はっきりして!!(牧 ※裏・番外編③)
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土曜日を迎えるまで…まどかは夕飯を何にしようか考え、牧は楽しみであるも、『一夜をともにして、過ちを冒さないように…。』と、必死に自分に言い聞かせているのであった。
まどかと紗香の相変わらずの仲良しは…
「お泊り計画、上手く進んでる?」
「うん。まあ…。でも、ここ何日か電話の時の紳一、ちょっと変かも…。」
「変⁇何がよ⁇」
「私がちょっとでも、甘えた喋り方とかすると…。何だか電話越しに、やたら慌ててるように感じるの…。」
「この間話してくれた時みたいに…。また変な夢でも見て、しかもかなりヤバい夢で…。
それで、あたふたしてんじゃないの?」
「(紳一…。私の夢見る度に、オカズにしてるの…⁇家庭教師の職権乱用し放題なの…⁇)」
紗香の勘は見事に的中し、その頃牧も大学の講義中に大きなくしゃみをしていた。
「(誰か、俺の悪い噂してんのか…⁇それも、思いっきり悪い噂を…。)」
また、まどかは母親に「友達の家に泊る。」と言って、お泊りの準備を始めていく。
母親を誤魔化せていられるだけ、この二人にとっては『不幸中の幸い』なのだろうか…。
迎えた土曜日ー
「まどか。手料理付きお泊り、頑張ってね♡精力つくもの、作っちゃえば⁇♡」と紗香に言われて、照れるまどか。
「あっ…。」
忘れ物に気づくまどか。
「どうしたの?」
「パジャマ持ってくるの忘れた…。洗濯しようと思って、置いたままの体操着があるから、それで代用しちゃえば良いかな?」
「体操着か…。制服にエプロンに加えて、そんな姿まで見れたら、紳一喜ぶだろうね…♡」と茶化される。
大学に到着し、体育館を覗くまどか。
オープンキャンパスで来た時とは、雰囲気が違うと思った。
「(受かったら…。1年間は紳一と大学生活、一緒に過ごせるんだよね…。)」
淡い期待も束の間、牧に散々言い寄ってきた女・麗香に、またまた目をつけられてしまった。
「あら。あんた、何しに来たの?」
「(うわ…。また麗香さん…⁉)
私の志望校なんで、ちょっと見学に…。」
「ふーん…。因みに、今日はバスケ部の練習試合よ。もしかして、それも観に来たのかしら?」
「だったら何なんですか?(紳一のこと、まだ諦めてないの?)」
まどかのネックレスに目が行った麗香は、
「何それ?高校生にしては、高そうなものしてるじゃないの。変なことして、手に入れたお金で買ったのかしら?
まどかちゃんが、そんな汚らわしいことしてるなんて、紳一が知ったら…。先生から、評価下げられちゃうわね。
挙げ句の果てには、見離されちゃうかもね…。」
更に嫌味を言い放つ。
「つまらない憶測で物を言うの、やめてください!
(紳一からのプレゼント…この女にだけは、触られたくない!)」
まどかに言い掛かりをつけているところが、目に留まった牧は「何やってんだ?」と麗香に声を掛けた。
「先生!麗香さんが…。」
泣きそうな顔で、牧の傍へ行くまどか。
「(何よ!都合のいい時だけ、“先生”呼ばわりして…。)
紳一。こんな年下の方が良いの?
