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30.
切島くんが忍の世界に飛ばされた事件から数日後。
「明日はここに来い。現地集合だ。詳しくはここに書いてある通りだ。」
と一枚のプリントを相澤先生に渡された。
えーと…
コスチュームじゃなくていいのか。場所は…行ったことのないところだなぁ。
活動内容みたいなのは書いてないな。何するんだろう?現地集合ってことは相澤先生も行くんだろうけど。
明日になればわかるか。
翌日。
「おはよう。あれ?緑谷くんも?」
「おはよう!⚫⚫⚫さんも?」
うん、昨日急に言われて…なんて話ながら外に出れば
「お!!?緑谷ァ!⚫⚫⚫!おはよ!!おまえらも今日行くんだ!?キグーだな!」
と切島くんと会う。
緑谷くんが切島くんと話してるのを見ていたら
「あれー!?おはよー!三人も今日!?」
とお茶子ちゃんと梅雨ちゃんに会う。
みんなで駅まで行ったら、そのまま同じ方向の同じ電車に乗る。切島くん、今日はいつもと集合場所が違うらしい。ちなみにみんな同じ駅で降りるらしい。
目的地の最寄り駅で降りて、歩き出せば方向も一緒。…これは同じところに向かってるよね。曲がるところも同じだと緑谷くんが驚いてる。
目的地につけばビッグ3がいた。
そっか。切島くんは天喰先輩、緑谷くんは通形先輩、お茶子ちゃんたちは波動先輩とインターンしてるんだった。このメンバーならビッグ3もいるよね。
相澤先生、もっと詳しく説明してくれても良かったのに…。
中に入ればヒーローがたくさんいた。
あ、相澤先生にグラントリノ…。
これだけのヒーローを集めてるんだ。何か重大な事件でも調べてるのか。
「死穢八斎會とという小さな組織が何を企んでいるのか、知り得た情報の共有と共に協議を行わせて頂きます」
疑問に思っていたら、眼鏡をかけた男性が話始めた。
その言葉に緊張感が高まる。
お茶子ちゃんたちと相澤先生のところへ行き、一緒にいたグラントリノにも挨拶をする。
「グラントリノ、お久しぶりですね。」
「おお!燎か。お主の相棒はよく働いてくれとるよ。後で詳しく話そう。」
「是非。しかし、あなたがここにいるとうことは、まさか…」
「ああ。それもあってイレイザーに呼んでもらった。詳しい話はこのあとわかるだろ。」
私は相澤先生とグラントリノの間に座った。
席に着けば早速会議が始まった。
この案件の中心であるナイトアイ事務所は、とある強盗団の事故をキッカケに独自に“死穢八斎會”の調査を始めた。するとここ一年以内、組織の拡大などを目的に他の裏稼業団などとの接触が急増。更には敵連合に属するトゥワイスと接触。
なるほど、敵連合と関係してるのか。私がグラントリノに呼ばれた理由がわかった。
HN…ヒーローネットワークの話を聞いていたら、話が進まないと指摘されてしまった。
…すみません。
それを聞いた大きな丸い人がガタッと立ち上がって言った。
「この二人はスーパー重要参考人やぞ!」
この人はファットガムと言うらしい。
八斎會は認可されていない薬物の売買をシノギの一つにしていた疑いがあり、そういう薬物の案件に多く関わり、経験のあるファットガムに協力を要請。ネットに載っていた切島くんが活躍した事件のとき、天喰先輩が個性を“壊す”クスリを撃ち込まれたそうだ。
個性を壊す…そんなものを本当に作れるのか…。
相澤先生が自分の個性である“抹消”とそのクスリとは仕組みが違うと解説する。先生の“抹消”はあくまで個性因子を一時停止させるだけで、個性自体を攻撃し、ダメージを与えることはできない。しかし撃たれた天喰先輩は“個性因子”が傷ついていたそうだ。
…幸い今は、自然治癒で元通りだが、もし治らなかったら…。
もうチャクラを練れないとなったら…。
そこまで考えてゾッとする。
捕まえた連中は沈黙。銃もバラバラで、弾丸も彼らに撃った分しか所持していなかった。
が、切島くんが身を挺し弾いた弾丸があり、それを解析することが出来たそうだ。
その結果、弾丸には人の血や細胞が、入っていたことがわかった。
血…か…
その違法薬物の経路を探ったところ、死穢八斎會が売買に関与していた可能性が高いことがわかった。
腑に落ちないその話に疑問を抱きつつもそのまま話を聞いていれば
「若頭、治崎の個性は“オーバーホール”。対象の分解・修復が可能という力です。分解…一度、“壊し”“治す”個性。そして個性を“破壊”する弾。」
治崎には娘が一人居て、緑谷くんと通形先輩はその娘に遭遇したそうだ。
手足に夥しい包帯を巻いた、その娘に。
包帯…オーバーホール…細胞…
まさか…
愕然とする。
そんな私の気持ちを知ってかグラントリノが呟く。
「超人社会だ。やろうと思えば誰もが何だってできちまう。」
その言葉にうつむく。
戸惑う切島くんに誰かが教えた。
「つまり娘の身体を銃弾にして、捌いてたんじゃね?ってことだ」
ズン!と空気が一気に重くなる。
緑谷くんも通形先輩もうつむいたままだ。
そんな二人にナイトアイさんが声をかける。
「今この場で一番悔しいのはこの二人です。」
「今度こそ必ずエリちゃんを
