初彼氏(仙道)
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まどか side
「(中学・高校、6年間完全一貫の女子校なんて…。出会いなんか、無いも同然…。)」
まどかは現在、神奈川県内の某私立女子中学校の3年生。
この学校は、世間では“お嬢様学校”と呼ばれていて、尚且つ偏差値も高く進学率も良いため、勉強の進度も早い。
中学3年生にして…ほとんどの教科が、既に高校1年生の単元に入っている。
「(ま、こんな環境だけど…。周りの友達は彼氏いる子、何気に多いんだよね…。私には、当分できないかな…?)」
仙道 side
「(やべ…。今日も寝坊しちまった…。また先生に怒られるな…。)」
寝坊・遅刻常習犯であり、陵南バスケ部エースの仙道彰。
この日の土曜日練習の日も、当然のごとく寝坊したにもかかわらず、のんびりと身支度をして家を出た。
そんな中、田岡家では…
「あら?あの人ったら、忘れ物して…。」
「お母さん。どうしたの?」
「お父さん、お弁当忘れていったのよ!」
「えっ?お母さん…。今日はお友達と約束あって、もう出掛けなきゃいけないんじゃないの?」
「そうなのよ。困ったわね…。」
田岡の娘は腕時計を見て、
「私、今日の数学の特別授業始まるまで、時間あるから…。私が届けて、そのまま学校行くよ。」
「そう。助かるわ。」
こうやり取りして、田岡夫人は外出し、娘も家を出て陵南高校に向かった。
陵南高校前で下車してー
「(ここに来るの、相当久しぶりかも…。)」
と思いながら、正門をくぐり体育館へ向かった。
その時に仙道も到着して、見慣れないセーラー服を着た、ロングヘアの女の子が目に留まった。
「(あの制服…。例の“お嬢様学校”の子かな?なかなか可愛い子だな…。でも何で、うちの学校に居るのかな?)」
「(えーっと…。体育館は、あっちだったかな?)」
何やらうろうろしている、女の子に…。
また、田岡監督の娘とは、知る由もなく…。
仙道は声を掛けた。
「君…。うちの学校の生徒じゃないよね?何か用があるのかな?」
長身で整った顔立ちの仙道を見て、
「(うわ…。この人、格好良い…♡)あの、体育館に行きたくて…。」
「そうなんだ。俺もそこ行くから、一緒に行こう。」
二人で体育館に向かう途中、
「その制服、県内で有名な“お嬢様学校”のだよね?何年生なのかな?」
「そうですよ。中学3年生です。」
「そうなんだ。まだ中学生なんだね…。(最近化粧とか、覚え始めたのかな…?にしても可愛いな♡)」
体育館に着き、扉を開けると…
「こらー!!仙道!!また、性懲りもなく遅刻して…!!バカもんが!!」
と怒鳴る、田岡監督の姿があった。
「先生、すいません。寝坊しました。」
と相変わらず、堂々と言い放つ仙道。
そして、その後ろから…
「お父さん、忘れ物だよ。」と弁当箱の入った袋を差し出す、セーラー服の女の子。
「まどか。何で、お前が来たんだ?」
「「「「お父さん⁉」」」」
「(田岡先生の娘さん…⁉︎)」
「(あの、“お嬢様学校”に通ってんの…⁉︎)」
驚いて大声を出し、ざわつき始める部員達。
「まどかちゃんて、名前なんだね。田岡先生の娘さんだったとは、びっくりしたな。
改めまして、俺は仙道彰。陵南バスケ部・2年生。」
と受け答えする仙道。
「(この人が…。お父さんがよく話してる、仙道さんなんだ…。)
お母さんは今日、お友達とお出かけの約束があって、届けに来る時間なかったから…。私が代わりに来たのよ。」
と言い、髪をかき上げた時に、耳に何やら光るものを目にした田岡監督。
「そうか…。おい!まどか!ピアスなんか、いつ開けたんだ⁉よく見たら、髪も少し染めたようだな⁉︎また…化粧もしてるな⁉いつも言ってるにも関わらず、スカートも短いぞ!」
娘の身嗜みに対して、生徒への生活指導のような発言をする。
