Side story
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Side story「さくら」
談話スペースでテレビを見ていたら、桜の開花のニュースが流れる。
今週末が見頃らしい。
お花見か…。
去年のお花見を思い出す。
六代目とガイさん、イルカ先生にナルトさんの同期の面々。珍しくサスケさんも里に帰ってきていた。この日のために1ヶ月も前から計画を練り、六代目も私たちもテキパキと仕事をこなした。もちろん、その合間におだんごやお酒、お弁当の手配も忘れずに。
桜も順調に開花し、その日は満開だった。
天気が心配されたが当日は快晴で暖かかった。空の青と桜の薄いピンクのコントラストが綺麗だったのを思い出す。
大勢でわいわいしながらのご飯は久しぶりだったし、ナルトさんたちが歌を歌ったりして、にぎやかで楽しかった。
…思い出してたら、向こうの人たちに会いたくなって少し鼻がツンとした。
目を伏せてうつむく。
隣で一緒にテレビを見ていたお茶子ちゃんが、
「どしたん?⚫⚫⚫ちゃん、具合悪いん?」
と聞いてきた。
「んーん。大丈夫。ただね、桜のニュースを見て去年向こうでやったお花見を思い出して切なくなっちゃった。」
凄く楽しかったんだよ、と笑えば、
「⚫⚫⚫ちゃん…。そうだ!こっちでもやろうよ!お花見!」
と立ち上がった。
すると、一緒にテレビを見ていた他のメンバーも賛同し始めた。
「花見か。悪くねぇ。」
「私もやってみたいですわ!お花見!」
「楽しそー!」
「お、それなら俺、団子作ろうか?あー、桜のシフォンも捨てがたいな。」
轟くんに百ちゃん、三奈ちゃんと砂藤くん。
じゃあ私他の人にも声かけてくるー!と三奈ちゃんが動けば、日程はいつにするだの、食べ物はどうするか、など打ち合わせが始まった。
お花見当日。
相澤先生やミッドナイト先生など普段お世話になっている先生も呼んで、お弁当はランチラッシュ、場所は雄英の敷地内という簡単なものだったけど、大成功だった。
カラオケ大会したり(響ちゃんかっこよかった。エクトプラズム先生が増えて困ったけど。)、砂藤くんが作ったお菓子でロシアンルーレットしたり(ハズレは峰田くんがひいて、食べた後泣いてた)、女子+ミッドナイト先生で恋バナしたり。
お昼から始めたお花見はなんだかんだで夕方まで続いた。
片付けをしながら楽しかったー!また来年やろう!とクラスのみんなで言い合い、解散となった。
夜。
みんなが寝静まったころに寮を出て、屋根に上る。寮の屋根から昼間にお花見した桜を見れば、その場所だけ白く光っているように見えた。花明かり、とはこの事だろうか。
今日はとっても楽しかった。
思い出していると誰かがベランダに出た音がした。方向から男子っぽいな、と思い、隠れて探してみると轟くんだった。
「…やっぱ見えねぇか。」
と呟いたのを聞いて、
「何を探してるの?」
とストンとベランダに降りる。
「⚫⚫⚫、屋根にいたのか?」
驚きながら言う轟くんに、うんと返す。
「みんなでやったお花見が凄く楽しかったから、夜桜を見ながら余韻に浸ってた。」
轟くんは何を探してたの?と聞けば
「桜。昼間の明るいときに見る桜もいいが、どっちかてェと夜桜が好きだ。」
だから見たかったんだが…ここからじゃ見えねぇな、と呟いた。
「ね、今から二人で見に行こう?夜桜!お昼にお花見したところなら、荷物運ぶときにつけたマーキングが残ってるから飛べるよ!」
と提案すれば驚きつつも、いいのか?と嬉しそうに聞いてきた。うんと頷けば、準備のために部屋に入っていった。
すぐに轟くんは戻ってきた。マフラーをして暖かそうだ。
「悪ぃ。待たせた。」
ううん、と首を横に振り轟くんの手をとる。
行くよと合図して、飛雷神で飛んだ。
ほわっと白く照らしているような桜の木の下に立つ。
「やっぱり綺麗だ。」
轟くんが桜を見上げながら言った。うん、と小さく頷く。
近くにあった枝に手を伸ばす。
あと少しなんだけどなぁ。ぐぐぐと諦めきれずに手を伸ばしていると、
「⚫⚫⚫、掴まってろ。」
と肩をグイッと引き寄せられ、轟くんにくっつく。下に氷結を出し、上に上がり、太い枝に並んで座る。
どこを見ても桜の花でいっぱいだった。
「すごい!こんなふうに桜を見たの、初めて!」
「ああ、綺麗だな…。」
隣の轟くんを見れば、轟くんも桜に見いられてた。
キラキラした目で桜を見る轟くんにふふっと笑って自分も桜を見る。
クシュンッ!
