第十六訓
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「花無為おまんは何か趣味はあるか?」
「相変わらず急だね、うーん……最近はお風呂に入りながら月を眺めるかな?それが密かな楽しみ」
「おお!!本当か!?いい趣味じゃのぉ」
「そうかなぁ?あ、もっさんは?」
昔、攘夷戦争時代の時に私ももっさんは時々見張り番等が被りよくくだらない話しをする事があった、いつか忘れたがもっさんはある日そんな事を私に聞いてきた、当時の私はもっさんがその時宇宙に興味があるとは知らなかったが月を見るのが好きだと言った
それを聞いたもっさんはキラキラとした少年の様な瞳になった、それと同時にいい趣味だと褒めてくれた、それが何となく嬉しくて照れながらもっさんの趣味を聞こうと思ったが結局その時は教えてくれなかった
その後すぐにもっさんは戦の前線から身を引き、先生の一件が起こりバタバタとしてる中私は皆と別れた、なのでもっさんが戦の後どうしたのかは聞いていない、銀時に聞こうと思ったがあまり思い出させてはいけないと思いなかなか言えずじまいだったのだ
なのでまさか本当に宇宙に行っていたとは思わなかった、好きこそ物の上手なれとはよく言ったものだとしみじみ思う
「もっさん……?」
「花無為か、おまん……生きとったんか!?」
パトカーから出てきた艦長の正体は坂本辰馬、私の旧友だ、思わずいつも呼んでいたあだ名で呼んでしまうがもっさんは全く気にしてない様子だった
お互いに手を前に出し駆け寄った、少し高さが違うがお互いの手が触れ合いギュッと握り合う、もっさんの手は相変わらず大きくて安心感がある
そのままもっさんは私の手をブンブンと上下に振り喜びを全力で表現した、もっさんの高身長もあってか私は完全に振り回される状態になって腕がもげそうになるが気にしない、今はもっさんと再会できた事が本当に嬉しいのだ
「誠めでたき事ぜよ!!おまんが居なくなったと聞いてから、てっきり死んだもんだとばかり思っとったからのォ!!アッハハハハ!!」
「あはは……相変わらず元気だね……も……もげる!!」
もっさんの喜びの言葉に何とか返事をするがどうにも行かなくなってきて思わず叫びながらもっさんの手を振り解いてしまった、しかしそんな私の態度に文句も言わずもっさんはヘラヘラと笑っている
「本当にもっさん変わってないね……この……このサングラス!!とか!!」
「ワシがこのサングラスを買ったのはおまんらと離れてからじゃが?」
「…………だよね!!」
もっさんとの再会を喜び過ぎて私はテンションがおかしくなったのか全く的外れな事を言うがもっさんは気にしていない、もっさんは本当に器が大きい男だと思う、もしくはただの馬鹿か
馬鹿だ馬鹿だと銀時や高杉は言っていたが私はもっさんはただ器が大きすぎるだけだと思っている、どんな事でも笑って許してくれるのだからきっと人を惹き寄せる力があると思っていた
それがまさか本当に宇宙船の艦長をやっているなんて思いもよらなかった、予想外の事で周りが見えなくなってしまったので私は副長と陸奥さんが控え目に止めに入るまでずっともっさんと話し込んでいた