「ちょうど1ヶ月前に開けたよ。お母さんが、『未成年施術同意書』サインしてくれて…。髪もそれと同じくらいに、お母さんと一緒に美容室行った時に、私も染めた。
そんなに怒らなくてもいいじゃん…。
私の学校、私立にしては校則そこまで厳しくないし…。少しくらい髪染めたり、ピアスや化粧してる子、他にも結構居るよ。
私の仲良しグループの子達もしてるし…。
それから…スカート短いのは、背が伸びたこともあるのよ。でも、学校はあまり煩く言わないし…。
第一うちの学校、ミニスカ率高いって言われてるし…。」
開き直って、言いたい放題のまどか。
「(田岡先生の娘さん…。先生に全然似てなくて、可愛いな…。)」
「(でも結構、自由奔放な性格なんだな…。)」
「(多少の気の強さは、先生に似てはるんかな…?要チェックや‼︎)」
部員達は、更にひそひそと話をする。
「まったく…。母さんは娘を甘やかし過ぎてる!」
「お父さんが『時代錯誤』すぎるのよ!別に良いでしょ?ここの女子生徒でも、こういう格好の人居るでしょ?」
「はっはっはっ。うんうん。まどかちゃん、なかなか面白いこと言うね。
確かに陵南の女子でも、茶髪・化粧・ピアスしてる子居るよ。」
笑いながら、横槍を挟む仙道。
「仙道‼︎俺のプライベートに口出しするな‼︎早く着替えてこい‼︎」
娘・まどかに、少々馴れ馴れしく接する仙道に、妙に腹が立ってしまう田岡監督。
「仙道さん…。そうですよね。よっぽど厳しい学校じゃない限り、こんなの当たり前ですよね?
お父さん…そんなに、ぶちぶち言わないでよ。ストレス溜まるじゃないの。
外見が派手でも、私はちゃんと勉強して、結果だって出してるんだから…。
おっと、そろそろ行かないと、特別授業始まっちゃうわ。
そうそう…今日は学校の後、友達と服とピアス見に行って、カラオケ行ってから帰るから。」
腕時計を見て、自分の予定を伝え、陵南を出ようとするまどか。
同時に仙道も着替えの為に、部室棟に向かうので、また二人並んで歩き出した。
「(中学・高校、6年間完全一貫の女子校なんて…。出会いなんか、無いも同然…。)」
まどかは現在、神奈川県内の某私立女子中学校の3年生。
この学校は、世間では“お嬢様学校”と呼ばれていて、尚且つ偏差値も高く進学率も良いため、勉強の進度も早い。
中学3年生にして…ほとんどの教科が、既に高校1年生の単元に入っている。
「(ま、こんな環境だけど…。周りの友達は彼氏いる子、何気に多いんだよね…。私には、当分できないかな…?)」
仙道 side
「(やべ…。今日も寝坊しちまった…。また先生に怒られるな…。)」
寝坊・遅刻常習犯であり、陵南バスケ部エースの仙道彰。
この日の土曜日練習の日も、当然のごとく寝坊したにもかかわらず、のんびりと身支度をして家を出た。
そんな中、田岡家では…
「あら?あの人ったら、忘れ物して…。」
「お母さん。どうしたの?」
「お父さん、お弁当忘れていったのよ!」
「えっ?お母さん…。今日はお友達と約束あって、もう出掛けなきゃいけないんじゃないの?」
「そうなのよ。困ったわね…。」
田岡の娘は腕時計を見て、
「私、今日の数学の特別授業始まるまで、時間あるから…。私が届けて、そのまま学校行くよ。」
「そう。助かるわ。」
こうやり取りして、田岡夫人は外出し、娘も家を出て陵南高校に向かった。
陵南高校前で下車してー
「(ここに来るの、相当久しぶりかも…。)」
と思いながら、正門をくぐり体育館へ向かった。
その時に仙道も到着して、見慣れないセーラー服を着た、ロングヘアの女の子が目に留まった。
「(あの制服…。例の“お嬢様学校”の子かな?なかなか可愛い子だな…。でも何で、うちの学校に居るのかな?)」
「(えーっと…。体育館は、あっちだったかな?)」
何やらうろうろしている、女の子に…。
また、田岡監督の娘とは、知る由もなく…。
仙道は声を掛けた。
「君…。うちの学校の生徒じゃないよね?何か用があるのかな?」