ううっ、さすがに薄着すぎたかな。
今着てるのは百ちゃんに作ってもらったワンピースだ。すぐに部屋に戻るつもりだったから軽装で来てしまった。
やっぱり朝と夜は冷えるなぁ…。
「さみぃか?」
「ん、ちょっと。」
と自分を抱えるように小さくなれば、何か巻かれる。
暖かい…あ、これ轟くんのマフラーだ。
「え!いいの?」
と慌てて聞けば、
「俺は個性で暖取れるから。」
気にすんな、と言われた。納得していたら
「あと、もう少しくっつけ。」
と肩を抱かれ、轟くんの左側にぴったりとくっつく。だんだんと暖かくなってきた。個性を使ってるらしい。
「やっぱり轟くんの個性は癒しにもなるね!」
と言えば少し驚いて優しい顔でふ、と笑った。
あ、その顔好きだな。
そのまま轟くんの顔を見ていたらふいっと視線を反らされてしまった。
轟くんを伺い見ればなんだか耳が赤いような気がする。個性があるとはいえ、やっぱり寒いよね。マフラー借りちゃってるし。
「そろそろ戻ろうか。」
と声をかければそうだな、とこちらを向いてくれた。
手を繋いで
「じゃあ、飛ぶね。」
「頼む。」
返事を聞いて飛雷神の術を使う。
轟くんの部屋に帰ってきた。
「今日はありがとう。楽しかった。」
「俺も。また来年、二人で見ような。」
「うん!」
来年…。
来年もここにいるのか、里に帰っているのか。任務がどうなってるかわからない。けど、また轟くんと夜桜を見たいな、と思った。
談話スペースでテレビを見ていたら、桜の開花のニュースが流れる。
今週末が見頃らしい。
お花見か…。
去年のお花見を思い出す。
六代目とガイさん、イルカ先生にナルトさんの同期の面々。珍しくサスケさんも里に帰ってきていた。この日のために1ヶ月も前から計画を練り、六代目も私たちもテキパキと仕事をこなした。もちろん、その合間におだんごやお酒、お弁当の手配も忘れずに。
桜も順調に開花し、その日は満開だった。
天気が心配されたが当日は快晴で暖かかった。空の青と桜の薄いピンクのコントラストが綺麗だったのを思い出す。
大勢でわいわいしながらのご飯は久しぶりだったし、ナルトさんたちが歌を歌ったりして、にぎやかで楽しかった。
…思い出してたら、向こうの人たちに会いたくなって少し鼻がツンとした。
目を伏せてうつむく。
隣で一緒にテレビを見ていたお茶子ちゃんが、
「どしたん?⚫⚫⚫ちゃん、具合悪いん?」
と聞いてきた。
「んーん。大丈夫。ただね、桜のニュースを見て去年向こうでやったお花見を思い出して切なくなっちゃった。」
凄く楽しかったんだよ、と笑えば、
「⚫⚫⚫ちゃん…。そうだ!こっちでもやろうよ!お花見!」
と立ち上がった。
すると、一緒にテレビを見ていた他のメンバーも賛同し始めた。
「花見か。悪くねぇ。」
「私もやってみたいですわ!お花見!」
「楽しそー!」
「お、それなら俺、団子作ろうか?あー、桜のシフォンも捨てがたいな。」
轟くんに百ちゃん、三奈ちゃんと砂藤くん。
じゃあ私他の人にも声かけてくるー!と三奈ちゃんが動けば、日程はいつにするだの、食べ物はどうするか、など打ち合わせが始まった。
お花見当日。
相澤先生やミッドナイト先生など普段お世話になっている先生も呼んで、お弁当はランチラッシュ、場所は雄英の敷地内という簡単なものだったけど、大成功だった。
カラオケ大会したり(響ちゃんかっこよかった。エクトプラズム先生が増えて困ったけど。)、砂藤くんが作ったお菓子でロシアンルーレットしたり(ハズレは峰田くんがひいて、食べた後泣いてた)、女子+ミッドナイト先生で恋バナしたり。
