JOJO
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最近シーザーに弟弟子ができたらしくエアサプレーナ島がなんだか明るくなった気がする、名前は確かジョセフ・ジョースター君、私より一歳年下だけど私やシーザーより身長が大きい子
なんでも柱の男に毒薬を埋め込まれてしまいこうして修行をしているそうだ、私も過去シーザーと共にリサリサ先生の下で修行をしたので苦しみはわかる
今となってはほとんどスージーQと同じようなメイドの仕事をしているが私はこれでも波紋戦士だ
「ナマエ今日は晩ご飯私が作るから修行して行っていいよ」
「ごめんスージーQ、じゃあお願い」
メイドの仕事を一通り終えた時スージーQの言葉に私はスッと肩の荷が降りた気がした、最近は私も柱の男に向けて修行をし始めているので助かるのだ
スージーQに礼を言ってから廊下を早足で歩き、リサリサ先生が待つ部屋へ向かった、今日はどんな修行をさせられるのか正直ヒヤヒヤするが結構簡単な基礎の物なので気乗りしない訳ではない
「お、ナマエじゃん」
「あれ?ジョセフどうしたの、修行は?」
「今終わった所よン」
廊下でジョセフと行き合い軽く話をする、正直もう少し話ていたいたが今はリサリサ先生の用事が先だ
ジョセフがなにか私に頼み事があるような事を話していたので、後で聞くと言って私は今度は走ってリサリサ先生の部屋に向かった
少しだけジョセフに悪い事をしてしまったと思ったが仕方ない、リサリサ先生をあまり待たせると修行がその分ハードになるのだ
「すいません、遅れました!!」
「いいのですよ、ナマエはメイドの仕事もしてもらっているので仕方ないです」
リサリサ先生の部屋のドアをノックしてから謝りながら部屋に入るとリサリサ先生は本を読んでいたようで栞を挟みながら私にそう言ってきた
ホッとしたのも束の間、結局修行のスケジュールはハードなものになってしまい、私は晩ご飯の時間に少し遅れてしまった
ご飯を食べ終わってから皿洗いをしてお風呂に入ると疲れからか眠気が襲ってきた
このままソファーで寝てしまおうかと考えた時、コンコンと若干控え目にノックの音が聞こえた、シーザーあたりかと思ったが次に聞こえた声でその考えはかき消えた
「ナマエ、入っていい?」
そう言う声は紛れもないジョセフだ、そう言えば修行に行く前に行き合ったのだった、なにか言いたげだったのも覚えているので多分その事だろう
扉の向こうに返事をするとドアノブが捻られ、なんとなく真面目な顔をしているジョセフが出てきた、とは言ってもジョセフの顔は波紋制御マスクでほとんど隠れているが……
とりあえずジョセフをソファーに座らせて、話を聞いてみる事にした
「ええっと……何か用事があったんだよねジョセフ?」
「ああ、ナマエにしか頼めない用事だ」
「……それはなに?」
ジョセフの言葉に私は思わず身を固くする、なにか柱の男達についての相談なのかそれとも別の何かか……とにかく私は次にジョセフが話す言葉を一字一句聞き逃さないように集中した
ジョセフは少し小さく深呼吸をして私の方を向いた、そして自分の呼吸法矯正マスクマスクを指さして
「これ、取ってくれねぇ?」
と前の真剣な声色はどこへ行ったのか、いつものおちゃらけた声色でジョセフは話した
身構えていた事が馬鹿らしくなるほどの言葉に私は思わず肩の力が抜けてカクンッと体が傾いてしまった
「……取る可能性は低いけど、一応理由を聞いておくよ……なんで?」
小さく溜め息をつきながらジョセフにそう言うとジョセフはあからさまに肩をビクつかせて驚いた、いつもならヘラヘラとして誤魔化すのだがジョセフは真剣に答えてくれるそうだ
一瞬真剣な眼差しを私に送ったかと思えば目を瞑り小さく溜め息をつく、そしてまた私の顔を見て何か言い出そうとするような仕草をしたが結局また溜め息をついたジョセフ
言うなれば何か真剣な事を言おうとしているがどうしても言い出せなくて困っているような感じだ、しかし私はあえて何も言わずにジョセフを見つめた、するとジョセフは一度大きく深呼吸をしてその理由を述べてくれた
「イタリアのキャワイイ女の子に声をかけたいしチューもしたいなァって思ってたり?」
私はジョセフのその言葉を聞いて咄嗟に波紋を込めた拳をジョセフの鳩尾に叩き込んだ、しかしジョセフはそれをギリギリで受け止めて私の拳は完全には入らなかった
