荒木荘短編集
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少しの間、二人で笑いあってから、私達は戦いで少し散らかってしまった部屋を片付けていた
花京院君のスタンドは、紐状になったりもできるらしく、そのお陰で散らかってしまった部屋はすぐに片付いた、荒木荘に欲しいぐらいだ
そして、片付け終わってから、私達はまた座って話す事にした
「本当にすいません……」
「いいって、慣れてるからさ」
花京院君の言葉に手をひらひらさせながらそう言う、なんだか少し自分でも悲しくなったのは内緒だ
「花京院君は、お父さん……DIOに何をされたの?」
花京院君にそう言うと、花京院君はニコリと笑いながら
「だいぶ昔ですが、肉の芽を埋め込まれ、DIOの刺客のせいで目を失明ギリギリにされ、腹を吹き飛ばされました」
と、笑顔で言ってはいけない言葉をペラペラと話した
そんな花京院君に私は思わず、以前吉良に教えてもらった、ジャパニーズ土下座をやってしまった
本当にお父さんは最低だな、理由はどうあれ、人の腹を吹き飛ばしちゃいけないよ……
そう思いながら、必死に謝っていると、花京院君は笑いながらも大丈夫だと言ってきた
「そんな事より……本当にジルナさんは人を襲わないのですか?」
「んー……どちらかと言うと血は必要だから襲う時もあるかもしれないけど、同居人にどれだけ死んでも死ねない奴もいるし、ライを使えば済むからね」
「死んでも死ねない……?」
「まあ、その辺は良く分からないからなんとも言えないよ」
花京院君にディアボロの事を言ってみたがやはりうまく伝わならないようだ、だが私が人を襲わないのはよく分かったようだ
しかし、私としてもそれは断言できる事じゃない、前みたいに殺人衝動の発作が起きたら私は人を襲うかもしれない、それを花京院君に言ったらどうなるのだろうと少し心配だ、今の所言うつもりはないが……
少し考えていると花京院君はお詫びの品としてクッキーを出してくれた
荒木荘で食べる微妙だが値段が良く、吉良が買ってくるクッキーと同じ感覚で口に放ると
「ッ!?美味い!!」
いつもより上品な味が口一杯に広がった、花京院君に食べるか聞いてみると気に入ったのなら全部食べていいと言ったので、お言葉に甘えてクッキーを食べ続ける
予告通り、クッキー全部を頬張り、私は味わって食べた
荒木荘ではこんな高級そうなクッキーは永遠に買えないだろう、そう思いながら昔のある意味裕福な暮らしを思い出す
何故このクッキーがこんなにも上手いのか少し分かった、テレンスの作ったクッキーと似ているのだ
そう思いながら、咀嚼したクッキーを飲み込んだ
((美味いなぁ……))
((それにしても……凄い頬張るな……ハムスターみたいだ……なんか、餌付けしているみたいだな……))
(美味かったぁ……花京院君、ありがとう!!)
(え?……ああ、良かったです、口に合ったようで)
(美味いよぉ……このクッキーの為に花京院君の家通いそう)
(ハハッ……それはやめて下さいよ?(……本当に餌付けしてしまいそうだ))