ねぇ…。まどかちゃんのネックレスなんだけど…。まさか…紳一が買ってあげたの…⁇
(私だって…。部屋に泊って何度もして、体の相性も良い方だったけど…。プレゼントなんか、貰った事ないわよ‼︎なのに、なんでこのガキに…⁉︎)」
「そんなこと、いちいち話す必要はない。
麗香…。俺は…もうお前には、何にも感じない…。俺にもこの子にも、近寄らないで貰えるか?」
冷たくあしらい、下世話な三角関係(?)に、自らピリオドを打ったようだった。
「(本当に生意気‼ガキのくせに色気づいて、紳一に取り入って…‼私のこと、コケにして…‼)」
以前より怒りが増す麗香は、『いつか痛い目見せてやる。』と心の中で呟いた。
牧の試合を初めて観たまどかは、
「(何しても格好良いな…♡先生…♡紳一…♡)」
と心酔していた。
試合が終わり、牧を待っていると…
「君。高校何年生?うちの大学志望なのかな?」
色白で爽やかな男子学生が話しかけてきた。
「(うわ…。この人も格好良い…。)あ、あの…。」
「あれっ?もしかして、藍川まどかちゃん?いつかの…。」
その背後から、かつて痴漢から救ってくれた清田の姿があった。
三人で話そうとしていたら、シャワー室から牧が戻ってきた。
「先生。」
牧に歩み寄る、まどか。
「「先生⁉」」
驚いている神と清田。
「あの、牧さんが家庭教師してる子って…。」
「まどかちゃん…なんすか…⁉」
そうだと答えると、更に驚く二人。
「先生、この子だよ。前に話した…私のこと、痴漢から助けてくれた子…。」
清田を指差すまどか。
「もう大丈夫か?あの時本気で泣いて、あんな目に遭わされたのに…。まだ胸元はだけたシャツに、そんな短いスカート履いてんのか?」
「大丈夫だよ。それより、先生にちょっと聞いたんだけど…。
一昨年のインターハイ前の期末で、壊滅的な点取って先生に怒られて、神さんにも手伝って貰いながら、一夜漬けで死ぬほど追試の勉強した、当時の1年生レギュラーって…。清田君のこと?」
「ま、牧さん…。そんな昔のこと、まどかちゃんに話したんすか…?」
あの時は、二人がかりで必死に勉強を教え込んだだの、清田が半泣きになっただの、まどかの方が飲み込みが早いなどと話をする四人。
「今日はこの後、勉強のこととかで先生に相談があるから…。先輩方、私これで失礼します。」
牧とともに駐車場に向かうまどか。
まどかと紗香の相変わらずの仲良しは…
「お泊り計画、上手く進んでる?」
「うん。まあ…。でも、ここ何日か電話の時の紳一、ちょっと変かも…。」
「変⁇何がよ⁇」
「私がちょっとでも、甘えた喋り方とかすると…。何だか電話越しに、やたら慌ててるように感じるの…。」
「この間話してくれた時みたいに…。また変な夢でも見て、しかもかなりヤバい夢で…。
それで、あたふたしてんじゃないの?」
「(紳一…。私の夢見る度に、オカズにしてるの…⁇家庭教師の職権乱用し放題なの…⁇)」
紗香の勘は見事に的中し、その頃牧も大学の講義中に大きなくしゃみをしていた。
「(誰か、俺の悪い噂してんのか…⁇それも、思いっきり悪い噂を…。)」
また、まどかは母親に「友達の家に泊る。」と言って、お泊りの準備を始めていく。
母親を誤魔化せていられるだけ、この二人にとっては『不幸中の幸い』なのだろうか…。
迎えた土曜日ー
「まどか。手料理付きお泊り、頑張ってね♡精力つくもの、作っちゃえば⁇♡」と紗香に言われて、照れるまどか。
「あっ…。」
忘れ物に気づくまどか。
「どうしたの?」
「パジャマ持ってくるの忘れた…。洗濯しようと思って、置いたままの体操着があるから、それで代用しちゃえば良いかな?」
「体操着か…。制服にエプロンに加えて、そんな姿まで見れたら、紳一喜ぶだろうね…♡」と茶化される。
大学に到着し、体育館を覗くまどか。
オープンキャンパスで来た時とは、雰囲気が違うと思った。
「(受かったら…。1年間は紳一と大学生活、一緒に過ごせるんだよね…。)」
淡い期待も束の間、牧に散々言い寄ってきた女・麗香に、またまた目をつけられてしまった。
「あら。あんた、何しに来たの?」
「(うわ…。また麗香さん…⁉)
私の志望校なんで、ちょっと見学に…。」
「ふーん…。因みに、今日はバスケ部の練習試合よ。もしかして、それも観に来たのかしら?」
「だったら何なんですか?(紳一のこと、まだ諦めてないの?)」
まどかのネックレスに目が行った麗香は、
「何それ?高校生にしては、高そうなものしてるじゃないの。変なことして、手に入れたお金で買ったのかしら?
