荒木荘短編集
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「これから二日間、私は誰がなんと言おうと外に出ない」
夕方、日が落ちる間近、私はリビングの扉を開けてそう言った
既に部屋にはカレンダーの間から上半身だけ出して貞●のようになっているヴァレンタインと、そんなヴァレンタインを見てショック死したディアボロと、冷蔵庫を漁っているディエゴと、ディエゴを怒ろうとしているプッチがいた
四人は私の方を見てポカーンとしている、ディアボロはどっちかって言うと白目を向けている
静寂の中、最初に声を上げたのはディエゴだ
「どうしたジルナ!?何を言っているんだ!!」
そう言いながらも冷蔵庫にあったハムを口に入れるディエゴ
「ディエゴ、ハムを食べるな……ジルナ、なんでそんな事を急に?」
「……それは……」
「……それは?」
「私、最近外に出過ぎだから!!」
「どじゃぁぁぁん」
ディエゴとプッチさんの問いに答えると、ナイスタイミングでヴァレンタインがいつもの台詞を言った
なんか、バッチリ決まった気がする
そんな事を思っていると、ヴァレンタインは私に向かって歩き出し
「そうだな、確かに最近外に出ていたな」
と、最近いなかったくせにそんな事を言ってきた
「いや、ヴァレンタイン、お前最近大統領の仕事でいなかったじゃあないか」
「………………もう一度死ぬか?ディアボロ」
「え?ちょっ……ッ!!」
私と同じ事を思っていた様で、ディアボロはヴァレンタインにツッコミを入れた
すると、ヴァレンタインは二、三回瞬きをしたあと、ディアボロを平行世界に連れて行った
「……まあ、この際ですからゆっくりするのも悪くないですね」
「でしょ?流石プッチさん」
「……まあ、俺と一緒にいる時間が長くなるから別にいいか」
「うん、暇だったら一緒にいてあげる」
ヴァレンタインがディアボロを殺している間、三人でそう言い合い、私は計画を実行することに決めた
意外に外に出ているが、辛いものなんだ、それに最近外に出ると厄介な事ばかり起きている気がする
ヴァレンタインが帰ってきたあと、私は同じように説明をしておいた
「つまりジルナは俺と同じだな」
ヴァレンタインも承諾してくれてから少しして、ディアボロが帰ってくると、開口一番に私にそう言った
「誰がお前みたいなカビ頭と一緒だよ」
ディアボロのドヤ顔に苛立ちながらそう言いながら私はディアボロに腹パンをした
その瞬間、ディアボロの腹は吹き飛び、なんじゃこりゃぁぁと叫びながらディアボロは死んだのは言うまでもない
(ようやくジルナも吸血鬼としての自覚を持ったのだな……俺は嬉しいぞ!!)
(DIO、さり気に死んだディアボロを食べるな)
(残念だったなDIO、ジルナは俺とずっと一緒にいるらしいぞ?やっぱり俺が親権をだな……)
(誰がそんなこと言ったのディエゴ!!!?)
(ジルナ、確かにお前は言ったぞ、私は聞いていた)
(暇な時、と言っていたけどね)