまどかのこと、授業中でも休み時間でも、しょっちゅう聞かれてるよ。」
いつもの会話。
「新城さんからLINEきたけど…ノブ、この間保健の授業1時間丸々潰して、私と大輝の話ばっかりし続けたんだって?」
「げっ…。新城の奴…。その話、もうまどかにまでしたのかよ…。そう、『子供と奥さんののろけ話も良いけど…。授業くらいはきちんとやって下さい!清田先生、もう新人じゃないんですから、仕事とプライベートはしっかり分けて下さい!』って説教されて、クラス全員に笑われたんだよ。」
バスケ部マネージャーであり、夫のクラスの生徒でクラス委員でもある新城里紗さんとは、出産の時に支えてもらって以来、私は連絡を取り合う仲になっていた。
夜ー
私達の寝室には、ダブルベッドに加えてベビーベッドが置いてある。
息子を寝かしつけた後、ベッドの中で…
「ねぇ…。私育休終わって、保育園決まったら…。本当にまた仕事しても大丈夫?」と不安げに夫に問いかける。
「大丈夫だよ!俺だって家事も育児も協力するし、まどかだって仕事続けたいんだろ?」と自信を持って答える夫。
「うん…。今日もね健診で外へ出た時、私と同年代くらいの女性がスーツ着て携帯片手に歩いてたり、制服姿のOL達が楽しそうにランチしてるところとか見てたら…。何だか、自分も働いてた頃が懐かしくなっちゃってね…。」と答えた。
「続けて良いよ。仕事。だってまどか、この仕事の採用試験受かった時、凄い喜んでたじゃん。続けろよ。」
微笑みながら答える夫。確かに養護教諭という仕事を続けてきて、色々な生徒を見てきた。卒業してからも手紙をくれる子、今回も育休に入っても連絡を取ったり、私を気遣ってくれる生徒もいる…。
そう考えたら、この仕事は私の天職なのかもしれない。
「うん。わかった。保育園決まったら、復職手続きもするよ。それまでは、大輝にたっぷり愛情注いでおくから。母と子の二人の時間は長いから。」
「俺への愛情も忘れるなよ♡」
「うん♡おやすみ♡」
とキスをして寝る私達。
それから、更に半年以上が経過した。
大輝はますます大きくなり、保育園も無事に決まって学校へも復職手続きをした。
明日はいよいよ職場復帰。久しぶりの学校。緊張する…。
でも、着ていく洋服は楽しそうに選んで、白衣も忘れずに準備する。
復帰当日ー
「おい。その服少し派手すぎないか?化粧も濃すぎないか?」
「久々に出勤するんだから、別に良いでしょ?早くしないと、遅れるよ。」
久しぶりの忙しない朝…。子供を保育園に連れていき挨拶をし、学校へ向かう。
職員室に入ると…
「おかえりなさい。まどか先生。」と同僚全員から声を掛けられた。
「清田まどか。本日付で海南大付属高校・養護教諭として復帰しました。宜しくお願いします。」と挨拶をする。
「まどか先生。また宜しくね。」
「清田から毎日、親バカ話聞かされてるぞ。」
久々に顔を合わせる、神先輩に牧先輩。
その後、私の職場である保健室へ向かう。
白衣にも久しぶりに袖を通して、その姿を鏡で見て…
「やっぱり私は…保健室の先生なんだ。」
と、しみじみ思った。
「まどか。バスケ部、先に顔出しておくか?今、皆部室に居るらしいから。」
「うん。行こう。」
ノブと牧先輩に神先輩…4人で並んで話しながら歩く…懐かしくて楽しい。これが高校時代なら、制服か部活用ジャージ着てたなんて思いだした。
バスケ部の部室に着いて、ドアを開けるとー
「「パーン!!!」」と物凄いクラッカー音が鳴り響いたと同時に、
「「「「まどか先生!!おかえりなさい!!」」」」と部員全員から出迎えられた。
「あー!びっくりした!」 もちろん驚く私。
「あんた達、クラッカーの後始末ちゃんとしておきなさいよ!
