負けたくない思い(仙道&越野)
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学校に着いて、体育館に向かうと…灯りがついていて、中から何か音が聞こえた。
「メンテナンス終わって、誰かいるみたいだね。」
「誰かな?」と言いながら、二人で扉を開いたら、中には汗だくになって夢中でバスケをする、越野君の姿があった。
「越野!」
「越野君!」
二人で呼びかけ、越野君は手を止めた。
「お前…いつ頃から居たんだ?」と仙道君が聞くと、
「メンテナンス終わるまで、空き地でドリブルや筋トレしてて…。今から1時間くらい前から、ずっと一人で練習してたんだよ…。」と息を切らしながら言った。
「そんなに練習してたの?最近の越野君、皆凄いっていう声も出てるけど…。でも、時々元気もないよね?何か心に引っかかることがあるんじゃないの?」と私は聞いた。
すると越野君は、「インターハイ予選の決勝リーグ…負けたことが、悔しくて悔しくてたまらなかったんだ…。仙道一人だけに負担を掛け過ぎるのもいけないし…色々考えたら、やっぱりガードの俺が、もっともっとしっかりしていれば、勝てていたかもしれないって、しょっちゅう思っちゃってさ…。」と薄ら涙を浮かべて言った。
「越野。そんなに自分を責めるな。俺だって力不足なところはあったんだよ。泣くな。」と仙道君は慰める言葉を掛け、
私は横から、「越野君。仙道君もね、今日の昼過ぎからバスケットゴールがある公園で、ずっと一人で練習してたんだよ。“苦しい思いをしてるのは自分だけ”って思いこむのは、違うと思うよ。」と言った。
「藍川さんとさ…。その公園の近くでたまたま会って話してて、体育館行ってみようって話になって、来てみたら…。まさか越野が居たとはな…。」と付け加えた仙道君。
外履きからバッシュに履き替えた仙道君は、「越野。俺も一緒に練習していいか?」と声を掛け、もちろんと言う越野君。
「じゃあ、私飲み物でも買ってくるよ。」と言うと、
「藍川さん。付き合ってくれるの?」
「藍川。良いのか?」
と聞いてくる二人。
「良いよ。私だって、勉強ばっかりじゃつまらないし、バスケ見るのはカラオケと違った楽しみもあると思うし…。それに私、二人のクラスの学級委員だし、これくらい良いよ。」と言って、自販機に向かう。
体育館に戻ると、1on1をする二人の姿があった。
越野君が仙道君のフェイクを抜いてシュートを決めると、
「よし。良いぞ!越野!」と言い、越野君が笑った。
そんなやり取りがしばらく続くと…
「仙道ー!越野ー!」
「俺達も混ぜてくれ!」
と同じ2年生の、植草君と福田君も姿を現した。
その後には、1年生の相田君や他のバスケ部員達も続々と集まってきた。
「もー!仙道さんに越野さん、水臭いやないですか!俺達皆そろって、陵南高校バスケ部やないですか!」と相田君が言い、
続いて植草君が「皆でこの夏の悔しさをバネにして…来年こそは、絶対全国へ行こう‼」と言うと、バスケ部員達は円陣を組んで…
「「「「「陵南高校ー!ファイトー!」」」」
「「「「「オー!!」」」」」」
と掛け声をかけ、一斉に練習を始めた。
私はひたすら声を出して、皆を応援した。
夜8時半近くなった頃…また誰かが体育館に現れたようだった。
それは、田岡先生だった。
「田岡先生!どうしたんですか⁉」と私が聞くと、
「藍川。お前は確か、仙道と越野のクラスの学級委員だったな?今日は体育館使用出来ない筈だったが…皆こんな時間に集まって練習してたのか?」と言い、私が仙道君と越野君のやり取りなどを説明すると、田岡先生はそうかそうかと言っていた。
その後、田岡先生が今日はもうこれくらいでと言うので、解散したバスケ部。
