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28.
今日の授業も終わって帰ろうとしていたときだった。
「⚫⚫⚫、来客だ。」
相澤先生が教室まで来て言った。
その先生の後ろから現れたのは、先日会ったばかりの塚内さんだった。
「教室まで来てごめんね。切島くんが突然消えたとの報告があった。我々警察は前回の四人のようにキミの世界に飛ばされたんじゃないかと考えている。」
なお、飛ばしたと思われる敵は取り逃がしてしまった。すまないと塚内さんに謝られる。
「えっ…」
ひゅっと息を飲む。
切島くんが?なんで…ドクンドクンと心臓の音がうるさい。落ち着け、落ち着け!まずは向こうに切島くんがいるか確認を…!
親指を噛んで印を組み、机に手をつく。
「口寄せの術!」
ボフンとパックンが出てきた。急いで聞こうするとパックンが
「⚫⚫⚫!切島って奴は知り合いか?」
と慌てて言った。息が詰まる。…落ち着け、私がいまやるべきこと。一度目をつぶり、再度パックンを見据える。
「そう。クラスメイトだよ。」
今どうしてるのか聞けば、砂から木ノ葉に護送されているとのこと。砂の忍が里のすぐそばで放心状態の切島くんを発見し、捕らえて軽い尋問をしたところ、私の名前が出たので木ノ葉に連絡。風影様に六代目が直接事情を話し、木ノ葉で対応することになったそうだ。
「木ノ葉に…良かった。パックン、雷走の札を使って切島くんをこちらに戻してくださいって六代目に伝えて。術者はチャクラ量が多いナルトさんに。飛ばす先は“教室”で。こちらも術式を書いておきます。 」
「わかった。もうじき木ノ葉に着くじゃろう。一時間後にまたワシを呼べ。」
とパックンは帰っていった。
「塚内さん!切島くんはこちらの世界にいました。ご迷惑おかけしてすみません。すぐにこちらに戻します!ごめんなさい。」
深く、深く頭を下げる。
「キミのせいじゃないよ。切島くんは無事なんだね?戻って来れるんだね?」
はい、と頷けばそうか、そうかと塚内さんは言った。
「⚫⚫⚫、大丈夫か?顔色が悪ぃ。」
轟くんが心配してくれる。
「轟くん…ありがとう。大丈夫。」
すると近くでこちらを見ていた緑谷くんが
「何か手伝えることはある?」
と聞いてくれた。
「ありがとう。大丈夫だよ。みんなが飛ばされた札と同じものを向こうに残してきてあるから、それで今度は向こうからこっちの世界に飛ばしてもらう。」
「でも、その札って盗まれたんじゃ…!?」
と焦ったように言った。
「昔作ったやつはね。こちらに来る前に、急いで作っておいたんだよ。たった一枚だけしか作れなかったけど。まただれか飛ばされてきても帰れるようにって。」
と緑谷くんに説明し、塚内さんと相澤先生を見る。
「準備します。」
教室の床に雷走の術式が書かれた巻物を広げ、チャクラを込めた手をその上から乗せ、ぐっと押す。
巻物から教室の床に術式が広がった。
切島くんがちゃんと教室に来られるよう、補助するためだ。
“雷走の術”は巻物や札などがあると精度が上がる。この術式も然り。本来どこに飛ぶかは術者に主導権があるが、今回みたいに世界を飛ぶような特殊な条件のときは無いよりはあったほうがいいだろう。
よし。パックンが指示した一時間がちょうど経ったので口寄せをする。
「こちらは準備できたぞ。⚫⚫⚫。そちらも良いか?」
とパックンが聞いてきたので、頷く。
「よし。5分後に術を発動させる。周囲に気を配っておくんじゃぞ。」
はい、と返事すればパックンは帰った。
五分後。
床に書いた術式が青く光り始めた。
ボフン
と風が舞う。
そこに切島くんはいなかった。
慌てて気配を探る。 ハッとして窓から校庭の上を見る。
「いた!」
位置はだいたい合ってた、高さがうまくいかなかったか。ナルトさんはこの術に慣れていないから仕方ない。
慌てて落ちてくる切島くんに狙いを定め、足にチャクラを集中して溜め一気に窓を蹴って高く跳ぶ。
「切島くん!!」
ガッと腕を掴めば
「⚫⚫⚫!」
と私に気づいてくれた
「掴まっててね!」
と真下の校庭にクナイを投げ、そこへ飛雷神で飛ぶ。
私たちが校庭に着くのと同じくらいに、相澤先生や塚内さん、クラスのみんなが来た。
「大丈夫か!?」
「切島くん!」
塚内さんと緑谷くんだ。
「大丈夫っス!みんなも心配してくれたのか。ありがとな!」
と、校庭に来たみんなにもみくちゃにされながら言った。
みんなの輪から少し離れて見ていたら、こちらに気づいた切島くんが私の方へ来て、
「⚫⚫⚫のおかげで帰ってこれた!本当にありがとな!向こうで事情は聞いた。俺にも協力させてくれ!」
と言った。
切島くん…。
私の術のせいで大変な目にあったのに。
鼻の奥がツーンとして、視界がぼやけてきた。いけない。泣くのはダメだ。
「ありがとう…!」
泣くのを堪えて笑って言えば、切島くんが頭をポンポンとしたあと撫でてくれた。
切島くんの手って大きくて安心するな…。
しばらくされるがままでいたら、轟くんに腕を引かれ、爆豪くんは切島くんを爆破しようとして先生に止められていた。
「?」
今日の授業も終わって帰ろうとしていたときだった。
「⚫⚫⚫、来客だ。」
相澤先生が教室まで来て言った。
その先生の後ろから現れたのは、先日会ったばかりの塚内さんだった。
「教室まで来てごめんね。切島くんが突然消えたとの報告があった。我々警察は前回の四人のようにキミの世界に飛ばされたんじゃないかと考えている。」
なお、飛ばしたと思われる敵は取り逃がしてしまった。すまないと塚内さんに謝られる。
「えっ…」
ひゅっと息を飲む。
切島くんが?なんで…ドクンドクンと心臓の音がうるさい。落ち着け、落ち着け!まずは向こうに切島くんがいるか確認を…!
