13日の金曜日
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手錠は外されないまま、彼は震えと共に部屋を去っていった。まるで自分の弱さを隠すかのように。
ーーーこんな殺人鬼もどきと共存するなんて信じられない。
彼をなるべく刺激しない方法で、屋敷にある謎を紐解いて行くしかない。
月日が入り混じること部屋で私は熟考を巡らせた。
先生にも話を聞くのは難しいとみたから、私1人で解決する必要があるな。
今わかっていることは……
・ウカイゼロという大金持ち
→ある勝負に勝って得たお金、らしい。
・前々から私のことを知っている?
→「あの時みたいに……」など仄めかす表現を多用する
・なぜか私に以上に執着する
→軽い軟禁、盗撮、凶器使用……
ああもう、考えれば考えるほど悪い方向に行く……
彼が勝負した内容ってなんだったのかなぁ。
こんな豪邸に暮らせるぐらいって、相当大きな賭けだよね。
勝負って言ったら、ギャンブルみたいなもの?
「お屋敷に、勝負のヒントってないかなぁ」
明日の朝、部屋を一つ見てみよう。
その前にまずは外してもらわないとなぁ、手錠。
はぁっとため息をひとつ。
手錠の繋がりのチェーンをなんとか外せないかガチャガチャと捻る。
なんだか知恵の輪を解こうとしてるみたいだなぁ……
ーーー
『ーーすごいよ!」
ーーー
「っイタ」
ピキッと一瞬頭痛がして、目を閉じた瞬間にチェーンが鈍い音を放って外れた。
「今の記憶……」
さっきの思い出だ……何かを解いて、褒められてた?
私、知恵の輪とか、何かを解く力の才能があるの?
自分の知られざる過去に仰天する。
こう言う知識も、過去の自分を知るヒントだ。
手錠も外れたし(厳密に言うと、手錠同士を繋げていたチェーンが外れただけで、手錠本体は外れてないのだが。)
少しの休息を取って、明日に備えようーー。
ーーー
次の日の朝、まだ世間が寝ぼけてる頃
私は起き上がった。
ウカイゼロが行動する前に、私は動き出さなきゃ行けない。
まずは、部屋を1つ見たいところだが、先に気になるところを潰す。
それは、監視ルームで見た映像だ。
映像で見えた画面から、置いてある監視カメラの位置は大体予想できるので、まずは自室のカメラをマッキーでレンズを塗りたくる。
他の部屋のカメラの同様に行って行く。
高い位置にあるところは、椅子などを駆使して塗りつぶした。
「大体全部かなーーー」
あの部屋で見えた映像は一通り塗りつぶした。
おそらく、鍵のついた部屋は私が入らない前提だろうから、カメラもついてないだろう。
「これで、完全にウカイゼロは私の動きを読めないはず……」
ウカイゼロがそんな簡単な男じゃないと知るのはまた別のお話ーーー
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