おはようございます。まどか先生。」と部員達を注意して、私に挨拶する新城さん。
「おはよう。新城さん。今日から復帰するから宜しくね。」
「こちらこそ宜しくお願いします。まどか先生。困った事があったら、何でも言って下さいね。」
彼女は2年生に進級して、更に綺麗になってしっかりしていた。
そして…また、旦那(清田先生)のクラスになり、またもやクラス委員との事。
「新城さん。私が学校に戻ったからには…旦那(清田先生)が真面目に仕事するように、しっかり見てようね。」
「そうですね。」
彼女とは、かなり馬が合うようだ。
「お前ら、変な連帯感持つなよ。」と忠告するノブに、笑っている部員達と牧先輩に神先輩。
この後の全校朝礼で、挨拶をして正式に復帰となった。
それから毎日、家事・育児・仕事の日々が続いた。
大変だけど、ノブも協力してくれるし、先輩達もバスケ部のみんなも優しいし、子供も元気だから…やり甲斐は大いに感じられている。
職場復帰から約3ヶ月後のある日ー
廊下に掲示物を貼っている時に、携帯の不在着信に“保育園”があったそうだ。
(珍しいな…。何だろう?)
そう思っていたら、
ノブが来て「俺の携帯にも、保育園から電話あったみたいだ。」と言ってきた。
「信長にまどか先生。保育園から電話だよ。職員室来て。」
と神先輩に呼ばれて、二人で職員室に向かった。
保留になっている電話機を教えられ、
「私が出る。」と言って電話に出た。
「海南大付属高校の清田です。いつも息子がお世話になってます。
あの…先ほど私と主人の携帯にも電話があったようですが、何でしょうか?」と聞くと…
大輝が熱を出したから、すぐに迎えに来て欲しいと言うことだった。
「…はい。わかりました。失礼します…。」と言い、電話を切った。
「保育園、何だって?」とノブに聞かれて、
「大輝が熱出したから、迎えに来てだって。私が迎えに行って、そのまま病院に連れて行くわ。」と言った。
「えっ⁉熱⁉大丈夫かよ⁉」と慌てるノブ。
「保育園に入って3ヶ月経つ頃でしょ?きっと疲れが出て、それで熱出たんだと思う。とにかくすぐに小児科連れて行かなきゃいけないから、私早退してこのまま帰るわ。」と言う。
「了解。まどか先生。上には俺から伝えておくよ。」と神先輩。
すぐに帰り支度をして、保育園に向かった。
到着すると…熱のせいか、泣きじゃくる息子。
急いで小児科に行き、診察の結果…やはり、新しい環境での疲れとの事だった。
薬を貰って家に帰り、ベッドに寝かせた後…
「ごめんね…。寂しい思いさせて、具合まで悪くさせちゃって…。」と小声で呟いた。
夕方になって、帰宅してきたノブ。
「ただいま。部活、早めに上げてもらえた。大輝の様子どうだ?」と聞かれて、
「今は落ち着いて眠ってるから大丈夫。やっぱり、この子なりにも疲れが出たみたい…。」と答える私。
帰ってから息子のことでいっぱいいっぱいで、夕食の支度も部屋の片付けも、出来ていなかったことに気づいたノブは…
「夕飯俺が作って、部屋も片付けるから…。まどかは食事の後、ゆっくり風呂入ってろ。」と言ってくれた。
夫の気遣いが、凄く嬉しかった。
お風呂から上がった後も…やはり息子のことが気にかかってしまい、ベビーベッドから、なかなか離れられなかった。
「おい。疲れてたらちゃんと言えよ。まどか一人で抱え込むなよ。」
「大丈夫よ。私は母親であって、保健室の先生だし。それより、明日も朝早いでしょ?もう寝てていいよ。」
この夜は、息子のことで頭がいっぱいでほぼ寝れず…ずっと付き添って看病していたので、気づいたらベビーベッドの傍で、寝落ちしていたようだった。
朝が来てー
「おい。もう朝だぞ。」と声を掛けられ、起きる私。
「えっ?もう朝?大輝の具合は?」と慌てながら、体温計で熱を測って平熱に戻っていて、安心する私達。
「良かった。」
「学校行く支度しなきゃ。」
と言って洗面所に向かおうとしたら、怠さに襲われ、ふらついた私。
「おい。どうした?今度はまどかが具合悪いんじゃないのか?」と言われて、おでこを触ってくるノブ。
「おい。熱いぞ。熱あんじゃねーの?」と言い、体温計を近づけられて、測ってみると…38.2℃。どおりで怠いわけだった。
「お前、昨夜殆ど寝ないでずっとそこに居ただろ?そんなことすりゃ、誰だって体調崩すぞ。」と言い、ひょいとお姫様抱っこをしてベッドに運ぶノブ。
「今日、俺も学校休ませて貰うよ。今から牧さんと神さん達に、連絡して事情話すから。」と言い出す。
