Short Novel
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
お題bot:クリームあんみつ×委員会×隕石
クリームあんみつ
『明日隕石が落ちるとしたらさ、何食べたい?』
唐突に始まった話を訝しく思うことなく、烏野排球部2年男子たちはそれぞれ答えを口にする。
「寿司かな~」
「言わずもがなメロンパン!」
「やっぱガリガリ君でしょ!!」
「とりあえず紅ショウガ」
『え、木下、地球最後の日に紅ショウガなの?』
成田、田中、西谷、木下と続き、事前に打ち合わせしたかのように、段々とグレードダウンする回答。いろいろツッコミたいところはあるが、まずは話題提供者からだろう、とマネージャーであるナマエに話を振る。
「そもそも、隕石が落ちる=地球最後の日ではなくない?」
『そうなの?』
「そうでしょ。隕石の大きさにもよるよ」
『へえ?』
半信半疑のナマエに、「恐竜が絶滅したのだって、地球に隕石が落ちたからだろ?」と説明すると、『力、物知りだね』とか言う。物知りというか常識なのでは、とは口には出さない。たぶん、西谷と田中も知らない。
『じゃあ地球最後の日、力は何食べたい?』
俺の指摘を全く意に介した風もなく、さらっと訂正だけして話は続くようだ。
「クリームあんみつかなあ」
「力、甘いの行けるんだっけ?」
『いいね、クリームあんみつ食べたくなってきた』
「てか何故にクリームあんみつ? あんみつではなく?」
「ガリガリ君に、クリームあんみつ味あるんじゃね?」
ほぼ全員が何かしらのリアクションを取りたいようで、一つ話せば烏合のように騒がしくなる。烏だけに、なんて。
「なんか委員会でその話になった」
「力って何委員だっけ?」
「文化祭委員。それで、文化祭の出店でクリームあんみつやりたいってクラスがいて、クリームあんみつは和食か洋食かっていう議論になった」
文化祭のパンフレットを作る際に、洋食ブースと和食ブースで記載を分けるらしく、和か洋か、そんな話題で数十分を要した。
『クリーム入ってるんだし、洋食じゃない?』
「そうかな? 最後にあんみつが付くから和食になるんじゃない?」
「多数決しようぜ、洋食派―――は、ナマエと田中、俺。じゃ和食派―――木下と成田。力はどっち派?」
西谷に問われ、一瞬で多数決になったなあ、と苦笑してしまう。もう少し議論することはしないんだな、って。
「和食派」
「なんだよ、引き分けじゃねーか」
『じゃ結局どっち?』
「どっちでもいいだろ。食べれば一緒」
『確かに。でも文化祭のパンフはどっちに載るの?』
珍しくこちらに口を開く権利が戻ってきたので、「文化祭でもは和食ブースに名前が載るよ」と答える。
『ええ、なんで?』
驚いたのはナマエで、そんなに驚くことかな、なんて思いつつ、
「洋食ブースの方が出店数多かったから、少ない和食の方に掲載することで一件落着した」
と答えを示す。
「結局多数決かよ」
「多数決じゃないだろ」
「少ない方になったから少数決?」
『少数決ってあるの? 初めて聞いた』
6人もいれば、話題は常にいろんな方向に飛んでいくなあ、と。もう正すのも面倒になってきたので、今日は放置を決め込む。
「お、コンビニ寄ってこうぜ! クリームあんみつ味のガリガリ君があるかどうか」
西谷がコンビニ入っていき、ぞろぞろと皆が続いた。
昨日も同じコンビニ入ったけど、そんな味のアイスクリームはなかったよなあ。と思い出しているそばから、「ねーな!」と聞こえてきた。
烏合の衆は今日もみんな元気である。
まあでも、こんな烏合の衆のような奴らでも、試合になれば頼もしいことこの上ない。夏が終われば春高予選が始まる。3年生がいるこのチームでは全国へ行けるラストチャンスだ。
