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「つまり敵の“個性”は“炎を口から出す”なんだ?」
宿の朝食を食べ、男子部屋でこちらへ飛ばされる直前の話を聞く。
“個性”“
「そうそう!火の玉みたいなのを出してた!」
お茶子ちゃんが教えてくれる。
「他に敵がいたとか?もしくは
轟くんみたいに複数の個性持ちだったのかな?」
と聞けば
「俺達がこちらに飛ばされる直前、敵がこちらに向かって「消えろ」って言ってたから飛ばしたのはあいつだと思う。」
轟くんが答える。
「でも事前に貰った資料には個性は一つしか載ってなかった。隠してたのかな…」
と緑谷くん。
「デクが役立たずだったからな。さっさとやっちまえばこんなことにならなかったんだ。」
爆豪くんが緑谷くんに怒る。
まあまあと宥める。
聞き取ったことをまとめて巻物に記す。
戻るカギは彼らが戦ってた敵で間違いないだろう。
仮にそういう個性持ちだったとして、なぜこの世界に来たのか。
こちらの世界に通じるものがあったのか。
だとしたら何かしらの手がかりがあるのでは…?
もう一度二代目、四代目の遺した資料を一から見直そう。
聞き取りを終えて、お昼ご飯を宿で済まし、彼らの生活必需品を買いにでかける。
それぞれに洋服を上下2セット。
靴もそれぞれに一足ずつ。
他には下着や、歯ブラシ・シャンプーなどの洗面用具。
お茶子ちゃんはお化粧品も少々。
お化粧品のときはお茶子ちゃんとちょっと盛り上がってしまった。
案の定、爆豪くんに舌打ちされたけど。
あちこちのお店をはしごしていたらあっという間に夕方だ。
みんなを宿に帰して分身を置いて、六代目に資料閲覧の許可を貰おう。
「そろそろ帰ろうか。」
声をかけると、男性陣が若干残念そうな顔をした。
何か欲しいものがあったのかな…。
「今日は必要最低限のものだけだったけど、また欲しいものがあったら言ってくれれば買うから。」
と伝えれば、
みんなにありがとうと返される。
気を使って必要最低限のものしか買わなかったんだろうな。気にしなくていいと言われても、なかなか難しいよね。
若干の申し訳なさを感じつつ、宿に着いた。
夜ご飯の手配をして、分身を出し、火影室へ向かう。
23:50
「はー…」
六代目に許可を貰った私は資料室で巻物に埋もれていた。
口寄せなどの、少しでも時空間忍術に関係ありそうなものは全て引っ張り出し、片っぱしから読む。
凝り固まった首を回し、ふうと息を吐く。
明日から分身を使って、1日資料を読もう。
よし。今日はこの巻物を読んだら終わりにしよう。
と、手元の巻物を読み始めたときだった。
分身から、
“轟くんが一人で外出した”
と連絡があったのは。