まどかちゃんが、そんな汚らわしいことしてるなんて、紳一が知ったら…。先生から、評価下げられちゃうわね。
挙げ句の果てには、見離されちゃうかもね…。」
更に嫌味を言い放つ。
「つまらない憶測で物を言うの、やめてください!
(紳一からのプレゼント…この女にだけは、触られたくない!)」
まどかに言い掛かりをつけているところが、目に留まった牧は「何やってんだ?」と麗香に声を掛けた。
「先生!麗香さんが…。」
泣きそうな顔で、牧の傍へ行くまどか。
「(何よ!都合のいい時だけ、“先生”呼ばわりして…。)
紳一。こんな年下の方が良いの?
ねぇ…。まどかちゃんのネックレスなんだけど…。まさか…紳一が買ってあげたの…⁇
(私だって…。部屋に泊って何度もして、体の相性も良い方だったけど…。プレゼントなんか、貰った事ないわよ‼︎なのに、なんでこのガキに…⁉︎)」
「そんなこと、いちいち話す必要はない。
麗香…。俺は…もうお前には、何にも感じない…。俺にもこの子にも、近寄らないで貰えるか?」
冷たくあしらい、下世話な三角関係(?)に、自らピリオドを打ったようだった。
「(本当に生意気‼ガキのくせに色気づいて、紳一に取り入って…‼私のこと、コケにして…‼)」
以前より怒りが増す麗香は、『いつか痛い目見せてやる。』と心の中で呟いた。
牧の試合を初めて観たまどかは、
「(何しても格好良いな…♡先生…♡紳一…♡)」
と心酔していた。
試合が終わり、牧を待っていると…
「君。高校何年生?うちの大学志望なのかな?」
色白で爽やかな男子学生が話しかけてきた。
「(うわ…。この人も格好良い…。)あ、あの…。」
「あれっ?もしかして、藍川まどかちゃん?いつかの…。」
その背後から、かつて痴漢から救ってくれた清田の姿があった。
三人で話そうとしていたら、シャワー室から牧が戻ってきた。
「先生。」
牧に歩み寄る、まどか。
「「先生⁉」」
驚いている神と清田。
「あの、牧さんが家庭教師してる子って…。」
「まどかちゃん…なんすか…⁉」
そうだと答えると、更に驚く二人。
「先生、この子だよ。前に話した…私のこと、痴漢から助けてくれた子…。」
清田を指差すまどか。
「もう大丈夫か?あの時本気で泣いて、あんな目に遭わされたのに…。まだ胸元はだけたシャツに、そんな短いスカート履いてんのか?」
「大丈夫だよ。それより、先生にちょっと聞いたんだけど…。
一昨年のインターハイ前の期末で、壊滅的な点取って先生に怒られて、神さんにも手伝って貰いながら、一夜漬けで死ぬほど追試の勉強した、当時の1年生レギュラーって…。清田君のこと?」
「ま、牧さん…。そんな昔のこと、まどかちゃんに話したんすか…?」
あの時は、二人がかりで必死に勉強を教え込んだだの、清田が半泣きになっただの、まどかの方が飲み込みが早いなどと話をする四人。
「今日はこの後、勉強のこととかで先生に相談があるから…。先輩方、私これで失礼します。」
牧とともに駐車場に向かうまどか。