初彼氏(仙道)
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代々木公園に到着して、都会の一等地にもかかわらず緑に恵まれた環境に、
「東京の都心にも、こんなに自然が溢れた場所があったんですね!」と、
今まで人混みの繁華街ばかり歩いていたせいか、癒された気分にもなったようなまどか。
仙道は手を引いて、「もう少し歩いていい?向こうに、俺の好きな場所あるから…。」と言って、公園内のある場所に行った。
着いた場所は、バスケットコートだった。
「ここが…。仙道さんが、東京で好きな場所なんですね?」
「そう。中学時代も、今も実家に帰って来た時は、必ずここでバスケしてるから。」
二人でコートに目をやると、中学生前後の男の子三人組がバスケをしていて、ボールが転がってきて拾ってくれと言われ、まどかがボールを拾うと、仙道はボールを持ってリングへ突っ走り、ダンクを決めた。
「(バスケしてる、仙道さん…。本当に格好良いな…。)」
やがて、男の子達も興奮し…
「お兄さん凄い!」
「プロなんですか⁉」
「バスケ教えて下さい‼」
と立て続けに聞いてきた。
まどかは男の子達に向かって、
「みんな。このお兄さんは、高校2年生で神奈川県内では、エース級の選手なのよ。」と言うと、さらに驚いていた。
暫くバスケや会話をして、そろそろ行こうかとコートを去ろうとした時、男の子の一人が「お兄さんの彼女…。可愛いね!」と言い、照れるまどかに対し、平然としながら「ありがとう!」と言う仙道。
その後の二人は、ケヤキ並木を歩いて公園内を散策し、歩いている途中まどかは、「(仙道さんが…。好き…。)」と小声で言い、「まどかちゃん。何か言った?」と言われ、「何でもないです。」と慌て気味に答えた。
展望デッキに場所を移し、公園内や周辺の景色を一望する。
「代々木公園、素敵な場所ですね!私も好きになりそう!」
「でしょ?」
「私、今日東京連れてきてもらって…。高校卒業したら、東京の大学行って一人暮らししたいなって、思いました。」
「そっか…。さっきバスケしてた時、まどかちゃんもあの子達同様に楽しそうな顔してたけど、バスケ部の監督の娘ならバスケやってたことあるのかなって、思ったんだけど…?」
「バスケ?小学校から去年の夏までやってましたよ。」
「どうして、今はやらないの?何で辞めちゃったのかな?」
「勉強との両立が大変だったのと…。それに自分の時間がもっと欲しいなって思って、辞めちゃいました。」
「そう。田岡先生がイラつく理由、それもあるんじゃないの?でも、部活辞めてその分勉強だけは、しっかりやって…。やっぱり、何か一つを犠牲にしてでも、まどかちゃんは“恋”したいんじゃないの?」
「ちょっと、まだそんなこと言ってるんですか?」
「まどかちゃんは、彼氏を作って恋をすれば…。今よりももっと、明るくなって可愛くなると思うけどね…。」
ちょうど、夕暮れ時に言われた台詞だった。
原宿から新宿に移動し、デパートのレストランに立ち寄る二人。
「新宿って、路線がいっぱい走ってて便利そうなところですね。」
と東京にますます、興味深くなっているまどか。
あっという間に夜になり、新宿駅の改札へ向かう途中…
「ところで、仙道さん。今から地元まで、新宿から何分くらいかな?」とまどかに聞かれ、乗換案内で検索をしてみると…。
「最短でも1時間はかかるね…。もしかして、門限?」
「そう。今日も破ったら…寝坊した時の仙道さん並みに、私も怒られるかも…。ちなみに私の家、駅から徒歩15分前後はかかるの…。」
取り敢えず急ごうと言って、電車に飛び乗る二人。
運悪く、途中で車両トラブルに遭い十数分の遅延が生じ、まどかの最寄り駅にも遅れて到着した。
