荒木荘短編集
name changes
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私が引きこもりタイムに入ると宣言してから少し時間が経った
夕方だった空は太陽が沈み、真っ暗な空に変わっている
吉良やプッチさん、ディエゴやヴァレンタインはとっくに寝ている、ディアボロはネットをし続けていたが爆死した
お父さんは血を吸いに街に出ているので、必然的に私はカーズと一緒にいる
食物連鎖の上下関係の私達が一緒にいて大丈夫なのかと少し心配になるが大丈夫だろう
「カーズ、さっきから何してるの?」
カーズはさっきからディアボロのパソコンをカチャカチャといじっている
暇だったので近付くと、カーズは目だけ動かし私を見たが、鼻で笑ってまたパソコンに向かった
「なんだよもー!!」
態度に腹が立ち、そう言いながら私はテレビを見るが、深夜だからか面白そうなのはやってない
「……WRY……」
思わず溜め息をつきながらうつ伏せになり拗ねていると
「……このカーズの前でそんな態度を取るとは……食べられても文句は言えないな」
と、言う声と共にカーズが私を見下ろしてきた
「うるさいなぁ、放置してたのはカーズのクセに」
「俺はただ調べ物をしていただけだ、勝手に拗ねたのは##NAME2##だろ?」
「……放置したのはカーズ」
「……拗ねたのはジルナだ」
「「……」」
二人で睨み合いながらどちらが悪いか言い合っていると、なんだかカーズの顔が面白く見えてきた
フワフワしている長い髪の毛がワカメか昆布に見えてきたので思わず噴き出してしまった
「なにを笑っている」
「い、いや別に……ブッ!!」
「……流法、輝彩滑刀!!」
「きゃあああああ!?」
私に話しかけてきたカーズが話す昆布に見えてまた噴き出してしまった、二度目は流石にカーズも腹が立ったのか輝彩滑刀を出してきた
叫びながら避けていると玄関の所で追い詰められてしまった
「……吸血鬼には効かないだろうが、多少の傷みはあるだろう」
「やめてよカーズ……ちょっと笑っただけじゃん」
「……それが腹立ったのだ」
「暴君だ!!」
カーズの言葉に騒いでいると遂に輝彩滑刀を縦に動かした、だがその瞬間私が凭れていた玄関の扉が動いた
いきなりの事で踏ん張りが効かず、重力に沿って倒れた瞬間、目の前に黄色が広がった
「ん?ジルナ?」
「お父さん!?」
「むッ?」
お父さんの声が上から聞こえたと思うと、カーズの輝彩滑刀が滑る音が響いた
チラリとカーズの方を見ると驚いてはいないが、なんとなく微妙な顔をしている
視線をカーズからお父さんに変えると、真っ直ぐにズレて、顔に影がかかっている
「貴様……カーズ……なにをする」
「俺はジルナを斬ろうとしたのだ、勝手に出てきたのはお前だろDIO」
「……アハハ……お父さん、なんかごめんね」
「…………ザ・ワールド!!」
ずっと影がかかっているお父さんに謝ると、お父さんはザ・ワールドを使った
その次の瞬間、私とお父さんは室内、カーズはまだ人が少しはいるであろうというのにあの褌一丁で外に出ていた捕まらないか少し心配だ
そしてお父さんが移動させたのだと理解した
「むッ?……少し寒いな」
「そこで反省しろバカーズ」
「……お父さん、顔面ズレてる」
「バカーズとはなんだ?私はカーズだが?」
「……バカカーズと言った方がいいのか」
「お父さん、なんで腰に手を回してるの、セクハラ、セクシャルハラスメント」
玄関の扉を挟んで言い合いをしているカーズとお父さんを他所に私はお父さんに注意をし続ける
それから、究極生命体なので死なないカーズをお父さんは散々玄関越しに罵った後、部屋に入れた
どうやら、顔面に輝彩滑刀が滑った事が気に食わなかったらしい
それからはお父さんが持ってきた血を啜りながら三人でネットをしたりテレビを見たりして朝が来るまで暇を潰した
テレビやパソコンを付けっぱなしで寝てしまったので電気代が増えて、吉良に怒られたのは言うまでもない
こうして私は貴重な引きこもりタイムの一日を終えたのだった
(なんでお前らはそんなに馬鹿なことをするんだ!!)
(1、私達は人間じゃあないから)
(2、吉良が厳しすぎるから)
(3、このカーズが天才だから)
(((さあ!!答えは!?)))
(問答無用でシアハートアタックッ!!)
(全くお前らは……俺はしっかり電源を切って……うおあああああ!!!?)
(今日のディアボロの死因はシアハートアタックか……ジルナに当たらなかっただけ良しとするか……)