第十六訓
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この前のマヨネーズおにぎり事件のせいで仕事が溜まりにたまってしまい私はここ一週間程書類に追われていた、終わりそうになるがその度に主に沖田が問題を起こし書類が増えていく
増えた書類を片付けるがその上に通常の分の書類が増えていく、ここまで来ると悟りを開いて作業スピードが早くなるが書類全ての書類に目を通しているのかと言われると答える事が出来ない
しかしやはり終わりはあるようで、今日の昼頃ようやく最後の一枚に判子を押す事が出来た、押した直後一週間分の溜め息をつき私はようやく座布団を枕に部屋で寝転ぶ事が出来た
「つ……疲れた……」
息も絶え絶えな状態でそう呟くと同情したのか廊下から山崎がお茶を差し出してくれた、書類の文字のせいでチカチカしている目を休ませるため目を瞑りながら山崎に礼を言う
「疲れてる所申し訳ないんですけど……」
「嫌だッ!!その先の言葉は聞きたくないッ!!」
お茶を飲もうと目を開けた時山崎の申し訳なさそうな声が聞こえ思わず耳を塞いだ、三日前も似たような事を言われた後沖田のバズーカで壊れた物の請求書が何枚も追加されたのだ、もう今日は書類を見たくない
私が耳を塞いでいるのを山崎は無理矢理剥がそうとする、一週間も働いて疲れきった私の腕はもう限界で山崎にも開けられる程だった、所詮は無駄な抵抗だったと言う訳だ
「書類はもう勘弁してくれ……実は書類アレルギーで……」
「花無為さんこの間の健康診断でアレルギーが無いって自慢してきたでしょう」
「あ……あれは嘘だ」
「バレバレの嘘はやめて下さい……」
山崎に最後の抵抗をするがすぐにバレてしまい意味がなくなってしまった、こうなってしまってはもう手の施しようがないので大人しく腹を括る事にした
いっそ殺してくれと言う意味を少し込めながら両手を上げ降参のポーズをすると山崎は呆れたように溜め息をついた、そして私の肩を強めに掴み一際大きな声で話し始めた
「いいですか!!先程宇宙船が空き地に不時着したって情報が入ったんです!!不審な物じゃないか確認に行きますよ!!」
「うるさ……って……書類じゃないのか?」
「俺一度も書類追加なんて言ってませんが?」
「……すまん?」
「なんで疑問形なんですか!!……ハァ……現場には副長達が先にいるんで局長を連れて行きます」
「あ……ああ」
書類の追加ではない事と宇宙船の不時着と言うある意味大事件に思わず呆気を取られてしまった、山崎が私の肩から手を離し先にパトカーにいると言って部屋から出て行ってしまった
数秒遅れて意識が戻り、私はとりあえず刀を掴み局長を呼びに行った、局長を連れて山崎が乗っていたパトカーに乗り込み現場へ向かう
現場には副長と原田さんが数名の隊士と共に現場を検証していた、パトカーから降りて宇宙船をマジマジと眺める、本来空に沢山飛んでいるがこんなにも近くで見たのは久しぶりだ
思わず感動で溜め息をついていると原田さんから急いだ様子で名前を呼ばれて慌てて原田さんの元へ向かった、原田さんは相変わらずスキンヘッドが輝いている