地元に着いてから、家まで送っていくから急ごうと言い、早足でまどかの家まで向かう。
腕時計を見ると、「うわ…。時間迫ってきた…。」と焦り気味のまどかを見て、「(次はもう少し、余裕持って行動した方が良いかな?)」と思う仙道だった。
家が近づいてくると、まどかは…
「(もう少しで、仙道さんともお別れ…。何か言わなきゃ…。)
仙道さん、今日はありがとうございました。凄い楽しかったです。
(何でこんなことしか言えないのよ⁉何かもっと、グッとくる台詞があるでしょうが…⁉)」
と心残りに感じていたら、
「まどかちゃん。今度はいつ会える?」
と仙道から真剣な眼差しで問いかけられ、同時に抱き寄せられてキスをされた。
「(えっ⁉仙道さん、私にキスしてる…⁉)」
「本当はね、プリクラの中でしたかったんだけど…。画像として残ったら、大変だと思ったから…。じゃあ、また連絡するから。」
仙道は駅に向かい、まどかは時計を見ると門限が3分程過ぎていて、慌てて家に入っていった。
家に帰ると…
「ただいま…。」
と恐る恐る、玄関を上がるまどか。
「こらー‼︎まどか!また門限破ったな⁉そんな派手な格好して、こんな時間まで何処をほっつき歩いてたんだ⁉ちょっと来い⁉」
怒りを露にし、娘をリビングに連れて行く田岡。
「見た目の事でもなんでも…どうして、親の言うことを聞かないんだ⁉」
「あなた。この前までは1時間以上遅れていたけど、今日は数分遅れただけじゃないの?あんまり煩く言うんじゃないって、昼間も言ったでしょ?」
と娘に甘い母親。
「どうしてまどかを甘やかしてばかりなんだ⁉もっと厳しくしないと駄目だろ⁉」
「あなたのそういう考えは、『時代錯誤』も甚だしいのよ!」
「どいつもこいつも、俺に口答えするな‼まどかが今後、深夜・早朝に帰ってくるようなことがあったら…。もし、男なんか連れ込んだりしたら…。時間帯関係なく、俺は怒鳴りつけるぞ‼」
「いい加減にしなさい!血圧が上がって健康診断に引っ掛かって…おまけに怒鳴り声まで出しまくったら、近所迷惑にもなるわよ!みっともないったらありゃしない!
まどかも、お父さんは放っておいて、早くお風呂入って寝なさい!」
怒り爆発させる田岡を、必死に抑えつけつける妻。
まどかは風呂に入り、自室で寝る前に携帯を見ると…。
仙道「今日は本当に楽しかったね。門限は大丈夫だったかな?」
まどか「ほんの数分だけ過ぎちゃって…。お父さんは怒ってましたけど、お母さんが上手く宥めてくれました。」
仙道「お母さん、優しくてよかったね。俺さ…。プリクラ以外にも、もう一つ心残りなことがあるんだよね…。」
まどか「何ですか?」
仙道「まどかちゃんの仲良しグループの子が言ってた、『お泊り』…。本当は今夜したかったけど…。お父さん(田岡先生)が、そんなに心配するんじゃ、もう少し先の事かなって…。」
「(『お泊り』…⁉仙道さん、本当に私とお泊りしたかったの…⁉)」
動揺を隠せないまどかは、仲良しグループに仙道とのデートの感想…特に帰り際のキスや『お泊り』のことを報告したら、大盛り上がりになった。
そんな最中、再び仙道からも連絡が来る。
仙道「まだ起きてるかな?今日のまどかちゃんは、本当に可愛かったよ。プリクラ、見つからないように気をつけようね。おやすみ。」
と、時計の針が夜12時を回る5秒前に来た。
当然、まどかの興奮はおさまらず、深夜2時近くまで眠れない状態だった。
♪あっというまに日が暮れて さよならの時が来る
グッとくるセリフ探して 黙り込んだ
“今度はいつ会える?"とふいに聞いたあなたが
MajiでKissをくれたのは 門限の5秒前
