荒木荘短編集
name changes
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
カフェに入り、適当にメニューを頼み、私達は飲み物が来るまで話す事にした
「ねぇ、花京院君、花京院君ってどの辺りに住んでるの?花京院君」
「花京院君って連呼するのやめてくれません?」
「なんだよー折角人が花京院って頑張って言ってるのに」
「…………まあ、僕は…その駅の近くですかね」
地味に花京院君を弄りながら喋っていると花京院君は駅から少し離れたマンションを指さした
丁度、荒木荘から見れるぐらいの距離だ、これならあの公園に行くのも分かる
ちなみに花京院君と区切らずに呼んでいるのは、そのでろんと出た前髪でズベシッと叩かれそうだったからだ
「ジルナさんは何処に?」
「んー?まあ、花京院マンションから見えるちょっと小さめのアパートだね」
「僕のマンションに変な名前付けないでください……アパートですか……また、機会があったら遊びに行こうかな」
「うん、来ない方がいいかも……同居人が色々と厳しいから」
「そうですか……でも、僕の家はいつでも来ていいですからね、ジルナさんと話していると落ち着きます」
「……そりゃどうも」
そんな会話をしていると、店員か頼んだドリンクを持ってきてくれた
それからまた話しながらコーヒーを飲み、私は花京院君の奢りでカフェを後にした
それから花京院君の家にお邪魔する事になり、私達はマンションに向かった
「ねぇ、花京院君、いいの勝手にお邪魔しちゃって」
「構いませんよ、むしろ一人で寂しかったので……」
「いやあ、悪いね」
そう言いながらクーラーが効いた部屋で冷たい麦茶を飲む
コーヒーもいいが、やっぱりこの季節は麦茶だ
「ジルナさんこそ大丈夫なんですか?同居人さんとか心配するんじゃあ…… 」
「んー?いいのいいの大丈夫、そんな事心配するような人達じゃないから」
「そうなんですか……」
心配する花京院君に笑いながらそう言い、私は麦茶のおかわりを注ぎ始めた
でもなんで花京院君は急に私を呼んだのだろうか……
少し疑問に思っていると、花京院君は私の方をじっと見ていた
何事かと思い、花京院君の名前を呼ぶと花京院君は慌てたように返事をした
「さっきからどうしたの?」
そう聞くと花京院君はほんの少し照れたように顔を赤らめ
「いや……なんかこうしていると僕達、友達みたいですよね……」
と、言ってきた、そんな花京院君の言葉に私は少しショックを受けた
私の方はてっきり、もう友達だと思っていたのに花京院君は思っていなかったのか……!?
麦茶を手に持ちながらそう思っていると、黙った私に花京院君は首を傾げた
「ジルナさん?」
「……花京院君、私……てっきりもう友達だとばかり……」
「え?」
俯きながらそう言うと花京院君は驚いたように声を上げた、そしてショックのあまり目を見開いている私に花京院君は
「じゃあ……今から友達、と言うことでいいですか?」
と、今の私にはとても嬉しい言葉を言ってくれた
「いいの?」
「ジルナさんがよければ」
「よろしく!!花京院君!!」
「はい」
思わず飛び跳ねながら花京院君の手を掴み、よろしくと言うと、花京院君は笑いながら答えてくれた
それからゲームをしたり、漫画を読んだりと中々友達らしい事をして、日が暮れる前に私は花京院マンションを出た
送って行くと言った花京院君だが、近くなので大丈夫と言い、私は日傘をさして一人で帰る事にした
((早く皆に花京院君の事教えたいなァ……あ、でもお父さん怒るかな……))
(ぬぅ……ジルナめ、遅いな)
(DIO、ジルナなら大丈夫だよ、ちゃんと日傘も持って行ったみたいだし)
(しかし、遅いなァ……吉良もそろそろ帰ってくるぞ……)
(ただいま)
(!!!?何故吉良が先に帰ってくるのだ!!やっぱりなんかあったのだ!!WRYYY!!##NAME2##ーーッ!!)
(落ち着いてくれ!!DIO!!)
(なんだ、まだジルナ帰ってきてないのか?……おかしいな……)
(気長に待てばよかろう……全く過保護な奴らだ)