一緒に…(清田)
ご自身のお名前を入力してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まどかが転校していき、六年生進級後…。
信長はミニバスキャプテンに昇格して、更に実力を上げた。
一学期は、まどかから手紙も届いたが…。
受験本番の年になり、多忙な日々になった為、二学期は手紙が殆ど来なくなった。
小学校卒業を控え、中学受験終了後に久しぶりにまどかから手紙が届いた。
内容は…第一志望校に無事合格を果たしたと書かれていた。
まどかの合格した学校は、関西でも名が通った“お嬢様学校”と呼ばれる、長い歴史と伝統を誇るミッションスクールだった。
また、シンプルで可愛い制服も特徴的で、女子中高生向け雑誌の『全国制服ランキング』で上位にも入っていた。
封筒の中に、小さな学校案内パンフレットも入っていた。
離れ離れになってしまった二人…小学校を卒業して、それぞれ中学へ進学、学校生活を謳歌した。
それから三年以上の月日が流れ、高校生になった。
高校生一年生・二学期ー
10月半ばの中間試験が終わった頃、信長のクラスに転校生がやってきた。
朝のホームルームで、担任の「入って。」の声掛け後に、女子生徒が教室に入る。
入ってきたのは、関西のお嬢様学校の制服を着たまどかだった。
「あの制服、雑誌とかで有名なお嬢様学校のじゃない⁉︎」
「そうだよ!見たことある!てか、実物可愛い!スカート、元々短いんだね!」
「お嬢様学校からの転校生⁉︎」
「(え…⁉︎ あれ、藍川…⁉︎)」
クラス全員がざわついている中、信長はまさかまどかが海南に転校してくるなんてと、心の中で驚きを隠せなかった。
担任は黒板に、“ 藍川 まどか”と名前を書き、騒がしい生徒達に向け…
「はい!皆静かに!転校生を紹介します。
関西から転校してきた、“ 藍川 まどか”さんです。
藍川さんは、小学校高学年までこっちに住んでいて、お父さんの転勤で関西に行かれて、また戻って来ました。皆、仲良くしてあげてね。」
担任が紹介した後、清田は自席から立ち上がり、またまどかとも目が合った。
「藍川…⁇」
「ノブくん…⁇」
「「(こんな風に会っちゃうなんて…。)」」
数年振りに見たまどかは、とても綺麗だった。
小学生の時はいつも結んでいた髪は下ろされ、腰を少し超えるくらいのストレートロングヘアに、お嬢様学校の制服が似合っていた。
知り合いである素振りを見せる二人に、更にクラスはざわつきだす。
「何?清田君と藍川さん、知り合いなの?」
と担任が付け加えると、
「はい。幼稚園から小学校五年生まで、ずっと同じクラスだったんです。」と答えるまどか。
「そう。なら、清田君の隣の席空いてるから、藍川さん、そこ座って。
あ、藍川さん…。急な転校だったから、今週いっぱいは前の学校の制服で来るから、皆その辺も宜しくね。」
まどかの着席後に授業が開始された。
1時間目終了後ー
クラスメイト達は、お嬢様学校について色々知りたいらしく、まどかに群がる。
「藍川さんの制服、本当に可愛いね。」
「雑誌に書いてあったけど、ミッションスクールなんだよね?どんな学校だったの?」
「清田も来いよ。久々に幼馴染に会えたんだから、一緒に話聞こうぜ。」
「(俺は二人きりで話したいんだよ…。)」
「前の学校はね…。聖書の授業が中高6年間必修で、毎朝チャペル礼拝があったの。
『聖書のみ言葉に耳を傾ける。』って感じで。
入学したばかりの頃は堅苦しかったけど、段々慣れてきて礼拝で気持ちが落ち着いて、一日授業に集中出来たわ。
クリスマス行事が学校の最大行事だったから、一致団結して練習してたわ。
そこで、イエスキリスト生誕劇や讃美歌歌ったり、ハンドベル演奏なんかもしたわ。」
「チャペル礼拝にクリスマスの讃美歌…⁉︎凄い!流石お嬢様学校!」
「うちの学校とは大違い!ねぇ?通ってる子も、お金持ちの子ばかり?」
「生徒は…代々続く会社の社長令嬢とか、開業医の娘さんとかも居たし…。でも、私みたいな普通のサラリーマン家庭の子も居たわ。」
