「あの……宮田先生……」
「……なんですか」
「怒ってます……よね？」
「何故です？」
「……だって……凄い形相……」
「……仮に、私が怒っていたとして、その理由は分かりますか？」
「えっと……私が……宮田先生が疲れて仮眠を取ってる間に……淳様と一緒にお茶を飲んでいた……からですか？」
「よく分かってるじゃないですか、私が目が覚めた時どれだけ心配したと？ましてや神代家に呑気にお茶を飲みに……」
「……すいません……」
「心配だけじゃない……私はもっと他の事も考えてましたよ」
「……？」
「……まあ、気にしないでください」
「あの宮田先生……なんでポケットにネイルハンマーが……？」
「気の所為では？」
「えっ……そんな…………あ、はい、私の気の所為デスネ……」