さんよんろく!!
name changes
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
エジプトでの旅を終えてから私と承太郎の距離は極端に縮んだ、今や承太郎が、あの承太郎が私の家に来て昼寝をする程だ
器用に帽子を顔に被せて寝顔が見えないようにして寝ている承太郎の隣で私は小さく溜め息をついた
何故か承太郎は寝ている時私を傍に置く、それはエジプトでの旅からきた心配の感情からなのか分からないが、とにかく前より少し過保護になった気がする
少し喉が渇いてしまい、私は承太郎にバレないようにゆっくりと立ち上がり、冷蔵庫の中で冷えているであろう麦茶を取りに向かった
「はぁ……承太郎本当に過保護になったなぁ……」
思わずそう呟いた時、私は自分の背後に別の人物の影が重なった事に気が付く、咄嗟にスタンドを出した瞬間、そのスタンドがガッシリと止められてしまった
驚きつつも相手のスタンドを確認した時、私はタラリと自分の背中に冷や汗が流れるのを感じた
「スタープラチナ……」
承太郎のスタンド、スタープラチナが私のスタンドを止めているのだ、スタンドが動いていると言うことは承太郎が起きたと言う事
承太郎は私が何も言わずに離れるのを凄く拒むのだ、現に今は承太郎から密かに抜け出したわけだからきっと物凄い機嫌が悪くなってしまうだろう
どうしようかと頭を巡らしていると急に私の体が少し浮いた気がした
少し自分が立っていたフローリングから離れた時、ボフンと音を立てながら私は誰かの服に埋もれるようにもたれてしまった
一瞬承太郎かと警戒したが、よく見てみると布の色が真っ白だ、承太郎のとは全く正反対の色
ならこれは一体誰だ?なんて今度はパニックになってしまった時
「ナマエ……ナマエ久しぶりだな」
と承太郎より少し落ち着いたような声が聞こえてきた、だが少し承太郎とは違うような気がする
とりあえずこのままでは色々と危ないのでほぼ固定されているような首を必死に動かし相手の顔を確認してみた
「え……?承太郎……?」
私を抱き締めていたのは承太郎だった、いや正確に言うと承太郎の顔をした大人だった服も明らかに違う
思わず目を白黒させていると、その承太郎(仮)は私の顔を眺めてから今度は私にもたれるように体を倒し、私の首元に自分の顔をすり寄せるように置いてきた
何がなんだかわからないしなんとなく怖い感じがして私はその真っ白な承太郎を退かそうとするがやはりビクともしない
「じょ……じょうた……ろ」
承太郎が台所に入って来ると同時に私は遂に泣き出してしまった、そんな私を見てギョッとする承太郎
私の涙を首元から顔を離し、指で掬い取る真っ白な承太郎、同じ顔が二つある事に混乱していると、承太郎が私を真っ白な承太郎から引き離してくれた
「……テメェ……」
「……仕方ないだろ、最近はある町に滞在しているからナマエに会えなくてな、つい抱き締めてしまった」
「……ナマエ、何もされてないか?」
「うん…大丈夫……って承太郎がもう一人!?」
承太郎が真っ白な承太郎と睨んでいるのを承太郎の背中から見守っていると、背後から承太郎に心配された
思わず涙を拭きながら振り向くと目の前には大きな星がついた帽子をかぶった承太郎が立っていた、よく見てみると少しシワが見える
同じ顔が三つに増えて私はそろそろ承太郎酔いしてしまいそうになってしまう、驚いている私とまだ真っ白な承太郎を睨み付ける承太郎を見て、大きな星の承太郎は溜め息混じりにとりあえず話そうと提案した
そんな星の承太郎の言葉に同意して、私と承太郎と真っ白な承太郎は台所から出て、さっきまで承太郎が寝ていた部屋に入った
→