荒木荘短編集
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吉良も使うディアボロのパソコンを壊してしまった私はお父さんと一緒に電気屋に来ていた
外では二人揃って日傘さして完全防備で歩いていたため、だいぶ目立っていたと思う
店内に入れば人工的に作られた光が当たり、すごく眩しい
「WRY……何故こんなにも眩しいんだ」
「私達は普段は暗いところにいるからね……」
そう二人で愚痴りながらも店内を回る
どれを買えばいいのかは前もって吉良にメモして貰った
吉良のメモ、略して吉良メモを使い、パソコンを購入する
レジでは私達の身長が高いせいか後ろにいる人にビビられたり、店員がやたら丁寧な言葉を使っていたりと私的には嫌だった
「ふむ、時々なら荒木荘から出てもいいかもな」
「そうだね、時々は外に出ないとね」
電気屋を出ながらそう言い、私達は荒木荘に向かった
部屋にはディアボロとカーズしかいなくて吉良とディエゴ、プッチさんは仕事に行ってるのが分かった
パソコンが来た事を聞いてディアボロは目を輝かせて設定をし直した
それをつまらなそうに見ている私とお父さんとカーズ
「暇だね」
「そうだな」
「吸血鬼は吸血鬼らしく寝たらどうだ?」
「でもせっかく早く起きたんだよ」
「……俺は寝る事にする」
「そうか……」
「お父さん、私の話聞いてた?」
そんなやり取りをしている間にディアボロは設定を終えたようだ
そしてウキウキとした様子で何かのディスクをパソコンに入れた
「なにそれ?プッチさんのディスク?」
「違う、これはネトゲだ」
「ネトゲ……ネトネトしたゲルマニウムか?」
「どんな略し方だ」
ディアボロの口から訳が分らない言葉が出てきて私とカーズは顔を見合わせた
ちなみにお父さんは本当に棺桶で寝始めた、なんて奴だ
私とカーズの反応を見てディアボロは得意気に
「これはネットで出来るゲームなんだ」
と、言ってきた、ゲームと言う言葉に私とカーズは引き寄せられ、ディアボロに教えられながら操作を覚えた
そしてしばらくしてディエゴが帰ってきたのでディエゴにも教える事にした
「ディエゴ、見てみて」
「ん?ジルナ、なんだそれは」
「ネトネトしたゲルマニウム、略してネトゲと言うものだ」
「カーズ、早速間違えてるぞ……ネトゲだ、ネットのゲーム」
若干カーズがまだ理解してないようだったが、私達はネトゲで遊んでみた
残念な事にこれは一人用なので一人がプレイ、他の三人が観戦という形になったが中々楽しめた
結局私達は吉良とプッチさんが帰ってくるまでローテーションをして遊んでいた
(これ楽しいねディアボロ)
(ジルナ、気が合うな俺はそろそろ極めるのだ)
(貴様、このカーズを差し置いて何かを極めるとは……)
(ゲームごときでそんなにムキになるなよ……くそっ!!負けた!!)
(ディエゴも十分ムキになってんじゃん)