still(牧)
ご自身のお名前を入力してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2年生進級後ー
牧は更に実力を認められ、業界誌などのインタビューを頻繁に受けるようになった。
まどかも難易度の高い資格試験を次々とクリアし、レポートや論文も認められるようになってきた。
忙しさが増した二人は、月一でデートするのがやっとだった。
プラネタリウムに行くことができなくても、ドライブで星を眺める事を欠かさなかった。
一年前と同じ日ー
二人の姿は新宿にあった。
ここ何日かのまどかは、やけに大人しくあの歌も歌わない。
無論不思議に思う牧。
やがて、まどかが口を開いた。
「紳一。話したいことがあるの。」
「何だ?」
「私が今まで大学で勉強してきたことや、取ってきた資格が、学外でも良い評価を受け始めたの。」
「良かったな。」
「でね…。留学が決まったの。通ってる大学の、イギリスの提携校への…。」
「(イギリス…。)いつ行くんだ?」
「クリスマスの次の日。来週なの。今まで黙ってて、ごめん…。私迷ったの。『ずっと夢だった留学が出来る。』『でも、紳一と離れ離れになる。』って…。留学したら就職も向こうで出来るようにしてくれるそうだから、日本へはいつ戻れるかわからない…。
今日紳一をここへ誘ったのも、この景色をきちんと目に焼き付けておきたかったから…。当分見れなくなるし…。
紳一との思い出、忘れないようにと思って…。」
お互いに自分の感情をコントロールするのに、精一杯の様子。
「良かったな。やっと自分の夢が叶うんだから、頑張れ。」
「ありがとう。」
車を走らせ、無言で帰路に着く二人。
牧 side
「(『行かないでくれ…。』
何で、その一言が言えないんだ?まどかとずっと一緒に居たいんじゃないのか?)」
まどか side
「(紳一…。どうしてあんな言葉しか言ってくれないのよ?私だって、紳一と離れるの辛くてしょうがないわよ。
でも、紳一が一言『行かないで。』『傍に居て欲しい。』って言ってくれたら…。留学取り止めて、日本に残る気で居たわよ。)」
まどかを止められなかったことを後悔する牧。
そして、引き止めて欲しかったが自分の気持ちを正直に伝えられず、悲しみに明け暮れるまどか。
こんな風になりながらも、まどかの出発の日が迫ってくる。
牧は更に実力を認められ、業界誌などのインタビューを頻繁に受けるようになった。
まどかも難易度の高い資格試験を次々とクリアし、レポートや論文も認められるようになってきた。
忙しさが増した二人は、月一でデートするのがやっとだった。
プラネタリウムに行くことができなくても、ドライブで星を眺める事を欠かさなかった。
一年前と同じ日ー
二人の姿は新宿にあった。
ここ何日かのまどかは、やけに大人しくあの歌も歌わない。
無論不思議に思う牧。
やがて、まどかが口を開いた。
「紳一。話したいことがあるの。」
「何だ?」
「私が今まで大学で勉強してきたことや、取ってきた資格が、学外でも良い評価を受け始めたの。」
「良かったな。」
「でね…。留学が決まったの。通ってる大学の、イギリスの提携校への…。」
「(イギリス…。)いつ行くんだ?」
「クリスマスの次の日。来週なの。今まで黙ってて、ごめん…。私迷ったの。『ずっと夢だった留学が出来る。』『でも、紳一と離れ離れになる。』って…。留学したら就職も向こうで出来るようにしてくれるそうだから、日本へはいつ戻れるかわからない…。
今日紳一をここへ誘ったのも、この景色をきちんと目に焼き付けておきたかったから…。当分見れなくなるし…。
紳一との思い出、忘れないようにと思って…。」
お互いに自分の感情をコントロールするのに、精一杯の様子。
「良かったな。やっと自分の夢が叶うんだから、頑張れ。」
「ありがとう。」
車を走らせ、無言で帰路に着く二人。
牧 side
「(『行かないでくれ…。』
何で、その一言が言えないんだ?まどかとずっと一緒に居たいんじゃないのか?)」
まどか side
「(紳一…。どうしてあんな言葉しか言ってくれないのよ?私だって、紳一と離れるの辛くてしょうがないわよ。
でも、紳一が一言『行かないで。』『傍に居て欲しい。』って言ってくれたら…。留学取り止めて、日本に残る気で居たわよ。)」
まどかを止められなかったことを後悔する牧。
そして、引き止めて欲しかったが自分の気持ちを正直に伝えられず、悲しみに明け暮れるまどか。
こんな風になりながらも、まどかの出発の日が迫ってくる。