MajiでKonya眠れない 真夜中の5秒前
真夜中の5秒前♪
「東京の都心にも、こんなに自然が溢れた場所があったんですね!」と、
今まで人混みの繁華街ばかり歩いていたせいか、癒された気分にもなったようなまどか。
仙道は手を引いて、「もう少し歩いていい?向こうに、俺の好きな場所あるから…。」と言って、公園内のある場所に行った。
着いた場所は、バスケットコートだった。
「ここが…。仙道さんが、東京で好きな場所なんですね?」
「そう。中学時代も、今も実家に帰って来た時は、必ずここでバスケしてるから。」
二人でコートに目をやると、中学生前後の男の子三人組がバスケをしていて、ボールが転がってきて拾ってくれと言われ、まどかがボールを拾うと、仙道はボールを持ってリングへ突っ走り、ダンクを決めた。
「(バスケしてる、仙道さん…。本当に格好良いな…。)」
やがて、男の子達も興奮し…
「お兄さん凄い!」
「プロなんですか⁉」
「バスケ教えて下さい‼」
と立て続けに聞いてきた。
まどかは男の子達に向かって、
「みんな。このお兄さんは、高校2年生で神奈川県内では、エース級の選手なのよ。」と言うと、さらに驚いていた。
暫くバスケや会話をして、そろそろ行こうかとコートを去ろうとした時、男の子の一人が「お兄さんの彼女…。可愛いね!」と言い、照れるまどかに対し、平然としながら「ありがとう!」と言う仙道。
その後の二人は、ケヤキ並木を歩いて公園内を散策し、歩いている途中まどかは、「(仙道さんが…。好き…。)」と小声で言い、「まどかちゃん。何か言った?」と言われ、「何でもないです。」と慌て気味に答えた。
展望デッキに場所を移し、公園内や周辺の景色を一望する。
「代々木公園、素敵な場所ですね!私も好きになりそう!」
「でしょ?」
「私、今日東京連れてきてもらって…。高校卒業したら、東京の大学行って一人暮らししたいなって、思いました。」
「そっか…。さっきバスケしてた時、まどかちゃんもあの子達同様に楽しそうな顔してたけど、バスケ部の監督の娘ならバスケやってたことあるのかなって、思ったんだけど…?」
「バスケ?小学校から去年の夏までやってましたよ。」
「どうして、今はやらないの?何で辞めちゃったのかな?」
「勉強との両立が大変だったのと…。それに自分の時間がもっと欲しいなって思って、辞めちゃいました。」
「そう。田岡先生がイラつく理由、それもあるんじゃないの?でも、部活辞めてその分勉強だけは、しっかりやって…。やっぱり、何か一つを犠牲にしてでも、まどかちゃんは“恋”したいんじゃないの?」
「ちょっと、まだそんなこと言ってるんですか?」
「まどかちゃんは、彼氏を作って恋をすれば…。今よりももっと、明るくなって可愛くなると思うけどね…。」
ちょうど、夕暮れ時に言われた台詞だった。
原宿から新宿に移動し、デパートのレストランに立ち寄る二人。
「新宿って、路線がいっぱい走ってて便利そうなところですね。」
と東京にますます、興味深くなっているまどか。
あっという間に夜になり、新宿駅の改札へ向かう途中…
「ところで、仙道さん。今から地元まで、新宿から何分くらいかな?」とまどかに聞かれ、乗換案内で検索をしてみると…。
「最短でも1時間はかかるね…。もしかして、門限?」
「そう。今日も破ったら…寝坊した時の仙道さん並みに、私も怒られるかも…。ちなみに私の家、駅から徒歩15分前後はかかるの…。」
取り敢えず急ごうと言って、電車に飛び乗る二人。
運悪く、途中で車両トラブルに遭い十数分の遅延が生じ、まどかの最寄り駅にも遅れて到着した。
地元に着いてから、家まで送っていくから急ごうと言い、早足でまどかの家まで向かう。