「えっ?そこまでしなくていいよ。解熱剤飲めば何とかなるだろうし…。」と、子供の病気ならまだしも、いい歳をした大人が熱出したくらいで、そんなにまでしないでもと言う私。
「俺さ…言ったよな?辛いことがあったら、抱え込まないで俺に言えって?具合悪い時くらい、甘えて良いんだぞ。」といつも以上に優しい言葉をかけてくれる。凄く嬉しかった。
すぐに先輩達に連絡をして、今日は二人とも休んで良いという事になった。
その後ノブに病院に連れていかれ、診察の結果「過労による発熱。」との事で、点滴をして薬を貰った。
病院から帰ると、息子をリビングに移し「今日はゆっくり寝てろ。」と言われた。
お昼になった頃、ノブはお粥を作ってくれた。
「食欲あるか?薬飲むから、少しでも食べた方が良いぞ。」と言い、私は甘えて「食べさせて♡」と言う。
もちろん、食べさせてくれる。
ちょうど学校も昼休みの時間帯だったので…
バスケ部のグループラインに「まどか先生、大丈夫ですか?」とちらほら連絡が来ていた。
私は「旦那(清田先生)が凄く優しいから幸せ♡♡」と返信した。
食べ終わって薬を飲んだ後、点滴のせいもあってか寝入ってしまった。
そんな時に、夢を見た。
(夢の中…小学校に上がるか上がらないかくらいの歳になった息子に、バスケを教えるノブの姿。それを楽しそうに見ている私と隣にいるのは…小さな女の子。…女の子⁇)
目が覚めた。もう夕刻だった。
(夢か…。疲れて寝ちゃったから、こんな夢見たのかな?)
そう心の中で言っていたら、抱っこ紐で息子を抱いたノブがドアを開けた。
「起きたか?具合どうだ?念の為、大輝もう一度小児科連れて行ったけど、熱も下がってるしもう大丈夫だってさ。」と私が寝てる間に息子の世話をして、おまけに家事までほぼ済ませてくれていた。
テーブルには夕食が用意されていた。
沢山寝たおかげで、熱も下がり食欲も戻った。
寝る前に…
「今日一日、本当にありがとう。愛してる♡」とノブに言った。
そのついでに、「昼間寝てる時、私夢見たの…。」と夢の内容を全部話したら…
「今はまだ一人目に奮闘してるけど…落ち着いたら、二人目考えよう♡」と言われた。
翌日、すっかり具合がよくなった私は学校に出勤して、休ませてくれた先輩達や同僚の先生、バスケ部員達にお礼を言った。
それから3年後ー
大輝は4歳になり、父親そっくりの元気な男の子に成長した。
私達は30代に突入し、相変わらず“先生”の仕事で忙しい日々を送っている。
職場復帰した頃の教え子達は、皆卒業して大学生になっていた。
先輩達も結婚して家庭を持っていた。
また、一番最初の教え子の結婚式に招待されたりもしていた。
そうそう、今年の新入生に…あの敏腕マネージャー・新城さんの双子の妹であるという、怜奈さん(姉)と愛菜さん(妹)が入学してきた。
二人とも…姉譲りの容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能に加え、気の強さや要領の良さも兼ね備えていて、二人そろってバスケ部マネージャーになった。
怜奈さんの担任をノブ(清田先生)、愛菜さんは神先生が担任になった。もちろん、二人は各クラスのクラス委員。
因みにノブ(清田先生)は、新城里紗を3年間担任して、クラス委員も3年間担当され、優等生には頭の上がらないようだった。
「あいつ(新城里紗)の三者面談と内申書書くことほど…緊張することはねぇ…。」と言っていたこともあり、
「ヤンチャな先生が優等生を受け持つことほど、大変なことはないんですね。」と私は言ったりもしていた。
二人のマネージャーに新入部員を迎え、新たなバスケ部に顔を出したら…
双子の姉妹は「姉からお話は伺ってます。まどか先生、宜しくお願いします。」と、元気よく挨拶をしてきた。
「あなた達のお姉さんには、本当にお世話になりました。怜奈さんに愛菜さん、これから宜しくね。」と返す私。
私達のやり取りを見ていた神先輩は、
「信長…。里紗が卒業しても、怜奈と愛菜が居るから…。これからもビシビシ行くからな。覚悟しろよ。」と、とびっきりの笑顔で微笑み、三人でノブをじっと見つめていた。
ノブは、「勘弁してくれよ…。」って顔してた。
それを見て、私と牧先輩は笑ってしまった。
一方、大輝はというと…
共働きで忙しいが、幼児向け通信教育を始めさせたら結構出来がよく、運動もまあまあ出来るようだった。
