一緒に…(清田)
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約半年後・秋ー
五年生に進級した二人は、クラス替えでまた同じクラスになっていた。
幼稚園入園から小学校卒業までの合計9年間を、一緒に過ごすことになった。
信長はミニバスの副キャプテンになり、更に実力を上げ、下級生達の面倒も積極的に見ている。
一方まどかは、受験に向けて塾が忙しくなってきていた。
学校終わりに母親が車で迎えに来て、そのまま塾へ行く日々を過ごしていた。
当然、信長と一緒に帰ることも少なくなり、話す回数も減りつつあった。
信長 side
「(まどか。勉強忙しいんだな。一緒に帰るの、減っちまったな…。しかし、最近綺麗になってきたな…。)」
まどか side
「(ノブくん。相変わらずバスケ頑張ってるんだろうな…。背も伸び始めて、男らしくなってきてるな…。)」
秋から冬に季節が変わり、12月。
まどかは塾にはきちんと行っているようだが、学校を休みがちになり、連絡も取り辛くなっていた。
そして、終業式一週間前のあるホームルーム。
担任から…
「皆さんに残念なお知らせがあります。
藍川さんが、お父さんのお仕事の関係で関西へ引っ越しをして、転校することになりました。明後日こちらから立ちます。」
「(引っ越し…⁉︎転校ってなんだよ…⁉︎しかも明後日…⁉︎)」
クラス全員がざわつく中、信長は衝撃過ぎて言葉を出せない。
学校に来るのも、この日が最後になる為、担任が準備した色紙にクラス全員からメッセージを書いて、まどかに渡そうということになった。
色紙が信長に回ってきた時に書いた言葉…
“今度逢えるときはもっと素直になりたい”
清田信長
自分の口から伝えられない意を示した。
放課後、久しぶりに一緒に帰る二人。
「最近学校よく休んでたの…。転校のことだったんだな…。何で言ってくれなかったんだよ?」
「うん…。黙っててごめんね。話したら、ノブくん驚くと思って…。」
「それは、もう証明済みだろ?受験はどうすんだ?今まであんなに勉強頑張って来たのに…。」
「向こうの学校受験する。新しく通う塾も決めてあるし、休んでた間に関西の学校もちょっと見学してきた。」
「やっぱり受験すんだな。転校して塾も志望校も変えて…。大変だろうけど、頑張れよ。」
「ありがとう。ノブくんも頑張ってね。」
あっという間に三叉路に近づいた時…
『 北風吹く三叉路 ここでさよならだね
胸が痛くなるから 先に歩き出そう 』
同じ想いを抱いていた二人。
「ノブくん、バイバイ。今まで楽しい思い出、いっぱいありがとう。」
まどかは、これ以上喋れないと思い、早足で先に歩き出し自宅への道に向かった。
自宅に帰り、引越しの荷物に溢れた中で、手提げ袋から色紙を取り出して、全員のメッセージに目を通す。
信長のコメントに目が行った時、
「(ノブくん…。ありがとう。私も同じ気持ちだよ…。)」
いつの日かまた、再会出来ることを祈るまどか。
翌日ー
信長の母親に招かれ、急遽清田家を訪れたまどか母子。
出発を明日に控え、お別れ会兼少し早いクリスマスパーティーということ。
「ノブくんのお母さんのお料理とケーキ、今日で最後かぁ…。」
名残惜しいまどかに、信長の母は手作りクッキー、信長も女の子らしいデザインのシャーペンをプレゼントする。
「私も、ノブくんにプレゼント。」
スポーツタオルとシャーペンを手渡す。
「タオル、練習の時に使ってね。シャーペンは、私も色違いで同じの持ってるの。小学校では使えないけど、宿題の時と中学校行ったら使ってね。あと、手紙書くね。」
翌日、まどかは関西へ引っ越して行った。
五年生に進級した二人は、クラス替えでまた同じクラスになっていた。
幼稚園入園から小学校卒業までの合計9年間を、一緒に過ごすことになった。
信長はミニバスの副キャプテンになり、更に実力を上げ、下級生達の面倒も積極的に見ている。
一方まどかは、受験に向けて塾が忙しくなってきていた。
学校終わりに母親が車で迎えに来て、そのまま塾へ行く日々を過ごしていた。
当然、信長と一緒に帰ることも少なくなり、話す回数も減りつつあった。
信長 side
「(まどか。勉強忙しいんだな。一緒に帰るの、減っちまったな…。しかし、最近綺麗になってきたな…。)」
まどか side
「(ノブくん。相変わらずバスケ頑張ってるんだろうな…。背も伸び始めて、男らしくなってきてるな…。)」
秋から冬に季節が変わり、12月。
まどかは塾にはきちんと行っているようだが、学校を休みがちになり、連絡も取り辛くなっていた。
そして、終業式一週間前のあるホームルーム。
担任から…
「皆さんに残念なお知らせがあります。
藍川さんが、お父さんのお仕事の関係で関西へ引っ越しをして、転校することになりました。明後日こちらから立ちます。」
「(引っ越し…⁉︎転校ってなんだよ…⁉︎しかも明後日…⁉︎)」
クラス全員がざわつく中、信長は衝撃過ぎて言葉を出せない。
学校に来るのも、この日が最後になる為、担任が準備した色紙にクラス全員からメッセージを書いて、まどかに渡そうということになった。
色紙が信長に回ってきた時に書いた言葉…
“今度逢えるときはもっと素直になりたい”
清田信長
自分の口から伝えられない意を示した。
放課後、久しぶりに一緒に帰る二人。
「最近学校よく休んでたの…。転校のことだったんだな…。何で言ってくれなかったんだよ?」
「うん…。黙っててごめんね。話したら、ノブくん驚くと思って…。」
「それは、もう証明済みだろ?受験はどうすんだ?今まであんなに勉強頑張って来たのに…。」
「向こうの学校受験する。新しく通う塾も決めてあるし、休んでた間に関西の学校もちょっと見学してきた。」
「やっぱり受験すんだな。転校して塾も志望校も変えて…。大変だろうけど、頑張れよ。」
「ありがとう。ノブくんも頑張ってね。」
あっという間に三叉路に近づいた時…
『 北風吹く三叉路 ここでさよならだね
胸が痛くなるから 先に歩き出そう 』
同じ想いを抱いていた二人。
「ノブくん、バイバイ。今まで楽しい思い出、いっぱいありがとう。」
まどかは、これ以上喋れないと思い、早足で先に歩き出し自宅への道に向かった。
自宅に帰り、引越しの荷物に溢れた中で、手提げ袋から色紙を取り出して、全員のメッセージに目を通す。
信長のコメントに目が行った時、
「(ノブくん…。ありがとう。私も同じ気持ちだよ…。)」
いつの日かまた、再会出来ることを祈るまどか。
翌日ー
信長の母親に招かれ、急遽清田家を訪れたまどか母子。
出発を明日に控え、お別れ会兼少し早いクリスマスパーティーということ。
「ノブくんのお母さんのお料理とケーキ、今日で最後かぁ…。」
名残惜しいまどかに、信長の母は手作りクッキー、信長も女の子らしいデザインのシャーペンをプレゼントする。
「私も、ノブくんにプレゼント。」
スポーツタオルとシャーペンを手渡す。
「タオル、練習の時に使ってね。シャーペンは、私も色違いで同じの持ってるの。小学校では使えないけど、宿題の時と中学校行ったら使ってね。あと、手紙書くね。」
翌日、まどかは関西へ引っ越して行った。