結局、その後インターンの話が出たのは緑谷くんが復帰した日だった。


「ご迷惑おかけしました！！」
遅れを取り戻そうと息巻いてる。
思わず少し笑ってしまった。



「本格的にインターンの話をしていこう」
相澤先生がビッグ３と呼ばれる３人を教室に入れた。

へー！雄英のトップの３人！気になるなぁ。
天喰と呼ばれた人がギンと睨んできた。殺気がないから、痛くも痒くもないけれど…と思っていたら
「頭が真っ白だ…辛いっ…！帰りたい…！」
あがり症！？カタカタ震えてる…。
「彼はノミの「天喰環」、それで私が「波動ねじれ」。今日はインターンについて皆にお話しして欲しいと頼まれてきました」
ノミ…。ねじれ先輩は天然さんかな…。あちこち話しかけている。インターンの話が全然進まない。ここまででわかったのは天喰先輩とねじれ先輩の名前だけだ。

あ…。相澤先生から黒いオーラが…。
「…合理性に欠くね？」


「イレイザーヘッド！！安心してください！大トリは俺なんだよね！！」
そう言って大声で呼び掛けた。
「前途ー！！？」
耳に手を当て返事を待っている。
…？
「多難ー！っつってね！よォしツカミは大失敗だ」
ハッハッハッと笑ってる。
おおう。こういう飄々としてる人って意外と凄いんだよね。
頭の中で六代目が笑ってる。


「…３人とも変だよな。ビッグ３という割には…なんかさ…」
「風格が感じられん…」
通形先輩がハッハッハッと笑う中、戸惑いの声が上がる。その雰囲気を察してか、通形先輩は笑うのをやめ、真面目な顔をして話し始めた。
「まァ何が何やらって顔してるよね。必修てわけでもないインターンの説明に突如現れた３年生だ。わけもないよね」
と話し、今年の一年は元気があると言い、
「俺と戦ってみようよ！！！」
と言い出した。
「「「え…ええ~~！？」」」
皆も同感だったらしい。彼曰く、
「俺たちの経験をその身で経験した方が合理的」
だそうで、相澤先生も
「好きにしな」
と許可を出した。
好きにしなって…止めないの？
あれ？こういうの、ちょっと前に経験したな。相澤先生、基本的に止めないのかな。