fate(三井)
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「三井先生みたいな先生になりたい。」と絵梨香が言った日から、10年以上の歳月が流れた。
三井は大学卒業後、母校・湘北高校の体育教師になり、バスケ部顧問に加え今では生活指導主任の役職にも就いている。
一方絵梨花は、大学受験終了後から三井と交際を始めた。
文学部に進学し、教員免許を無事取得。
卒業後は、翔陽高校で国語教師として勤務している。
ホームルームで、三井から教わった話を生徒達にすることもある。
三井と絵梨香…今では結婚し、女の子も誕生した。
二人で家事・育児を分担しながら、共働き。
娘は現在・4歳。明るくてお洒落が大好きな女の子。
この二人の間に生まれた娘…『まどか』と名付けられた。
絵梨花は三井をよく理解しているのは勿論、「娘には、一日一日を無駄にしないで…。精一杯自分の道を歩んでほしい。」という思いを込めて名付けた。
そして、絵梨香はなんと、翔陽バスケ部で副顧問を務めている。
嘗て、“選手兼監督”を務めた湘北のライバル・藤真健司が正式に翔陽監督に就任し、アシスタント業務を熟している。
翔陽バスケ部にてー
「まさか…。君が高校時代に、教育実習中の三井に出会って、結婚して子供まで産むなんて…。本当に驚かされることばかりだな…。」
「藤真監督。人の人生って、どんな風に変わるかわかりませんよね?
私、バスケなんて主人に出会うまでは、よく分からなかったけど…。
寿と付き合うようになってから、詳しくなったおかげで、国語以外にも教師として出来ることが増えましたからね…。」
「次の練習試合は翔陽が勝つ!」と二人で意気込み、練習に向かった。
晴れたある日曜日ー
この日は湘北・翔陽ともに、バスケ部の練習が休み。
三井と絵梨香の休みが被り、愛娘・まどか を連れて、久しぶりに家族三人でお出かけ。
映画鑑賞・買い物・食事をして、その後は思い出の海岸に行った。
砂浜で無邪気に遊ぶまどか。
暫くして、三人で並んで座り海を眺める。
「まどか。此処はね、パパの思い出の大好きな場所なのよ。ママの好きな場所でもあるけどね。」
「あいつ(まどか)が逝って…。もう10年以上経っちまったけど…。本当、此処に来たら今でも何処かから、あいつの声が聞こえてきそうなんだよな…。」
「あなた、本当にあの人(まどかさん)のこと、愛してたのね…。
寿が『愛してる』って言った分だけ、彼女も寿を愛していたと思うわ。」
「俺が今愛してるのは…。絵梨香とまどかだ…。」
こう言いつつ、やはりこの場所に来たら、何処からか、“本当のまどか”の声が聞こえてきそうな気がするのであった。
『(寿…。娘さん、とっても可愛いわね。奥さんも美人よ。
私を愛してくれた以上に…。二人を愛して…。
そして、私の分まで生きて…。)』
本当のまどかの声は、三井にだけ聞こえていた。
三井は大学卒業後、母校・湘北高校の体育教師になり、バスケ部顧問に加え今では生活指導主任の役職にも就いている。
一方絵梨花は、大学受験終了後から三井と交際を始めた。
文学部に進学し、教員免許を無事取得。
卒業後は、翔陽高校で国語教師として勤務している。
ホームルームで、三井から教わった話を生徒達にすることもある。
三井と絵梨香…今では結婚し、女の子も誕生した。
二人で家事・育児を分担しながら、共働き。
娘は現在・4歳。明るくてお洒落が大好きな女の子。
この二人の間に生まれた娘…『まどか』と名付けられた。
絵梨花は三井をよく理解しているのは勿論、「娘には、一日一日を無駄にしないで…。精一杯自分の道を歩んでほしい。」という思いを込めて名付けた。
そして、絵梨香はなんと、翔陽バスケ部で副顧問を務めている。
嘗て、“選手兼監督”を務めた湘北のライバル・藤真健司が正式に翔陽監督に就任し、アシスタント業務を熟している。
翔陽バスケ部にてー
「まさか…。君が高校時代に、教育実習中の三井に出会って、結婚して子供まで産むなんて…。本当に驚かされることばかりだな…。」
「藤真監督。人の人生って、どんな風に変わるかわかりませんよね?
私、バスケなんて主人に出会うまでは、よく分からなかったけど…。
寿と付き合うようになってから、詳しくなったおかげで、国語以外にも教師として出来ることが増えましたからね…。」
「次の練習試合は翔陽が勝つ!」と二人で意気込み、練習に向かった。
晴れたある日曜日ー
この日は湘北・翔陽ともに、バスケ部の練習が休み。
三井と絵梨香の休みが被り、愛娘・まどか を連れて、久しぶりに家族三人でお出かけ。
映画鑑賞・買い物・食事をして、その後は思い出の海岸に行った。
砂浜で無邪気に遊ぶまどか。
暫くして、三人で並んで座り海を眺める。
「まどか。此処はね、パパの思い出の大好きな場所なのよ。ママの好きな場所でもあるけどね。」
「あいつ(まどか)が逝って…。もう10年以上経っちまったけど…。本当、此処に来たら今でも何処かから、あいつの声が聞こえてきそうなんだよな…。」
「あなた、本当にあの人(まどかさん)のこと、愛してたのね…。
寿が『愛してる』って言った分だけ、彼女も寿を愛していたと思うわ。」
「俺が今愛してるのは…。絵梨香とまどかだ…。」
こう言いつつ、やはりこの場所に来たら、何処からか、“本当のまどか”の声が聞こえてきそうな気がするのであった。
『(寿…。娘さん、とっても可愛いわね。奥さんも美人よ。
私を愛してくれた以上に…。二人を愛して…。
そして、私の分まで生きて…。)』
本当のまどかの声は、三井にだけ聞こえていた。
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