「「保護する!!」」」
「それが私たちの目的になります。」
切島くんが忍の世界に飛ばされた事件から数日後。
「明日はここに来い。現地集合だ。詳しくはここに書いてある通りだ。」
と一枚のプリントを相澤先生に渡された。
えーと…
コスチュームじゃなくていいのか。場所は…行ったことのないところだなぁ。
活動内容みたいなのは書いてないな。何するんだろう?現地集合ってことは相澤先生も行くんだろうけど。
明日になればわかるか。
翌日。
「おはよう。あれ?緑谷くんも?」
「おはよう!⚫⚫⚫さんも?」
うん、昨日急に言われて…なんて話ながら外に出れば
「お!!?緑谷ァ!⚫⚫⚫!おはよ!!おまえらも今日行くんだ!?キグーだな!」
と切島くんと会う。
緑谷くんが切島くんと話してるのを見ていたら
「あれー!?おはよー!三人も今日!?」
とお茶子ちゃんと梅雨ちゃんに会う。
みんなで駅まで行ったら、そのまま同じ方向の同じ電車に乗る。切島くん、今日はいつもと集合場所が違うらしい。ちなみにみんな同じ駅で降りるらしい。
目的地の最寄り駅で降りて、歩き出せば方向も一緒。…これは同じところに向かってるよね。曲がるところも同じだと緑谷くんが驚いてる。
目的地につけばビッグ3がいた。
そっか。切島くんは天喰先輩、緑谷くんは通形先輩、お茶子ちゃんたちは波動先輩とインターンしてるんだった。このメンバーならビッグ3もいるよね。
相澤先生、もっと詳しく説明してくれても良かったのに…。
中に入ればヒーローがたくさんいた。
あ、相澤先生にグラントリノ…。
これだけのヒーローを集めてるんだ。何か重大な事件でも調べてるのか。
「死穢八斎會とという小さな組織が何を企んでいるのか、知り得た情報の共有と共に協議を行わせて頂きます」
疑問に思っていたら、眼鏡をかけた男性が話始めた。
その言葉に緊張感が高まる。
お茶子ちゃんたちと相澤先生のところへ行き、一緒にいたグラントリノにも挨拶をする。
「グラントリノ、お久しぶりですね。」
「おお!燎か。お主の相棒はよく働いてくれとるよ。後で詳しく話そう。」
「是非。しかし、あなたがここにいるとうことは、まさか…」
「ああ。それもあってイレイザーに呼んでもらった。詳しい話はこのあとわかるだろ。」
私は相澤先生とグラントリノの間に座った。
席に着けば早速会議が始まった。
この案件の中心であるナイトアイ事務所は、とある強盗団の事故をキッカケに独自に“死穢八斎會”の調査を始めた。するとここ一年以内、組織の拡大などを目的に他の裏稼業団などとの接触が急増。更には敵連合に属するトゥワイスと接触。
なるほど、敵連合と関係してるのか。私がグラントリノに呼ばれた理由がわかった。
HN…ヒーローネットワークの話を聞いていたら、話が進まないと指摘されてしまった。
…すみません。
それを聞いた大きな丸い人がガタッと立ち上がって言った。
「この二人はスーパー重要参考人やぞ!」
この人はファットガムと言うらしい。
八斎會は認可されていない薬物の売買をシノギの一つにしていた疑いがあり、そういう薬物の案件に多く関わり、経験のあるファットガムに協力を要請。ネットに載っていた切島くんが活躍した事件のとき、天喰先輩が個性を“壊す”クスリを撃ち込まれたそうだ。
個性を壊す…そんなものを本当に作れるのか…。
相澤先生が自分の個性である“抹消”とそのクスリとは仕組みが違うと解説する。先生の“抹消”はあくまで個性因子を一時停止させるだけで、個性自体を攻撃し、ダメージを与えることはできない。しかし撃たれた天喰先輩は“個性因子”が傷ついていたそうだ。
…幸い今は、自然治癒で元通りだが、もし治らなかったら…。
もうチャクラを練れないとなったら…。
そこまで考えてゾッとする。
捕まえた連中は沈黙。銃もバラバラで、弾丸も彼らに撃った分しか所持していなかった。
が、切島くんが身を挺し弾いた弾丸があり、それを解析することが出来たそうだ。
その結果、弾丸には人の血や細胞が、入っていたことがわかった。
血…か…
その違法薬物の経路を探ったところ、死穢八斎會が売買に関与していた可能性が高いことがわかった。
腑に落ちないその話に疑問を抱きつつもそのまま話を聞いていれば
「若頭、治崎の個性は“オーバーホール”。対象の分解・修復が可能という力です。分解…一度、“壊し”“治す”個性。そして個性を“破壊”する弾。」
治崎には娘が一人居て、緑谷くんと通形先輩はその娘に遭遇したそうだ。
手足に夥しい包帯を巻いた、その娘に。
包帯…オーバーホール…細胞…
まさか…
愕然とする。
そんな私の気持ちを知ってかグラントリノが呟く。
「超人社会だ。やろうと思えば誰もが何だってできちまう。」
その言葉にうつむく。
戸惑う切島くんに誰かが教えた。
「つまり娘の身体を銃弾にして、捌いてたんじゃね?ってことだ」
ズン!と空気が一気に重くなる。
緑谷くんも通形先輩もうつむいたままだ。
そんな二人にナイトアイさんが声をかける。
「今この場で一番悔しいのはこの二人です。」
「今度こそ必ずエリちゃんを
「「保護する!!」」」
「それが私たちの目的になります。」