荒木荘短編集
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ヴァレンタインとテレビを見ながらボーッとしていると、ドカドカと歩いてきたカーズ
何事かと思い、見上げるとカーズは急に私を吸収してきた
「WRYYYYYYYYY!!!?カーズ!!なにしてるの!?」
「おい!!カーズ!!急にどうしたんだ!!」
バタバタと暴れるが、私の体はどんどんカーズに呑まれていく、ヴァレンタインが私の足を掴むがカーズは吸収を止めるつもりは無さそうだ
何がなんだか分からなくなり怖くて堪らなくて、思わず涙を流してしまった瞬間、カーズが真剣な顔で
「ジルナ、お前のスタンドはもふもふしていたよな、つまりだ、お前を取り込めば俺はライを使えるのだな」
と、訳が分らない事を言ってきた、その言葉に私を引っ張っているヴァレンタインが
「何を言っているんだ!!例え取り込んだとしてもお前が使えると言う保証はない!!」
と、必死にカーズに言った、ちなみに私はもう頭がカーズの中に入った
しかし、ヴァレンタインの言葉を聞いてカーズはなんだ、つまらんな……と言い私を吸収するのをやめた
「ぷっはッ!!……死ぬかと思った……カーズ!!なにするの!!」
「大丈夫かジルナ、カーズ……お前な……」
「ジルナ、スタンドを出せ、もふもふさせろ」
「はぁ!?なんでもふもふ限定!?」
「いいから出すのだァァーーーッ!!」
カーズから解放され、肩で息をしていると"ライ"ともふもふを繰り返しながらカーズが私に向かってきた
なんとなく命の危機を感じてカーズから逃げていると
「ジルナ!!お前が寝ている間にウィンウィンされたくなかったら、スタンドを出せ」
と、言われ、私は渋々スタンドのライを出した、するとカーズはゆっくりと近付いて
「ふむ……なかなかもふもふだな……ウィンウィンウィンウィン」
と、結局ライをウィンウィンした、しかし、スタンドとスタンド使いはリンクしている、だから私もウィンウィンされているようなものだ
「きゃあああああ!!カーズ!!ウィンウィンやめろ!!」
「ウィンウィンの何が悪いというのだァァーーーッ!!」
「……付き合ってられんな」
堪らずライを引っ込めてカーズから逃げるが、それでも追いかけてくる、ヴァレンタインはそんな私達を見て、溜め息をつきながらテレビを見始めた
しばらくの間カーズと追い駆けっこをしていると
「騒がしいぞ!!大家に怒られるから静かにしろ!!」
と、こめかみに血管を浮かせた吉良が玄関に立っていた
そんな吉良を見て私とカーズは一気に顔を青くする
「あ……吉良……お帰り」
「挨拶はいいからちょっとそこに座れ」
「このカーズ、座るなんて軟弱な事はしないと心に決めている」
「私も私も、だからちょっと座れないかなぁ~仮にも吸血鬼だから」
「座れ」
「「うっす」」
吉良の説教モードに若干強めに出たが、キラークイーンを出して命令してくるので座るしかない
「全くお前らは…仮にも人間より上の生物と究極生命体だろ、なんでそうもやる事が子供なんだ、聞いているのかカーズまずその翼をしまえ、いいか?大家に追い出されでもしたら私達は住む場所を失うんだぞ?ジルナ、しっかり座れ!!あのな……これからは騒ぐな!!私があまりにも騒がしいと感じたらキラークイーンでボンッ!!だからな!!おい聞いているのか二人共!!」
そんな感じの吉良の説教は晩ご飯の食材を買って来たプッチさんでも止められなかった
結局私とカーズは涙でぐしょぐしょになりながら二度と部屋で追い駆けっこをしないと心に決め、泣きながら晩ご飯を食べた
(だから言ったのに……)
(うっ……ズクッ……うぅう……)
(くっ……このカーズがッ……ッ)
(……二人共、すごい泣いてますね)
(ああ、馬鹿だからな)
(DIO、なんで泣いているんだ)
(ジルナを見てたらもらい泣きしたのだ……ッ)
((((どんなもらい泣きだッ!!))))