まどかはこうして、クラスメイト達と打ち解けていった。
信長はミニバスキャプテンに昇格して、更に実力を上げた。
一学期は、まどかから手紙も届いたが…。
受験本番の年になり、多忙な日々になった為、二学期は手紙が殆ど来なくなった。
小学校卒業を控え、中学受験終了後に久しぶりにまどかから手紙が届いた。
内容は…第一志望校に無事合格を果たしたと書かれていた。
まどかの合格した学校は、関西でも名が通った“お嬢様学校”と呼ばれる、長い歴史と伝統を誇るミッションスクールだった。
また、シンプルで可愛い制服も特徴的で、女子中高生向け雑誌の『全国制服ランキング』で上位にも入っていた。
封筒の中に、小さな学校案内パンフレットも入っていた。
離れ離れになってしまった二人…小学校を卒業して、それぞれ中学へ進学、学校生活を謳歌した。
それから三年以上の月日が流れ、高校生になった。
高校生一年生・二学期ー
10月半ばの中間試験が終わった頃、信長のクラスに転校生がやってきた。
朝のホームルームで、担任の「入って。」の声掛け後に、女子生徒が教室に入る。
入ってきたのは、関西のお嬢様学校の制服を着たまどかだった。
「あの制服、雑誌とかで有名なお嬢様学校のじゃない⁉︎」
「そうだよ!見たことある!てか、実物可愛い!スカート、元々短いんだね!」
「お嬢様学校からの転校生⁉︎」
「(え…⁉︎ あれ、藍川…⁉︎)」
クラス全員がざわついている中、信長はまさかまどかが海南に転校してくるなんてと、心の中で驚きを隠せなかった。
担任は黒板に、“ 藍川 まどか”と名前を書き、騒がしい生徒達に向け…
「はい!皆静かに!転校生を紹介します。
関西から転校してきた、“ 藍川 まどか”さんです。
藍川さんは、小学校高学年までこっちに住んでいて、お父さんの転勤で関西に行かれて、また戻って来ました。皆、仲良くしてあげてね。」
担任が紹介した後、清田は自席から立ち上がり、またまどかとも目が合った。
「藍川…⁇」
「ノブくん…⁇」
「「(こんな風に会っちゃうなんて…。)」」
数年振りに見たまどかは、とても綺麗だった。
小学生の時はいつも結んでいた髪は下ろされ、腰を少し超えるくらいのストレートロングヘアに、お嬢様学校の制服が似合っていた。
知り合いである素振りを見せる二人に、更にクラスはざわつきだす。
「何?清田君と藍川さん、知り合いなの?」
と担任が付け加えると、
「はい。幼稚園から小学校五年生まで、ずっと同じクラスだったんです。」と答えるまどか。
「そう。なら、清田君の隣の席空いてるから、藍川さん、そこ座って。
あ、藍川さん…。急な転校だったから、今週いっぱいは前の学校の制服で来るから、皆その辺も宜しくね。」
まどかの着席後に授業が開始された。
1時間目終了後ー
クラスメイト達は、お嬢様学校について色々知りたいらしく、まどかに群がる。
「藍川さんの制服、本当に可愛いね。」
「雑誌に書いてあったけど、ミッションスクールなんだよね?どんな学校だったの?」
「清田も来いよ。久々に幼馴染に会えたんだから、一緒に話聞こうぜ。」
「(俺は二人きりで話したいんだよ…。)」
「前の学校はね…。聖書の授業が中高6年間必修で、毎朝チャペル礼拝があったの。
『聖書のみ言葉に耳を傾ける。』って感じで。
入学したばかりの頃は堅苦しかったけど、段々慣れてきて礼拝で気持ちが落ち着いて、一日授業に集中出来たわ。
クリスマス行事が学校の最大行事だったから、一致団結して練習してたわ。
そこで、イエスキリスト生誕劇や讃美歌歌ったり、ハンドベル演奏なんかもしたわ。」
「チャペル礼拝にクリスマスの讃美歌…⁉︎凄い!流石お嬢様学校!」
「うちの学校とは大違い!ねぇ?通ってる子も、お金持ちの子ばかり?」
「生徒は…代々続く会社の社長令嬢とか、開業医の娘さんとかも居たし…。でも、私みたいな普通のサラリーマン家庭の子も居たわ。」
まどかはこうして、クラスメイト達と打ち解けていった。