荒木荘短編集
name changes
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「た……ただいま」
波紋戦士がいるコンビニから帰ってきて、私はフラフラで荒木荘に入った
「遅かったな、DIOが涙でグジュグジュだったぞ」
「……想像できるから怖いよ」
帰ってきてから吉良が汗をかきながらお父さんの事を言ってきた、それに溜め息をつきながら答え、靴を脱いで中に入る
どうやら晩ご飯の途中だったようで、おそらく帰ってきたのだろう、ディエゴがディアボロとコロッケの取り合いをしていた
「あ、ジルナ、帰ってきたんですか、DIOが心配してたよ」
「プッチさん……ただいま」
「何をしていたのだ?こんなに遅く帰ってくるなんて」
「……うん、色々報告しないとね……お父さんは?」
「さっきまで泣いてて、今は寝てるよ」
「……」
プッチさんとカーズに話しながら私は床に座った
吉良が私の分のご飯を置いて、お父さんを呼びに向かった
「心配したぞジルナ、あまり俺に心配かけるな」
「……はいはい、すいませんでした」
「ジルナーーーーッ!!!!無事に帰ってきたか!!心配したぞ!!」
「うわあ!!ちょっ……汚い!!」
見事、ディアボロを殺したディエゴと話していると、お父さんが涙や鼻水でグジュグジュの顔を私の背中に付けながら抱き着いてきた
そんなお父さんを剥がそうと苦戦していると、吉良が
「そう言えば、なにか報告することがあるんだってな」
と、座りながら言ってきた、その言葉に私は食べるのをやめ、お父さんを引き剥がしながら
「実は……バイト先が半ば強制的に決まりました……」
と、コンビニのことを言った、すると皆が驚愕の顔になり、ディアボロは復活したのに血を吹き出した、失礼な奴だな
「何ィィィ!!このDIOから離れ、いつ何処でバイトする気だ!!」
「ジルナのような吸血鬼を雇う様な人間がいたとは……」
「これで稼ぎ頭が一人増えた……よかったね吉良」
「……まあな……」
「ジルナ……俺みたいに荒木荘が嫌になったのか……?」
と、それぞれ様々な反応を見せた
そして、皆のテンションが上がっている間に、私は重要な事を言う事にした
「で、そのバイト先の人が……波紋使いで、なんか……ほとんど監視するために雇うみたいで……ある意味命の危機です……」
俯いてそう言うと、さっきまで騒がしかったのが一気に静かになった
思わず頭を抱えたくなったが言ってしまったのでもう遅い
真っ先に行動したのはお父さんとディエゴだった
「ジルナ、今すぐにそのコンビニの場所を教えるのだ……ジョースターの血統か……」
「乗り込みにいくぞ、俺は全く波紋とやらは効かないから大丈夫だ」
と、言いながら靴を履きだした二人、そんな二人を止めていると
「待て、まだジルナの意見を聞いていない、ジルナが良いと言うなら放っておこう」
と、吉良が立ち上がりながらそう言ってきた
そして一旦二人を座らせて、私は自分の考えている事を話す事にした
「えっと……波紋は確かに怖いけど……私は別に人を襲うような行動はしないし……血ならディアボロとかで足りてるし……だから大丈夫だと思う、あと、家計が火の車だから少しは足しになるかなァ……って思ってたりする……だから私は別に大丈夫」
そう言うと、六人は頷いてくれた、どうやら親バカの二人も承諾してくれたようだ
そして初給料日にはJOJO苑で祝ってくれると約束して、その日はゆっくりと休んだ
波紋は怖いけど、多分大丈夫だと自分に言い聞かせながら私は寝る事にした
(……ぬぅ)
(……チッ)
(DIOとディエゴ、機嫌悪いな)
(仕方なかろう、忌々しい波紋使いに##NAME2##の事を監視されるのだから)
(でもジルナ、意外に乗り気だったけどね)
(俺は働きたいとも思った事ないな)
(ディアボロ、お前も少しは働いてくれ……)