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ふ、と爆豪くんと緑谷くんの気配に違和感を感じて起きる。
「?」
あれ?寮から出ていった。こんな時間にどうしたんだろう?
そのまま気配を探っていれば爆発音が小さく聞こえた。
んん?なんだろう。二人の気配しかしないから、敵とかではなさそうだけど。
様子を見に行ってみようかな。
忍服に着替えて気配を消して窓から出る。
屋根伝いに二人のところへ行く。
気配を消して様子を見れば、個性を使って攻撃してる。
「俺は…オールマイトを終わらせちまってんだ! 俺が強くて敵に拐われたりなんかしなけりゃ、あんな事になってなかった!」
きっと頭のいい爆豪くんのことだから、こんなことしたらただじゃすまないのもわかってる。でもたぶんもう、どうしようもないんだろうな…。だってあんなに苦しそうな顔してる。
自分が苦しいわけじゃないのに、思わず胸の辺りを押さえる。
近くで金髪の先生…沈痛な面持ちのオールマイトが見えた。
その後も全力でぶつかる二人。
「だからずっと…君を追いかけていたんだ!」
一瞬緑谷くんのスピードが爆豪くんを上回った。
それでも爆豪くんも対抗する。
「俺の勝ちだ」
決着ついたみたい。
そのとき、ようやくオールマイトが二人の前に出た。
「救けて勝つ 勝って救ける。最高のヒーローになれるんだ」
救けて勝つ、勝って救ける…か。
オールマイトの話に耳をそば立てる。
オールマイトの力が巨悪に立ち向かうため代々受け継がれてきたもので、その力でNo.1ヒーロー、平和の象徴になった。傷を負って限界を迎えていて、後継を選んだこと。そしてその後継は緑谷くん。
「だからそのてめェを超えてくっつってんだろが」
あ、いつもの爆豪くんだ。
これから相澤先生に怒られるんだろうな。
歩く三人を見送る。
わたしも見張りに見つからないように気を付けながら部屋に戻る。
それにしてもオールマイト先生にそんな秘密があったなんて。秘密を知っちゃったのは不味かったかな…。
どうしたものか。
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あとがき。
実はあの四人の護衛任務はまだ終わっていません。
術の後遺症が出ていないかとか、さりげなく観察してます。
まぁ任務を解く人がいないのもあるんですが。
そんなこんなであの四人の気配には敏感なので、今回のケンカも気づいたのです。