泣かない女(清田)
ご自身のお名前を入力してください。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
試合開始の笛が鳴り、ジャンプボールが行われた。
ボールは牧君から清田君に渡り、先制点は清田君のダンクだった。
「お兄ちゃん!格好良いー!がんばれー!」と大喜びで応援する幸太君に、
「清田君頑張れ!海南ファイトー!」と声を出す私。
この試合の流れは…完全に海南だった。
清田君はその後も数本のダンクを決め、スタメンでは一番小柄にも関わらず、抜群のジャンプ力と運動能力に、私も幸太君も魅了されていた。
清田君以外にも、神君の華麗なスリーポイントシュート、牧君のパワーやリーダーシップetc…
海南バスケ部の凄さを、私は初めて目で見て知ったようだった。
(高校時代は…友達に誘われて練習はチラッと見た事はあったけど、実際の試合は補習・予備校・模試等で、見た事はなかった。
でも今日…自分の担当患者である幸太君と、後輩であり、幸太君にとってはお兄ちゃん的存在の清田君の試合を見ることができて…なんだか、色んな意味で医者になって良かったって思えた。)
まどかは心の中で言っていた。
試合は海南が100点ゲームで圧勝した。
試合終了後ー
「清田君!バスケ部の皆!試合お疲れ様&おめでとう!よく頑張ったわね!」と言うまどかに、
「信長お兄ちゃん、本当に格好良かったよ!僕、大きくなったら、絶対海南に入りたいって思った!このヘアバンド、大切にするね!退院したら、絶対バスケ部教えてね!」という幸太君に、嬉しそうにする清田君に牧君に神君や部員達、高頭監督。
そして、幸太君のご両親も監督や部員達に頭を下げてお礼をしている。
そろそろ病院に戻る時間になり…
清田君も、その頃には着替えを済ませていた。
監督達が「一緒に送ってやれ!」と言ったらしく、まどか達が乗って来たワゴン車に乗り込み、病院まで向かった。
幸太君が病室に戻り、パジャマに着替えてお父さんとお母さんと一緒に過ごしている。
一方、私達二人は初めて話をした食堂に居た。
二人でお茶をしながら、色々な話をしていた。
「今日は本当にお疲れ様。そしてありがとう。
幸太君すごく楽しそうだったし、私も勉強ばかりだった、現役女子高生時代に…。一度も見れなかった、海南のバスケの試合…初めて見れて、とっても楽しかった。
幸太君や清田君が『バスケが好き』って気持ちも、私なりにわかった気がした。」と言うまどか。
「俺が『スーパールーキー』『No. 1ルーキー』ってこと、まどか先生も幸太もよく分かっただろ⁉︎監督も懐かしんでたし、牧さんと神さんも嬉しそうにしてたぜ!」と自信に満ち溢れた清田。
「私…。練習試合見てた時ね…こんなことを思っちゃったの。」
「どんなこと?」
「あのね…。幸太君、今小3で9歳だから…。
あと7年後には、今の清田君と同じ高1で16歳になるよね?そしたら、海南に入学してバスケ部入って、それで今の清田君くらい背も高くなってて…。
あの体育館で、今の清田君と同じ“10番”のユニフォーム着て、清田君があげたヘアバンドして、楽しそうにバスケをするところ…。
そういうことを思っちゃったら、私『絶対にあの子の病気治してあげたい!元気な体に戻してあげて、一日も早く退院させてバスケをさせてあげたい!あの子の夢、叶えてあげたい!』って気持ちでいっぱいになっちゃった。」
と言うまどかに対し、清田は…
「まどか先生。良いこと言うな。俺嬉しくて、嬉し泣きしそうじゃねぇか。」と言った。
更に…「その夢が叶ったら、俺も幸太が高1になった時の試合見に行くよ!そんときは、まどか先生も、もちろん一緒にな!」と言う清田。
「そうね。その頃には、清田君は23歳でもう社会人ね。どんな風になってるのかしら?」というまどか。
「今よりも背伸びて、高校や大学で身につけたバスケを活かして、実業団入りでも出来てたら良いな!そしたら、長身の俺と幸太とまどか先生の三人で記念撮影したいな!」と答える清田。
「なかなか面白いこと言うじゃない。二人とも高身長になってたら、私ますます小さく見えるわね。
あと7年後…その頃には、私は30歳過ぎてるわ…。今は研修医だけど、その頃には一人前の女医になれていることを、祈るばかりね。」と言うまどかに、
