一緒に…(清田)
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転校初日の放課後ー
バスケ部の練習を少し見たいと言い、体育館に向かう二人。
「ノブくん。四年生の時に言ってたように、本当にバスケ強豪校入ったんだね。転校手続きに来た時、インターハイ準優勝トロフィー見てびっくりした。
ノブくんは一年生スタメンなんて、凄いね。」
「俺だって、まさか藍川が海南に転校してくるなんて、想像もつかなかった。
にしても前の学校、本当にお嬢様学校なんだな。俺らとは住む世界が違うって感じだな。」
「ついこの間まで女子校だったから…。男子の部活見るの、初めてだから楽しみだな。」
「うちのバスケ部、入部一週間で辞める奴出るほどきつい練習だから、多分びっくりするぞ?」
二人で話しながら歩いている時に、牧と神が声をかけた。
「清田。その子、もしかして…?」
「お嬢様学校からの転校生?」
まどかのことは、2・3年生間にも噂が広まっていた。
「そうっす。俺と小5まで一緒だった、藍川まどかって言います。」
「部活の先輩達?どうも、初めまして。制服届くまでまだ時間掛かるから、今週いっぱいこれ着てきます。」
二人に挨拶をした後に部活が始まり、まどか は初めて見る、高校の男子バスケ部の練習に圧倒された。
一週間後制服が届き、まどかも徐々に海南に馴染んでいった。
転校から約2ヶ月が経ち、あっという間に2学期終業式を迎えた。
この日は部活が無いため、まどかから清田に「一緒に帰ろう。」と声をかけて、5年ぶりに一緒に帰ることになった。
まどかの新しい家は、思い出の三叉路の坂の上に出来た新築マンション。
最寄駅で下車して、あの道へと歩いて行った。
「二人でこうして帰るの、懐かしいね。ノブくん、四年生の時私に『流川君が好きなの?』って聞いてきたよね?」
「そんなこともあったな。今じゃ流川は湘北のエースで、俺のライバルだよ。」
こんな話をして歩いていたら、信長の靴紐が取れて、しゃがんで結び直している時に、粉雪が降ってきた。
「冷えると思ったら、やっぱり降ってきたね。」
信長はまどかの赤いマフラーを見て、
「それ、今でも使ってるんだな。」
「うん。前の学校の制服にも今の制服にも合うから、重宝してるよ。」
二人が見つめ合った時、海南のブレザーの制服がお互いに大人びて見えていた。
そして、白い吐息の横顔を見ながら、互いに懐かしさを感じていた。
「私ね、前の学校のクリスマス行事の度に…。小学校時代ノブくんとの、冬のこの道でのこと思い返していたの。転校が決まった年は、クリスマスを一緒に過ごせなかったなとか、好きな子のことを聞いたことなんて、今ではとても聞けないなって…。」
次の瞬間、信長はまどかを抱きしめた。
「ノブくん…⁉︎」
「俺…。まどかのこと、小さい時からずっと好きだった。中学受験の話聞いて、受かったらもう一緒に帰れなくなるの寂しくてしょうがなかった。
転校したけど戻ってきて、海南入って…。嬉しかった。」
「私も、また会えて本当に嬉しかった。」
「俺と付き合ってくれないか?」
「もちろん。」
次の瞬間、二人は抱き合いキスをした。
これからのクリスマス、ずっと傍に居られるように…。
♪一緒にいたいと はじめて想った
一緒にいれたら 木枯らしの空も…
今度逢える時は もっと素直になりたい
クリスマス そばにいて 思いきり抱きしめたい♪
バスケ部の練習を少し見たいと言い、体育館に向かう二人。
「ノブくん。四年生の時に言ってたように、本当にバスケ強豪校入ったんだね。転校手続きに来た時、インターハイ準優勝トロフィー見てびっくりした。
ノブくんは一年生スタメンなんて、凄いね。」
「俺だって、まさか藍川が海南に転校してくるなんて、想像もつかなかった。
にしても前の学校、本当にお嬢様学校なんだな。俺らとは住む世界が違うって感じだな。」
「ついこの間まで女子校だったから…。男子の部活見るの、初めてだから楽しみだな。」
「うちのバスケ部、入部一週間で辞める奴出るほどきつい練習だから、多分びっくりするぞ?」
二人で話しながら歩いている時に、牧と神が声をかけた。
「清田。その子、もしかして…?」
「お嬢様学校からの転校生?」
まどかのことは、2・3年生間にも噂が広まっていた。
「そうっす。俺と小5まで一緒だった、藍川まどかって言います。」
「部活の先輩達?どうも、初めまして。制服届くまでまだ時間掛かるから、今週いっぱいこれ着てきます。」
二人に挨拶をした後に部活が始まり、まどか は初めて見る、高校の男子バスケ部の練習に圧倒された。
一週間後制服が届き、まどかも徐々に海南に馴染んでいった。
転校から約2ヶ月が経ち、あっという間に2学期終業式を迎えた。
この日は部活が無いため、まどかから清田に「一緒に帰ろう。」と声をかけて、5年ぶりに一緒に帰ることになった。
まどかの新しい家は、思い出の三叉路の坂の上に出来た新築マンション。
最寄駅で下車して、あの道へと歩いて行った。
「二人でこうして帰るの、懐かしいね。ノブくん、四年生の時私に『流川君が好きなの?』って聞いてきたよね?」
「そんなこともあったな。今じゃ流川は湘北のエースで、俺のライバルだよ。」
こんな話をして歩いていたら、信長の靴紐が取れて、しゃがんで結び直している時に、粉雪が降ってきた。
「冷えると思ったら、やっぱり降ってきたね。」
信長はまどかの赤いマフラーを見て、
「それ、今でも使ってるんだな。」
「うん。前の学校の制服にも今の制服にも合うから、重宝してるよ。」
二人が見つめ合った時、海南のブレザーの制服がお互いに大人びて見えていた。
そして、白い吐息の横顔を見ながら、互いに懐かしさを感じていた。
「私ね、前の学校のクリスマス行事の度に…。小学校時代ノブくんとの、冬のこの道でのこと思い返していたの。転校が決まった年は、クリスマスを一緒に過ごせなかったなとか、好きな子のことを聞いたことなんて、今ではとても聞けないなって…。」
次の瞬間、信長はまどかを抱きしめた。
「ノブくん…⁉︎」
「俺…。まどかのこと、小さい時からずっと好きだった。中学受験の話聞いて、受かったらもう一緒に帰れなくなるの寂しくてしょうがなかった。
転校したけど戻ってきて、海南入って…。嬉しかった。」
「私も、また会えて本当に嬉しかった。」
「俺と付き合ってくれないか?」
「もちろん。」
次の瞬間、二人は抱き合いキスをした。
これからのクリスマス、ずっと傍に居られるように…。
♪一緒にいたいと はじめて想った
一緒にいれたら 木枯らしの空も…
今度逢える時は もっと素直になりたい
クリスマス そばにいて 思いきり抱きしめたい♪
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