そして田岡先生は私を気遣ってくれたようで、「仙道に越野。キャプテン・副キャプテンとして、藍川を家までしっかり送っていけ!」と言った。
3人で帰る私達ー
帰り道に少しだけ雨が降ってきて、私の折り畳み傘に3人で無理矢理入り、家路に着き、二人に傘を貸した私。
翌日ー
雨が上がって晴天になった。二人から傘を返され、「来年こそは、絶対全国行けるようにするよ。昨日はありがとう。」とお礼を言われた。
陵南高校バスケ部が…来年こそ、インターハイで活躍できることを、私も心から願った。
♪きらり輝き 脚光浴びて でも ここまでは遠かったんだろう
"描いてた夢に早く出会いたい" もうすぐ たった一つの場所
がむしゃらに走ってきて やっと背負った重みを知り
うまく笑えなかったり あきらめたくなったり
きっと不安や孤独に襲われることもあるけれど
忘れないで君は
ひとりじゃなかったんだよ 今も明日もずっと
オモイダマ 今 空へ駆け上った
それはあの太陽よりまぶしかった
そして大粒の願い、雨になった
そこに希望の花が咲き誇ったから
終わりじゃなくて 繋げられた想いがある限り
さぁ また走り出そう 確かにあの先に待っている
未来へ
オモイダマ 今 空へ駆け上った
それはあの太陽よりまぶしかった
オモイダマ ほら 空を駆け巡った
それは夏の陽よりも熱く高く
そして大粒の願い、雨になった
そこに希望の花が咲き誇ったから
終わりじゃなくて 繋げられた想いがある限り
さぁまた走り出そう 確かにあの先に待っている
未来へ
la lalalala… lalalala lalalala…
限界超え見えた扉破れ今…頑張ってきたこと知ってるから…
泣いた日も無駄じゃない…届けこの音よ 放てあの空に…
積み重ねてきた日々は宝物…闘うことに背を向けるな…
走れ!走れ!迷わず前へ…今行こう!今しかない今の夢に…♪
「メンテナンス終わって、誰かいるみたいだね。」
「誰かな?」と言いながら、二人で扉を開いたら、中には汗だくになって夢中でバスケをする、越野君の姿があった。
「越野!」
「越野君!」
二人で呼びかけ、越野君は手を止めた。
「お前…いつ頃から居たんだ?」と仙道君が聞くと、
「メンテナンス終わるまで、空き地でドリブルや筋トレしてて…。今から1時間くらい前から、ずっと一人で練習してたんだよ…。」と息を切らしながら言った。
「そんなに練習してたの?最近の越野君、皆凄いっていう声も出てるけど…。でも、時々元気もないよね?何か心に引っかかることがあるんじゃないの?」と私は聞いた。
すると越野君は、「インターハイ予選の決勝リーグ…負けたことが、悔しくて悔しくてたまらなかったんだ…。仙道一人だけに負担を掛け過ぎるのもいけないし…色々考えたら、やっぱりガードの俺が、もっともっとしっかりしていれば、勝てていたかもしれないって、しょっちゅう思っちゃってさ…。」と薄ら涙を浮かべて言った。
「越野。そんなに自分を責めるな。俺だって力不足なところはあったんだよ。泣くな。」と仙道君は慰める言葉を掛け、
私は横から、「越野君。仙道君もね、今日の昼過ぎからバスケットゴールがある公園で、ずっと一人で練習してたんだよ。“苦しい思いをしてるのは自分だけ”って思いこむのは、違うと思うよ。」と言った。
「藍川さんとさ…。その公園の近くでたまたま会って話してて、体育館行ってみようって話になって、来てみたら…。まさか越野が居たとはな…。」と付け加えた仙道君。
外履きからバッシュに履き替えた仙道君は、「越野。俺も一緒に練習していいか?」と声を掛け、もちろんと言う越野君。
「じゃあ、私飲み物でも買ってくるよ。」と言うと、