親指を噛んで印を組み、机に手をつく。
「口寄せの術!」
ボフンとパックンが出てきた。急いで聞こうするとパックンが
「⚫⚫⚫!切島って奴は知り合いか?」
と慌てて言った。息が詰まる。…落ち着け、私がいまやるべきこと。一度目をつぶり、再度パックンを見据える。
「そう。クラスメイトだよ。」
今どうしてるのか聞けば、砂から木ノ葉に護送されているとのこと。砂の忍が里のすぐそばで放心状態の切島くんを発見し、捕らえて軽い尋問をしたところ、私の名前が出たので木ノ葉に連絡。風影様に六代目が直接事情を話し、木ノ葉で対応することになったそうだ。
「木ノ葉に…良かった。パックン、雷走の札を使って切島くんをこちらに戻してくださいって六代目に伝えて。術者はチャクラ量が多いナルトさんに。飛ばす先は“教室”で。こちらも術式を書いておきます。 」
「わかった。もうじき木ノ葉に着くじゃろう。一時間後にまたワシを呼べ。」
とパックンは帰っていった。
「塚内さん!切島くんはこちらの世界にいました。ご迷惑おかけしてすみません。すぐにこちらに戻します!ごめんなさい。」
深く、深く頭を下げる。
「キミのせいじゃないよ。切島くんは無事なんだね?戻って来れるんだね?」
はい、と頷けばそうか、そうかと塚内さんは言った。
「⚫⚫⚫、大丈夫か?顔色が悪ぃ。」
轟くんが心配してくれる。
「轟くん…ありがとう。大丈夫。」
すると近くでこちらを見ていた緑谷くんが
「何か手伝えることはある?」
と聞いてくれた。
「ありがとう。大丈夫だよ。みんなが飛ばされた札と同じものを向こうに残してきてあるから、それで今度は向こうからこっちの世界に飛ばしてもらう。」
「でも、その札って盗まれたんじゃ…!?」
と焦ったように言った。
「昔作ったやつはね。こちらに来る前に、急いで作っておいたんだよ。たった一枚だけしか作れなかったけど。まただれか飛ばされてきても帰れるようにって。」
と緑谷くんに説明し、塚内さんと相澤先生を見る。
「準備します。」
教室の床に雷走の術式が書かれた巻物を広げ、チャクラを込めた手をその上から乗せ、ぐっと押す。
巻物から教室の床に術式が広がった。
切島くんがちゃんと教室に来られるよう、補助するためだ。
“雷走の術”は巻物や札などがあると精度が上がる。この術式も然り。本来どこに飛ぶかは術者に主導権があるが、今回みたいに世界を飛ぶような特殊な条件のときは無いよりはあったほうがいいだろう。
よし。パックンが指示した一時間がちょうど経ったので口寄せをする。
「こちらは準備できたぞ。⚫⚫⚫。そちらも良いか?」
とパックンが聞いてきたので、頷く。
「よし。5分後に術を発動させる。周囲に気を配っておくんじゃぞ。」
はい、と返事すればパックンは帰った。
五分後。
床に書いた術式が青く光り始めた。
ボフン
と風が舞う。
そこに切島くんはいなかった。
慌てて気配を探る。 ハッとして窓から校庭の上を見る。
「いた!」
位置はだいたい合ってた、高さがうまくいかなかったか。ナルトさんはこの術に慣れていないから仕方ない。
慌てて落ちてくる切島くんに狙いを定め、足にチャクラを集中して溜め一気に窓を蹴って高く跳ぶ。
「切島くん!!」
ガッと腕を掴めば
「⚫⚫⚫!」
と私に気づいてくれた
「掴まっててね!」
と真下の校庭にクナイを投げ、そこへ飛雷神で飛ぶ。
私たちが校庭に着くのと同じくらいに、相澤先生や塚内さん、クラスのみんなが来た。
「大丈夫か!?」
「切島くん!」
塚内さんと緑谷くんだ。
「大丈夫っス!みんなも心配してくれたのか。ありがとな!」
と、校庭に来たみんなにもみくちゃにされながら言った。
みんなの輪から少し離れて見ていたら、こちらに気づいた切島くんが私の方へ来て、
「⚫⚫⚫のおかげで帰ってこれた!本当にありがとな!向こうで事情は聞いた。俺にも協力させてくれ!」
と言った。
切島くん…。
私の術のせいで大変な目にあったのに。
鼻の奥がツーンとして、視界がぼやけてきた。いけない。泣くのはダメだ。
「ありがとう…!」
泣くのを堪えて笑って言えば、切島くんが頭をポンポンとしたあと撫でてくれた。
切島くんの手って大きくて安心するな…。
しばらくされるがままでいたら、轟くんに腕を引かれ、爆豪くんは切島くんを爆破しようとして先生に止められていた。
「?」