「大丈夫だよ!まどか先生なら出来る!超人なんだから!俺が保証してやる!」と自信満々の清田。
ボールは牧君から清田君に渡り、先制点は清田君のダンクだった。
「お兄ちゃん!格好良いー!がんばれー!」と大喜びで応援する幸太君に、
「清田君頑張れ!海南ファイトー!」と声を出す私。
この試合の流れは…完全に海南だった。
清田君はその後も数本のダンクを決め、スタメンでは一番小柄にも関わらず、抜群のジャンプ力と運動能力に、私も幸太君も魅了されていた。
清田君以外にも、神君の華麗なスリーポイントシュート、牧君のパワーやリーダーシップetc…
海南バスケ部の凄さを、私は初めて目で見て知ったようだった。
(高校時代は…友達に誘われて練習はチラッと見た事はあったけど、実際の試合は補習・予備校・模試等で、見た事はなかった。
でも今日…自分の担当患者である幸太君と、後輩であり、幸太君にとってはお兄ちゃん的存在の清田君の試合を見ることができて…なんだか、色んな意味で医者になって良かったって思えた。)
まどかは心の中で言っていた。
試合は海南が100点ゲームで圧勝した。
試合終了後ー
「清田君!バスケ部の皆!試合お疲れ様&おめでとう!よく頑張ったわね!」と言うまどかに、
「信長お兄ちゃん、本当に格好良かったよ!僕、大きくなったら、絶対海南に入りたいって思った!このヘアバンド、大切にするね!退院したら、絶対バスケ部教えてね!」という幸太君に、嬉しそうにする清田君に牧君に神君や部員達、高頭監督。
そして、幸太君のご両親も監督や部員達に頭を下げてお礼をしている。
そろそろ病院に戻る時間になり…
清田君も、その頃には着替えを済ませていた。
監督達が「一緒に送ってやれ!」と言ったらしく、まどか達が乗って来たワゴン車に乗り込み、病院まで向かった。
幸太君が病室に戻り、パジャマに着替えてお父さんとお母さんと一緒に過ごしている。
一方、私達二人は初めて話をした食堂に居た。
二人でお茶をしながら、色々な話をしていた。
「今日は本当にお疲れ様。そしてありがとう。
幸太君すごく楽しそうだったし、私も勉強ばかりだった、現役女子高生時代に…。一度も見れなかった、海南のバスケの試合…初めて見れて、とっても楽しかった。
幸太君や清田君が『バスケが好き』って気持ちも、私なりにわかった気がした。」と言うまどか。
「俺が『スーパールーキー』『No. 1ルーキー』ってこと、まどか先生も幸太もよく分かっただろ⁉︎監督も懐かしんでたし、牧さんと神さんも嬉しそうにしてたぜ!」と自信に満ち溢れた清田。
「私…。練習試合見てた時ね…こんなことを思っちゃったの。」
「どんなこと?」
「あのね…。幸太君、今小3で9歳だから…。
あと7年後には、今の清田君と同じ高1で16歳になるよね?そしたら、海南に入学してバスケ部入って、それで今の清田君くらい背も高くなってて…。
あの体育館で、今の清田君と同じ“10番”のユニフォーム着て、清田君があげたヘアバンドして、楽しそうにバスケをするところ…。
そういうことを思っちゃったら、私『絶対にあの子の病気治してあげたい!元気な体に戻してあげて、一日も早く退院させてバスケをさせてあげたい!あの子の夢、叶えてあげたい!』って気持ちでいっぱいになっちゃった。」
と言うまどかに対し、清田は…
「まどか先生。良いこと言うな。俺嬉しくて、嬉し泣きしそうじゃねぇか。」と言った。
更に…「その夢が叶ったら、俺も幸太が高1になった時の試合見に行くよ!そんときは、まどか先生も、もちろん一緒にな!」と言う清田。
「そうね。その頃には、清田君は23歳でもう社会人ね。どんな風になってるのかしら?」というまどか。
「今よりも背伸びて、高校や大学で身につけたバスケを活かして、実業団入りでも出来てたら良いな!そしたら、長身の俺と幸太とまどか先生の三人で記念撮影したいな!」と答える清田。
「なかなか面白いこと言うじゃない。二人とも高身長になってたら、私ますます小さく見えるわね。
あと7年後…その頃には、私は30歳過ぎてるわ…。今は研修医だけど、その頃には一人前の女医になれていることを、祈るばかりね。」と言うまどかに、
「大丈夫だよ!まどか先生なら出来る!超人なんだから!俺が保証してやる!」と自信満々の清田。