「あっ……危ねぇ……」
冷や汗をかきながらそう言うジョセフはゆっくりと視線だけを私に向けて、控え目に小さく私の名前を呟いた
しかし私はそれでもなお拳をジョセフの鳩尾に叩き込もうとグッと力を入れた、しかしジョセフの方が力が強いので腕はガッシリと掴まれていて動かない
「え……ちょっ……ナマエちゃぁん?」
「……ジョセフ、本当最低だね」
「酷い!!それはないぜナマエ!!」
ジョセフに対して思いっ切り罵倒をするとジョセフは私の腕を掴んだまま酷いと言ってきたがどちらかと言えばジョセフが悪いと私は思う
第一目の前に女子がいるのにそんな下世話な事を言う事が許せない
「じょっ……冗談だってぇ、だからさそんな怒らないで……」
「許さん」
ジョセフはゆっくりと私の腕から手を離して落ち着いてと言わんばかりに私の肩に手を置いた、私はそんなジョセフの行動を無視してまだ拳を構える
しかしジョセフはそんな事を気にしていないようでまだソファーに深く座ってくつろいでいる、なんとなくその仕草がかっこよく見えてしまったがきっと錯覚だろう
少し変な事を考えてしまった私は必然的に頬に熱が篭ってしまう、きっと今私は頬に赤みがついてしまっているのだろう
それを察しがいいジョセフに悟られないように少し俯きながらジョセフの正面に座る、同じ大きさのソファーなのにジョセフの方が小さく見えてしまうのはきっとジョセフの体格の良さのせいだろう
「……本当はさ……」
ボーッとジョセフの身長と私の身長の差を計算しているとジョセフがポツリと呟いた、それを聞いて俯いていた顔を上げた
私の頬から赤みがとれたと思ったら今度はジョセフの頬が赤くなっていて伝染ってしまったのかと思ったがそんな事は起きないはずだ
ポカンとジョセフを眺めていると、ジョセフは赤い頬のまま呼吸法矯正マスクをグイグイと手で掴み動かしていた
「……なんでもねぇ」
そのうち呼吸法矯正マスクを動かすのもやめて、掴んでいた方の手を頭の方へやってガシガシと頭を照れくさそうに掻き始めた
なんとなく私達の間に気まずい雰囲気が漂う……そんな雰囲気に耐えられなくなって私は静かに立ち上がった
しかし私は一歩も動けなくなってしまった、ジョセフが何を思ったのか私の腕を掴んだからだ
「……ナマエ……」
「ジョ……ジョセフ?」
ジョセフは私の腕を掴んだまま先程の私と同じようにゆっくりと立ち上がった、そして私の頭上より上の方から私を見下ろす
「本当は、イタリアの女なんて興味無いんだよ……」
「……??」
ジョセフがポツリと呟いたのを聞いて私はますます訳が分からなくなり、ただただ疑問に思っていただけだった
そんな私を放置してジョセフはゆっくりと身を屈めた、丁度私と視線が合うぐらいにだ、結構キツイ体勢ではないだろうかなんて思っているとジョセフは呼吸法矯正マスクを付けていても分かるぐらい顔を赤くしていた
まるでなにか愛の告白でもするかのような雰囲気の中、私も思わずまた顔を赤らめてしまった、だがそれからのジョセフの動きがない
ジョセフは私の名前を時々呟いては何かを言おうと頑張っているようだ、この待ち時間は結構精神的に来るものだ
「……ジョセフ、私も一緒」
「え?」
ジョセフがなにも行動を起こさないのでいっその事私が起こしてしまおうと思い、私はそう言った
そしてそのままジョセフの呼吸法矯正マスクの上から静かにキスをした、冷たい感触が唇に広がり、ツンとした金属臭が鼻腔をついたが私は気にしなかった
ゆっくりと離れてから瞑っていた目を開けてジョセフを見ると、目をパチパチと動かして呆然としている、そんなジョセフに私はキスのせいで途中で止まってしまった言葉を続けた
「イタリアの男の人なんて興味無いんだ、私はジョセフにしか興味無い」
そう言うとジョセフは呼吸法矯正マスクの上から手を覆い、俺もと小さい声で呟いた
ようやく私の腕を離したジョセフは今度は私を抱き締めてきた、ジョセフの体温は普段より少し上がっていてなんだか私も少し熱くなってしまった
「俺も……ナマエにしか興味無い」
そう呟いたジョセフの声はダイレクトに私の耳に届いて、今度は私がジョセフより体温が上がってしまった
そんな熱に反発するように先程呼吸法矯正マスクにキスした時から少し冷えていた唇がやたらと冷たく感じて、まるで自己主張しているように思えてしまった