クリームあんみつ
『明日隕石が落ちるとしたらさ、何食べたい?』
唐突に始まった話を訝しく思うことなく、烏野排球部2年男子たちはそれぞれ答えを口にする。
「寿司かな~」
「言わずもがなメロンパン!」
「やっぱガリガリ君でしょ!!」
「とりあえず紅ショウガ」
『え、木下、地球最後の日に紅ショウガなの?』
成田、田中、西谷、木下と続き、事前に打ち合わせしたかのように、段々とグレードダウンする回答。いろいろツッコミたいところはあるが、まずは話題提供者からだろう、とマネージャーであるナマエに話を振る。
「そもそも、隕石が落ちる=地球最後の日ではなくない?」
『そうなの?』
「そうでしょ。隕石の大きさにもよるよ」
『へえ?』
半信半疑のナマエに、「恐竜が絶滅したのだって、地球に隕石が落ちたからだろ?」と説明すると、『力、物知りだね』とか言う。物知りというか常識なのでは、とは口には出さない。たぶん、西谷と田中も知らない。
『じゃあ地球最後の日、力は何食べたい?』
俺の指摘を全く意に介した風もなく、さらっと訂正だけして話は続くようだ。
「クリームあんみつかなあ」
「力、甘いの行けるんだっけ?」
『いいね、クリームあんみつ食べたくなってきた』
「てか何故にクリームあんみつ? あんみつではなく?」
「ガリガリ君に、クリームあんみつ味あるんじゃね?」
ほぼ全員が何かしらのリアクションを取りたいようで、一つ話せば烏合のように騒がしくなる。烏だけに、なんて。
「なんか委員会でその話になった」
「力って何委員だっけ?」
「文化祭委員。それで、文化祭の出店でクリームあんみつやりたいってクラスがいて、クリームあんみつは和食か洋食かっていう議論になった」
文化祭のパンフレットを作る際に、洋食ブースと和食ブースで記載を分けるらしく、和か洋か、そんな話題で数十分を要した。
『クリーム入ってるんだし、洋食じゃない?』
「そうかな? 最後にあんみつが付くから和食になるんじゃない?」
「多数決しようぜ、洋食派―――は、ナマエと田中、俺。じゃ和食派―――木下と成田。力はどっち派?」
西谷に問われ、一瞬で多数決になったなあ、と苦笑してしまう。もう少し議論することはしないんだな、って。
「和食派」
「なんだよ、引き分けじゃねーか」
『じゃ結局どっち?』
「どっちでもいいだろ。食べれば一緒」
『確かに。でも文化祭のパンフはどっちに載るの?』
珍しくこちらに口を開く権利が戻ってきたので、「文化祭でもは和食ブースに名前が載るよ」と答える。
『ええ、なんで?』
驚いたのはナマエで、そんなに驚くことかな、なんて思いつつ、
「洋食ブースの方が出店数多かったから、少ない和食の方に掲載することで一件落着した」
と答えを示す。
「結局多数決かよ」
「多数決じゃないだろ」
「少ない方になったから少数決?」
『少数決ってあるの? 初めて聞いた』
6人もいれば、話題は常にいろんな方向に飛んでいくなあ、と。もう正すのも面倒になってきたので、今日は放置を決め込む。
「お、コンビニ寄ってこうぜ! クリームあんみつ味のガリガリ君があるかどうか」
西谷がコンビニ入っていき、ぞろぞろと皆が続いた。
昨日も同じコンビニ入ったけど、そんな味のアイスクリームはなかったよなあ。と思い出しているそばから、「ねーな!」と聞こえてきた。
烏合の衆は今日もみんな元気である。
まあでも、こんな烏合の衆のような奴らでも、試合になれば頼もしいことこの上ない。夏が終われば春高予選が始まる。3年生がいるこのチームでは全国へ行けるラストチャンスだ。
END
1/3ページ