長身で整った顔立ちの仙道を見て、
「(うわ…。この人、格好良い…♡)あの、体育館に行きたくて…。」
「そうなんだ。俺もそこ行くから、一緒に行こう。」
二人で体育館に向かう途中、
「その制服、県内で有名な“お嬢様学校”のだよね?何年生なのかな?」
「そうですよ。中学3年生です。」
「そうなんだ。まだ中学生なんだね…。(最近化粧とか、覚え始めたのかな…?にしても可愛いな♡)」
体育館に着き、扉を開けると…
「こらー!!仙道!!また、性懲りもなく遅刻して…!!バカもんが!!」
と怒鳴る、田岡監督の姿があった。
「先生、すいません。寝坊しました。」
と相変わらず、堂々と言い放つ仙道。
そして、その後ろから…
「お父さん、忘れ物だよ。」と弁当箱の入った袋を差し出す、セーラー服の女の子。
「まどか。何で、お前が来たんだ?」
「「「「お父さん⁉」」」」
「(田岡先生の娘さん…⁉︎)」
「(あの、“お嬢様学校”に通ってんの…⁉︎)」
驚いて大声を出し、ざわつき始める部員達。
「まどかちゃんて、名前なんだね。田岡先生の娘さんだったとは、びっくりしたな。
改めまして、俺は仙道彰。陵南バスケ部・2年生。」
と受け答えする仙道。
「(この人が…。お父さんがよく話してる、仙道さんなんだ…。)
お母さんは今日、お友達とお出かけの約束があって、届けに来る時間なかったから…。私が代わりに来たのよ。」
と言い、髪をかき上げた時に、耳に何やら光るものを目にした田岡監督。
「そうか…。おい!まどか!ピアスなんか、いつ開けたんだ⁉よく見たら、髪も少し染めたようだな⁉︎また…化粧もしてるな⁉いつも言ってるにも関わらず、スカートも短いぞ!」
娘の身嗜みに対して、生徒への生活指導のような発言をする。
「ちょうど1ヶ月前に開けたよ。お母さんが、『未成年施術同意書』サインしてくれて…。髪もそれと同じくらいに、お母さんと一緒に美容室行った時に、私も染めた。
そんなに怒らなくてもいいじゃん…。
私の学校、私立にしては校則そこまで厳しくないし…。少しくらい髪染めたり、ピアスや化粧してる子、他にも結構居るよ。
私の仲良しグループの子達もしてるし…。
それから…スカート短いのは、背が伸びたこともあるのよ。でも、学校はあまり煩く言わないし…。
第一うちの学校、ミニスカ率高いって言われてるし…。」
開き直って、言いたい放題のまどか。
「(田岡先生の娘さん…。先生に全然似てなくて、可愛いな…。)」
「(でも結構、自由奔放な性格なんだな…。)」
「(多少の気の強さは、先生に似てはるんかな…?要チェックや‼︎)」
部員達は、更にひそひそと話をする。
「まったく…。母さんは娘を甘やかし過ぎてる!」
「お父さんが『時代錯誤』すぎるのよ!別に良いでしょ?ここの女子生徒でも、こういう格好の人居るでしょ?」
「はっはっはっ。うんうん。まどかちゃん、なかなか面白いこと言うね。
確かに陵南の女子でも、茶髪・化粧・ピアスしてる子居るよ。」
笑いながら、横槍を挟む仙道。
「仙道‼︎俺のプライベートに口出しするな‼︎早く着替えてこい‼︎」
娘・まどかに、少々馴れ馴れしく接する仙道に、妙に腹が立ってしまう田岡監督。
「仙道さん…。そうですよね。よっぽど厳しい学校じゃない限り、こんなの当たり前ですよね?
お父さん…そんなに、ぶちぶち言わないでよ。ストレス溜まるじゃないの。
外見が派手でも、私はちゃんと勉強して、結果だって出してるんだから…。
おっと、そろそろ行かないと、特別授業始まっちゃうわ。
そうそう…今日は学校の後、友達と服とピアス見に行って、カラオケ行ってから帰るから。」
腕時計を見て、自分の予定を伝え、陵南を出ようとするまどか。
同時に仙道も着替えの為に、部室棟に向かうので、また二人並んで歩き出した。
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