腕時計を見ると、「うわ…。時間迫ってきた…。」と焦り気味のまどかを見て、「(次はもう少し、余裕持って行動した方が良いかな?)」と思う仙道だった。
家が近づいてくると、まどかは…
「(もう少しで、仙道さんともお別れ…。何か言わなきゃ…。)
仙道さん、今日はありがとうございました。凄い楽しかったです。
(何でこんなことしか言えないのよ⁉何かもっと、グッとくる台詞があるでしょうが…⁉)」
と心残りに感じていたら、
「まどかちゃん。今度はいつ会える?」
と仙道から真剣な眼差しで問いかけられ、同時に抱き寄せられてキスをされた。
「(えっ⁉仙道さん、私にキスしてる…⁉)」
「本当はね、プリクラの中でしたかったんだけど…。画像として残ったら、大変だと思ったから…。じゃあ、また連絡するから。」
仙道は駅に向かい、まどかは時計を見ると門限が3分程過ぎていて、慌てて家に入っていった。
家に帰ると…
「ただいま…。」
と恐る恐る、玄関を上がるまどか。
「こらー‼︎まどか!また門限破ったな⁉そんな派手な格好して、こんな時間まで何処をほっつき歩いてたんだ⁉ちょっと来い⁉」
怒りを露にし、娘をリビングに連れて行く田岡。
「見た目の事でもなんでも…どうして、親の言うことを聞かないんだ⁉」
「あなた。この前までは1時間以上遅れていたけど、今日は数分遅れただけじゃないの?あんまり煩く言うんじゃないって、昼間も言ったでしょ?」
と娘に甘い母親。
「どうしてまどかを甘やかしてばかりなんだ⁉もっと厳しくしないと駄目だろ⁉」
「あなたのそういう考えは、『時代錯誤』も甚だしいのよ!」
「どいつもこいつも、俺に口答えするな‼まどかが今後、深夜・早朝に帰ってくるようなことがあったら…。もし、男なんか連れ込んだりしたら…。時間帯関係なく、俺は怒鳴りつけるぞ‼」
「いい加減にしなさい!血圧が上がって健康診断に引っ掛かって…おまけに怒鳴り声まで出しまくったら、近所迷惑にもなるわよ!みっともないったらありゃしない!
まどかも、お父さんは放っておいて、早くお風呂入って寝なさい!」
怒り爆発させる田岡を、必死に抑えつけつける妻。
まどかは風呂に入り、自室で寝る前に携帯を見ると…。
仙道「今日は本当に楽しかったね。門限は大丈夫だったかな?」
まどか「ほんの数分だけ過ぎちゃって…。お父さんは怒ってましたけど、お母さんが上手く宥めてくれました。」
仙道「お母さん、優しくてよかったね。俺さ…。プリクラ以外にも、もう一つ心残りなことがあるんだよね…。」
まどか「何ですか?」
仙道「まどかちゃんの仲良しグループの子が言ってた、『お泊り』…。本当は今夜したかったけど…。お父さん(田岡先生)が、そんなに心配するんじゃ、もう少し先の事かなって…。」
「(『お泊り』…⁉仙道さん、本当に私とお泊りしたかったの…⁉)」
動揺を隠せないまどかは、仲良しグループに仙道とのデートの感想…特に帰り際のキスや『お泊り』のことを報告したら、大盛り上がりになった。
そんな最中、再び仙道からも連絡が来る。
仙道「まだ起きてるかな?今日のまどかちゃんは、本当に可愛かったよ。プリクラ、見つからないように気をつけようね。おやすみ。」
と、時計の針が夜12時を回る5秒前に来た。
当然、まどかの興奮はおさまらず、深夜2時近くまで眠れない状態だった。
♪あっというまに日が暮れて さよならの時が来る
グッとくるセリフ探して 黙り込んだ
“今度はいつ会える?"とふいに聞いたあなたが
MajiでKissをくれたのは 門限の5秒前
MajiでKonya眠れない 真夜中の5秒前
真夜中の5秒前♪
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