再びベッドでゴロゴロしていれば、お茶子ちゃんの気配。
コンコンとドアを叩く音がして
「⚫⚫⚫ちゃん、お風呂まだだよね？一緒に行かん？」
と声がした。
お風呂！
ガバッと起き上がり、ドアを開ける。
「行きたい！ちょっとまってて。今準備するね！」
んー、着替えって言っても忍服しかないんだけど…。
仕方ないか。

「ここがお風呂だよー！」
とお茶子ちゃんが教えてくれた。
中に入れば
「あ！えーと、⚫⚫⚫さんだ！」
「待ってましたのよ！もしよければお風呂、ご一緒しませんか？」
A組の女の子みんなが待っていた。
「お誘いありがとう！じゃあお言葉に甘えてご一緒させてもらいます！」
と言えば
わーい！と準備を始めた。
シャンプーとか足りないものはお茶子ちゃんが貸してくれた。何から何までありがとうとお礼を言えば、
「向こうで助けて貰ったもん！困ったときはお互い様なんよ！」
と言ってくれた。

百ちゃんに、透ちゃん、三奈ちゃんに梅雨ちゃん、響ちゃん。
お風呂から出るときには皆をあだ名で呼ぶくらいに仲良くなれた。
着替えに忍服を着ようとしていたら、
「あれ？⚫⚫⚫それ着るの？もっとラフなもの着たらいいのに。」
と響ちゃんに言われてしまった。
「他に持ってなくて。」
あははーと答えれば、
「それならわたくしがお作りしますわ！」
と百ちゃんが長袖のミモレ丈のワンピースを出してくれた。
「やっぱり百ちゃんの個性は凄いね！ありがとう！助かったよー」
とお礼を言えば
「これくらい簡単ですわ！」
と嬉しそうに胸を張っていた。

お風呂から出て談話スペースに集まった。
男子も何人か集まってて、轟くんと目が合った。
目を見開いて、驚いてるみたい。
どうしたんだろう？と思って話しかけようとしたら、百ちゃんが紅茶をくれた。
一口飲んで、
「百ちゃんこれ美味しい！」
と目をキラキラさせて言えば、わかりますの！？実はこだわりのお茶で、ウェッジウッドが…と説明してくれたけど、うえっじうっどってなんだろう？と気になってしまいよくわからなかった。
「なぁ、⚫⚫⚫って忍者で異世界？から来たんだろ？」
緑谷から聞いた、と切島くんが言う。
「そうだよー！木ノ葉流忍者！こっちには忍者っていないんだね…向こうと似てるところもあるけど、英語とか高校とか車とか結構違うみたい。」
迷惑かけるかも知れないけどよろしくね。と言えば、　
「ダチが助けてもらったんだ！それくらい気にすんな！」
とニカッと笑った。
「木ノ葉ってどんなところー？」
と三奈ちゃんからの質問。
「和っぽい感じやったね。」
「自然も多かったよね。」
「忍者ばっかりだったな。」
お茶子ちゃん、緑谷くん、轟くんだ。
轟くん、そりゃ、隠れ里だからね…。
「木ノ葉は火の国の隠れ里だよ。」
と隠れ里の説明をした。アカデミーで忍者の勉強をする事や、火影様のこと等々。あの四人に話したようなことを皆に話した。
「へぇー！全然違うんだね！行ってみたいなー」
との透ちゃんの感想に、うん、良いところだよーと笑って返した。

その後はお茶子ちゃんと緑谷くん(時々轟くん)が向こうでのことを皆に話したりして盛り上がっていたが、明日から授業が始まるからと解散になった。



あれ？轟くん、結局どうしたんだろう？聞きそびれちゃったな…でももう今日は疲れちゃったし私も部屋へ戻って寝よう。




今までの疲れが出たのか、ベッドへダイブするとすぐに寝てしまった。