荒木荘短編集
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花京院君から貰ったクッキーを全て食べ終えて、私と花京院君は遊ぶ事にした
どうやら花京院君はゲームが好きなようで、それをやらしてくれるようだ
私もディアボロやディエゴとゲームはやっているのでなかなか腕には自信がある方だ
「どんなゲーム?」
「格闘ですね」
「格闘……おお……」
どんなゲームなのか花京院君に聞いた時、丁度格闘ゲームっぽい派手なオープニングが始まった、丁度終わったとき花京院君はキャラやステージを選び始めた
私も渡されたコントローラーで丁度いた金髪のキャラを選択する
花京院君は見るからに素早い動きをしそうなキャラを選択しているが、私が選んだのはパワー系で好きなものはお肉って感じのキャラだ
そして、花京院君がスタートボタンを押した時、戦闘は始まった
花京院君VS私だ、勝つ気はあまりないが、とりあえずガチャ押しでいこう
「WRY!!」
『ヒンジャクヒンジャクゥ!!』
「……ジルナさん、ガチャ押しでいきますか」
『カカッテコイ!!』
キャラが喋る中、私達はボタンを無言で押し続ける、口を開く時と言ったら危ない時や必殺技が決まった時ぐらいだ
結局、私は負けてしまったが、なかなか楽しめた
負けた事で力が抜けてしまい、カーペットに寝そべると、花京院君は笑いながらゲームのディスクを取り替えた
次に始まったのはどうやらレースゲームのようだった
「これは僕の得意のゲームです、ジルナさんもやってみますか?難しいですけど」
「レースゲームか……やってみようかな」
「がんばって下さい」
花京院君からコントローラーを受け取り、説明をしてもらいながら操作をする
こんなに友達らしい事をするなんて本当に花京院君はいい人だ、吸血鬼の私に普通に接してくれるのだから
そんな事を思いながら画面を見る、カチカチとリズミカルな音と時々私達の会話の言葉だけが部屋に響く
しばらくゲームをしたあと、そろそろ帰る時間になっていたので少し心残りだが支度をする
「途中まで送りますよ」
「ん?大丈夫大丈夫、伊達に吸血鬼やってないから」
「……ですが……」
「……そこまで言われちゃうとな……じゃあ頼むよ花京院君」
「すいません……なんか無理に頼んじゃって……」
「いやいや、嬉しいからさ」
花京院君の言葉を一度断ったが少し悲しそうな顔をして言われてしまうと断り切れないので承諾した
そして、荷物をまた肩にかけて日傘をさして外に出る
太陽はそろそろ沈みかけてきているので荒木荘に着くまでに日傘はささなくても良くなりそうだ
結構全身をガードするのは大変なのだ、慣れてない時は爪先とかをよく無くしていたのを覚えている
花京院君と少し話しながら歩いていると、道の奥の方からプッチさんが見えた
「あ、プッチさん」
「?知り合いですか?」
「ううん、私の同居人」
「えっ!?保護者とかじゃなくてですか?」
「うん、プッチさんはお父さんの友達だよ、でも一緒に暮らしてんだ」
「…………なるほど」
プッチさんの事を花京院君に言うと、なんとも言えない表情になった、そんな花京院君に疑問を感じながら、プッチさんと荒木荘に向かう事にして別れる事にした
「じゃあ、ありがとう花京院君」
「あ、はい……ジルナさん、また今度……ですね」
「うん、また今度」
花京院君とそう言い合って私はプッチさんの元に走って向かった
プッチさんは私が抱き着いた時、少しよろけたが、私の頭を撫でて並んで帰った
途中、花京院君の方を見たが、もう遠くを歩いていたので少し心残りだったが荒木荘に向かった
(ただいま!!)
(プッチ、ジルナ、おかえり)
(プッチ、夕食はなんなのだ?)
(とりあえず今日は鍋にでもしようかと思ってるよ、寒くなってしたしね)
(鍋か……いいですね!!……そう言えばジルナちゃん、どこ行ってたの?)
(ん?友達の家〜)
(その笑顔がまた不気味だな)
(カーズ、それは酷くないか?)