ノブはこの事を「大輝なんだけど…これはすっげえ親バカかもしれないけど、頭良くてさ…。きっと母親(まどか)に似たんだろうな。で、運動神経もいい方で、これは俺に似たんだな。」と自分のクラスやバスケ部、先輩達に触れ回っているようで、皆やや呆れ気味だった。
やがて土日の練習や練習試合にも時々連れて行くようになり、大輝もバスケに対する興味が少しずつ強まっているようだった。
たまたま陵南高校との練習試合に連れて行った時、十数年ぶりに田岡監督に再会した。
私が養護教諭になって海南で勤務し、ノブと結婚して出産したことを話したら、凄く驚いていて「おめでとう。これからも幸せになれ。」と言ってくれた。
何故かこの日は、陵南OBの仙道さんと越野さんも試合を見に来ていた。
この二人も私の近況を聞き、「あの時の海南のマネージャーが…⁉」と驚いていた。
息子は仙道さんに、少し懐いたようだった。
「仙道さん。うちの息子、近頃バスケに興味持ち始めてるみたいなんです。」というと、「そっか。」と言って、田岡監督は「将来は陵南へ!」と気の早いことを言っていた。
部活・試合が終わって息子に駆け寄るノブを見て、部員や先輩達は「この瞬間から、“先生”の顔から“父親”の顔に変わる。」と言っていた。
幸せ絶頂期だった。
そんな中、更に…
保健室のデスクのパソコンで、事務作業をしている最中、急に吐き気がした。
「最近たまに吐き気がして、体怠かったりイライラしたりするな…。」と思い、カレンダーに目を移すと…
(最後に生理が来たのいつだっけ?)と思い、スケジュール帳と照らし合わせてたら、2ヶ月以上来ていなかった。
(まさか二人目⁇)そう思い、その日は比較的早上がりの日だったので、
ノブに「急用出来たから、大輝の迎え代わって。」と言って、足早に学校を出て、まずドラッグストアに向かった。
買ったものは『妊娠検査薬』。
すぐに使ってみたら、陽性反応。
産婦人科に直行したら、妊娠判明。
夜、夫と息子が帰宅してきて息子がテレビを見始めた時に…
「ノブ、ちょっと話あるの。」
「何?」
と言い、夫婦の寝室へ。
「今日さ…産婦人科行ったら、妊娠してた。二人目できてたよ♡」
と伝えたら、
「本当か⁉いつだったか、まどかが話してくれた夢が正夢になったんだな!」と喜んでくれた。
夕食後、息子にも…
「大輝。ママとパパからお話あるの。聞いてくれるかな?」と言い、ソファーへ移動した。
「ママのお腹の中に、赤ちゃんがいるの。大輝の妹か弟…。お兄ちゃんになるんだよ。」と息子に言い、お腹に手を触れさせた。
「本当⁉兄ちゃんになるの⁉」と嬉しそうに答えた。
「そうだ。兄ちゃんになるんだぞ!だから、父ちゃんと母ちゃんの言う事しっかり聞いて、今より良い子にできるか?」と夫から問いかけると、
「なるよ!約束する!」と胸を張って答えていた。
そして私は、大輝が生まれてきた日のことを話した…。
二度目の産休に入りー
今日の産婦人科の検診は、性別がわかるかも…夫と息子もついてきてくれている。
診察室でエコーを見せてもらうと、「…女の子ですね。安定していますので、日常生活に気を付けてください。」とドクターから言われた。
(夢の通り、女の子ができたんだ♡)
また凄く嬉しかった。
帰り道、いつも歩く道を3人で歩きながら…
「女の子だって…。妹が生まれるよ。大輝、いいお兄ちゃんになってね。」と言うと、息子も旦那も幸せそうな顔をしていた。
(今度この道を歩くときは…家族が一人増えてるんだね♡)
と心の中で言い、更に加えて…
「この幸せ、ずーっと続け!♡♡」と声に出して言った。
♪朝の空を見上げて
今日という一日が
笑顔でいられるように
そっとお願いした
時には雨も降って
涙も溢れるけど
思い通りにならない日は
明日 頑張ろう
ずっと見てる夢は
私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように
自由にできる夢
人生は紙飛行機
願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り
ただ進むだけ
その距離を競うより
どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ
さあ 心のままに
365日
飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!
飛んでみよう!
飛んで行け!
飛んでみよう!♪
1/1ページ