still(牧)
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まどかのイギリス出発日ー
夕方の便を使うので、昼過ぎには成田空港に居るまどか。
牧に搭乗便の情報を伝えるも、出発2,3日前から連絡が途絶えがちになり、空港に牧の姿はないようだ。
まどかの見送りに来ていた親しい友人は…
「彼氏…。やっぱり来ないのね…。」
「うん…。いきなり留学話切り出したからね…。でも、これで良かったのかも…。私、自分の感情コントロールするのが難しくて…。紳一にここに来られたら、自分がどうなるんだかって…。」
涙ぐむまどか。
「(まどか。俺はちゃんと来てるぞ。ただ、あんな別れ方をしたくらいだから…。お前の目の前に現れて良いのか、悩んでいるんだ…。)」
友人とまどかから、離れた場所のソファーに座り二人を眺める牧。
やがて搭乗時間が近づき、「私そろそろ行くわ。色々ありがとう。元気でね。」と友人に告げ、搭乗口に向かったまどか。
機内にてー
「(紳一。やっぱり来てくれなかったか…。仕方ないか…。)」
窓際に座り溜息をついていたら、出発時刻が迫り飛行機が動き出して行く。
展望デッキに近づいた時、牧の姿が目に留まった。
「(紳一⁉︎来てくれたの⁉︎)」
二人とも少し目が合っていたようで、軽いアイコンタクトを取り合った。
「(ありがとう紳一…。さよなら紳一…。)」
涙を浮かべるまどか。
「(まどか。気をつけて行って来い。またいつか日本に戻ってきたら、新宿のあの場所に行こう…。)」
この日以来…まどかは勉強に、牧はバスケにこれまで以上に打ち込んだ。
月日が流れ6年後・12月ー
牧は実業団入りを果たし、東京・新宿で一人暮らしをしていた。
ちょうど6年前、まどかと別れを告げた公園付近のマンション住まい。
毎朝のランニングを欠かさない牧は、冬場もランニングをする。
冬の日差しを受ける公園を横切り、毎日の生活が始まる。
一方まどかは、留学先で無事に卒業・就職をしていたが、この1ヶ月前に日本に戻り新宿で一人暮らしをしながら、日本の企業で働いていた。
牧・まどか side
「(今頃どうしてるんだろう…?6年前のあの日で、時が止まったままなのかな…?)」
こう思いながら、二人は新宿の街ですれ違っているとは、知る由もなかったのであった。
♪12月の星座が一番素敵だと僕をドライブへと誘った
車のサンルーフから星をよく眺めたね
君はよく歌っていたね
もしあの歌を君がまだ覚えていたら
遠い空を見つめハーモニー奏でておくれ
冬の日ざしをうける 公園を横切って
毎日の生活が始まる
時がとまったままの僕のこころを
二階建てのバスが追い越してゆく♪
夕方の便を使うので、昼過ぎには成田空港に居るまどか。
牧に搭乗便の情報を伝えるも、出発2,3日前から連絡が途絶えがちになり、空港に牧の姿はないようだ。
まどかの見送りに来ていた親しい友人は…
「彼氏…。やっぱり来ないのね…。」
「うん…。いきなり留学話切り出したからね…。でも、これで良かったのかも…。私、自分の感情コントロールするのが難しくて…。紳一にここに来られたら、自分がどうなるんだかって…。」
涙ぐむまどか。
「(まどか。俺はちゃんと来てるぞ。ただ、あんな別れ方をしたくらいだから…。お前の目の前に現れて良いのか、悩んでいるんだ…。)」
友人とまどかから、離れた場所のソファーに座り二人を眺める牧。
やがて搭乗時間が近づき、「私そろそろ行くわ。色々ありがとう。元気でね。」と友人に告げ、搭乗口に向かったまどか。
機内にてー
「(紳一。やっぱり来てくれなかったか…。仕方ないか…。)」
窓際に座り溜息をついていたら、出発時刻が迫り飛行機が動き出して行く。
展望デッキに近づいた時、牧の姿が目に留まった。
「(紳一⁉︎来てくれたの⁉︎)」
二人とも少し目が合っていたようで、軽いアイコンタクトを取り合った。
「(ありがとう紳一…。さよなら紳一…。)」
涙を浮かべるまどか。
「(まどか。気をつけて行って来い。またいつか日本に戻ってきたら、新宿のあの場所に行こう…。)」
この日以来…まどかは勉強に、牧はバスケにこれまで以上に打ち込んだ。
月日が流れ6年後・12月ー
牧は実業団入りを果たし、東京・新宿で一人暮らしをしていた。
ちょうど6年前、まどかと別れを告げた公園付近のマンション住まい。
毎朝のランニングを欠かさない牧は、冬場もランニングをする。
冬の日差しを受ける公園を横切り、毎日の生活が始まる。
一方まどかは、留学先で無事に卒業・就職をしていたが、この1ヶ月前に日本に戻り新宿で一人暮らしをしながら、日本の企業で働いていた。
牧・まどか side
「(今頃どうしてるんだろう…?6年前のあの日で、時が止まったままなのかな…?)」
こう思いながら、二人は新宿の街ですれ違っているとは、知る由もなかったのであった。
♪12月の星座が一番素敵だと僕をドライブへと誘った
車のサンルーフから星をよく眺めたね
君はよく歌っていたね
もしあの歌を君がまだ覚えていたら
遠い空を見つめハーモニー奏でておくれ
冬の日ざしをうける 公園を横切って
毎日の生活が始まる
時がとまったままの僕のこころを
二階建てのバスが追い越してゆく♪
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