お昼から始めたお花見はなんだかんだで夕方まで続いた。
片付けをしながら楽しかったー!また来年やろう!とクラスのみんなで言い合い、解散となった。
夜。
みんなが寝静まったころに寮を出て、屋根に上る。寮の屋根から昼間にお花見した桜を見れば、その場所だけ白く光っているように見えた。花明かり、とはこの事だろうか。
今日はとっても楽しかった。
思い出していると誰かがベランダに出た音がした。方向から男子っぽいな、と思い、隠れて探してみると轟くんだった。
「…やっぱ見えねぇか。」
と呟いたのを聞いて、
「何を探してるの?」
とストンとベランダに降りる。
「⚫⚫⚫、屋根にいたのか?」
驚きながら言う轟くんに、うんと返す。
「みんなでやったお花見が凄く楽しかったから、夜桜を見ながら余韻に浸ってた。」
轟くんは何を探してたの?と聞けば
「桜。昼間の明るいときに見る桜もいいが、どっちかてェと夜桜が好きだ。」
だから見たかったんだが…ここからじゃ見えねぇな、と呟いた。
「ね、今から二人で見に行こう?夜桜!お昼にお花見したところなら、荷物運ぶときにつけたマーキングが残ってるから飛べるよ!」
と提案すれば驚きつつも、いいのか?と嬉しそうに聞いてきた。うんと頷けば、準備のために部屋に入っていった。
すぐに轟くんは戻ってきた。マフラーをして暖かそうだ。
「悪ぃ。待たせた。」
ううん、と首を横に振り轟くんの手をとる。
行くよと合図して、飛雷神で飛んだ。
ほわっと白く照らしているような桜の木の下に立つ。
「やっぱり綺麗だ。」
轟くんが桜を見上げながら言った。うん、と小さく頷く。
近くにあった枝に手を伸ばす。
あと少しなんだけどなぁ。ぐぐぐと諦めきれずに手を伸ばしていると、
「⚫⚫⚫、掴まってろ。」
と肩をグイッと引き寄せられ、轟くんにくっつく。下に氷結を出し、上に上がり、太い枝に並んで座る。
どこを見ても桜の花でいっぱいだった。
「すごい!こんなふうに桜を見たの、初めて!」
「ああ、綺麗だな…。」
隣の轟くんを見れば、轟くんも桜に見いられてた。
キラキラした目で桜を見る轟くんにふふっと笑って自分も桜を見る。
クシュンッ!
ううっ、さすがに薄着すぎたかな。
今着てるのは百ちゃんに作ってもらったワンピースだ。すぐに部屋に戻るつもりだったから軽装で来てしまった。
やっぱり朝と夜は冷えるなぁ…。
「さみぃか?」
「ん、ちょっと。」
と自分を抱えるように小さくなれば、何か巻かれる。
暖かい…あ、これ轟くんのマフラーだ。
「え!いいの?」
と慌てて聞けば、
「俺は個性で暖取れるから。」
気にすんな、と言われた。納得していたら
「あと、もう少しくっつけ。」
と肩を抱かれ、轟くんの左側にぴったりとくっつく。だんだんと暖かくなってきた。個性を使ってるらしい。
「やっぱり轟くんの個性は癒しにもなるね!」
と言えば少し驚いて優しい顔でふ、と笑った。
あ、その顔好きだな。
そのまま轟くんの顔を見ていたらふいっと視線を反らされてしまった。
轟くんを伺い見ればなんだか耳が赤いような気がする。個性があるとはいえ、やっぱり寒いよね。マフラー借りちゃってるし。
「そろそろ戻ろうか。」
と声をかければそうだな、とこちらを向いてくれた。
手を繋いで
「じゃあ、飛ぶね。」
「頼む。」
返事を聞いて飛雷神の術を使う。
轟くんの部屋に帰ってきた。
「今日はありがとう。楽しかった。」
「俺も。また来年、二人で見ような。」
「うん!」
来年…。
来年もここにいるのか、里に帰っているのか。任務がどうなってるかわからない。けど、また轟くんと夜桜を見たいな、と思った。