「藍川さん。付き合ってくれるの?」
「藍川。良いのか?」
と聞いてくる二人。
「良いよ。私だって、勉強ばっかりじゃつまらないし、バスケ見るのはカラオケと違った楽しみもあると思うし…。それに私、二人のクラスの学級委員だし、これくらい良いよ。」と言って、自販機に向かう。
体育館に戻ると、1on1をする二人の姿があった。
越野君が仙道君のフェイクを抜いてシュートを決めると、
「よし。良いぞ!越野!」と言い、越野君が笑った。
そんなやり取りがしばらく続くと…
「仙道ー!越野ー!」
「俺達も混ぜてくれ!」
と同じ2年生の、植草君と福田君も姿を現した。
その後には、1年生の相田君や他のバスケ部員達も続々と集まってきた。
「もー!仙道さんに越野さん、水臭いやないですか!俺達皆そろって、陵南高校バスケ部やないですか!」と相田君が言い、
続いて植草君が「皆でこの夏の悔しさをバネにして…来年こそは、絶対全国へ行こう‼」と言うと、バスケ部員達は円陣を組んで…
「「「「「陵南高校ー!ファイトー!」」」」
「「「「「オー!!」」」」」」
と掛け声をかけ、一斉に練習を始めた。
私はひたすら声を出して、皆を応援した。
夜8時半近くなった頃…また誰かが体育館に現れたようだった。
それは、田岡先生だった。
「田岡先生!どうしたんですか⁉」と私が聞くと、
「藍川。お前は確か、仙道と越野のクラスの学級委員だったな?今日は体育館使用出来ない筈だったが…皆こんな時間に集まって練習してたのか?」と言い、私が仙道君と越野君のやり取りなどを説明すると、田岡先生はそうかそうかと言っていた。
その後、田岡先生が今日はもうこれくらいでと言うので、解散したバスケ部。
そして田岡先生は私を気遣ってくれたようで、「仙道に越野。キャプテン・副キャプテンとして、藍川を家までしっかり送っていけ!」と言った。
3人で帰る私達ー
帰り道に少しだけ雨が降ってきて、私の折り畳み傘に3人で無理矢理入り、家路に着き、二人に傘を貸した私。
翌日ー
雨が上がって晴天になった。二人から傘を返され、「来年こそは、絶対全国行けるようにするよ。昨日はありがとう。」とお礼を言われた。
陵南高校バスケ部が…来年こそ、インターハイで活躍できることを、私も心から願った。
♪きらり輝き 脚光浴びて でも ここまでは遠かったんだろう
"描いてた夢に早く出会いたい" もうすぐ たった一つの場所
がむしゃらに走ってきて やっと背負った重みを知り
うまく笑えなかったり あきらめたくなったり
きっと不安や孤独に襲われることもあるけれど
忘れないで君は
ひとりじゃなかったんだよ 今も明日もずっと
オモイダマ 今 空へ駆け上った
それはあの太陽よりまぶしかった
そして大粒の願い、雨になった
そこに希望の花が咲き誇ったから
終わりじゃなくて 繋げられた想いがある限り
さぁ また走り出そう 確かにあの先に待っている
未来へ
オモイダマ 今 空へ駆け上った
それはあの太陽よりまぶしかった
オモイダマ ほら 空を駆け巡った
それは夏の陽よりも熱く高く
そして大粒の願い、雨になった
そこに希望の花が咲き誇ったから
終わりじゃなくて 繋げられた想いがある限り
さぁまた走り出そう 確かにあの先に待っている
未来へ
la lalalala… lalalala lalalala…
限界超え見えた扉破れ今…頑張ってきたこと知ってるから…
泣いた日も無駄じゃない…届けこの音よ 放てあの空に…
積み重ねてきた日々は宝物…闘うことに背を向けるな…
走れ!走れ!迷わず前へ…今行こう!今しかない今の夢に…♪
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