Jump over
name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ジリリリリリリ
「!始まった!」
【敵ヴィランによる大規模破壊テロが発生!規模は〇〇市全域、建物倒壊により傷病者多数!道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮を執り行う!一人でも多くの命を救い出す事!!!!】
【START!】
掛け声と共に走り出す。
全体を見渡せる高い建物に昇り、フィールドを見る。
毛の長い人が道とヘリの離発着場を作ってる。
救護所は控え室。
一時救出場も作るみたい。
みんなスタート位置付近で固まって救助を始めた。まあ、近くに救助を求めてる声がしたらそこに行っちゃうよね。でも、救助が必要な人はここだけじゃない。
「手が空いてる人、ここは人手が足りてるからこっちのゾーンお願い!一時救出場もそこにあるよ!」
と手薄な場所と情報を伝え、救助がフィールド全体で効率的に行えるよう人員を振り分ける。
あ、あの瓦礫とあそこの瓦礫、大きい上にバランスが悪い。となれば。
カッカッカッ
飛雷神の術!
飛雷神のクナイをそれぞれの瓦礫に飛ばし、影響のない場所へ飛ばす。
それを繰り返して救助の手助けをしてまわる。
BOOOOM!!!
「!」
【敵が姿を表し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください】
急いで救護所に行き、傷病者数人を飛雷神の術で新しい救護所に飛ばす。
3回やったところで体が少し重くなった。自分だけならなんともないけど、他人をしかも数人移動するのはやっぱり負担だ。
敵の方を見れば
轟くんと誰かが揉めてて、
緑谷くんが黒髪の人を助けてた。
「何をしてんだよ!」
緑谷くんの声がする。ほんとにね。チームワークって言葉知らない訳じゃないんでしょう?
まずいな。
敵を止める人がいないじゃんか。
「どいてろ」
バゴッ!
地面が割れた。
「足は止めたぞ!奴らを行動不能にしろ!手分けして残りの傷病者を避難させるんだ!」
緑谷くんが走り出した。
だけどその一撃だけじゃ、敵の部下たち全員を止めておくことは難しいよね。ぐっと足に力を入れて跳ぶ。
「真堂さん?でしたっけ?加勢します!」
真堂さんの横に着地し、立ち膝で印を結ぶ。低めの、薄くて壊れやすくてもいい。壁をたくさん作ろう。ここは質より量だ。
「土遁・多重土流壁!」
いくつかの土の壁が現れ、敵の行く手を阻む。
「へーキミ凄いな。よし。二人でこのラインは守るぞ!」
「はい!」
何度か土遁をやっていたら、怪我人の避難が済んだのか、緑谷くんに加勢する人が来た。
そろそろここも大丈夫かな。立ち去ろうとすれば真堂さんが他の人に支えられながら聞いてきた。
「おい、キミ、名前と学校は?」
…学校。
「⚫⚫⚫⚫⚫⚫。学校は…秘密です。」
と人差し指を口元で立てて、ニッと笑う。
真堂さんはニヤッと笑って、そうかい。絶対探してやるよ、と言った。
フフッと笑えば
ビーーーッ
「!」
終了の合図が鳴った。
合否はこの場で…か。
とりあえずゆっくり着替えた。
これで仮免許取得試験も、私の編入試験も終わり。
あとは結果だ。
どんな採点方式だったのか。ある意味、座学よりも実技は正解の基準があいまいだから難しい。
まあ、もう出来ることはないからのんびりするかな。
ちょっと…疲れた。
ふうと息を吐く。
結果発表のため移動する。
雄英高校のみんなに気づかれない距離で近づく。
【皆さん、長いことお疲れ様でした。これより発表を行いますが、その前に一言。採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんの二重の減点方式であなた方を見させて貰いました。つまり...危機的状況でどれだけ間違いのない行動を取れたかを審査しています。とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を踏まえた上でご確認下さい...】
私の名前は…
あった。良かった。
ん?でも爆豪くんと轟くんの名前がない…。
轟くんはアレが原因…?なら爆豪くんは?
【えー、全員ご確認頂けたでしょうか?続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されていますのでしっかり目を通しておいて下さい。】
「⚫⚫⚫さん。」
「あ、ありがとうございます。」
私は90点。持久力不足と、もう少し積極的に救助に参加しても良かった的なことが書いてある。まぁ、積極性は仕方ない。救助の援護ばかりしてたもんな。持久力不足は、うん、自覚はある。修行頑張らないと。飛雷神の術でもう少し運べる人数が多くないと実戦では厳しい。
【合格した皆さんはこれから緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる立場になります。すなわち敵ヴィランとの戦闘、事件、事故からの救助など...ヒーローの指示がなくとも君たちの判断で動けるようになります。しかしそれは、君たちの行動一つ一つにより大きな社会的責任が生まれるという事でもあります。皆さんご存知の通り、オールマイトという偉大なヒーローが力尽きました。彼の存在は犯罪の抑止になるほど大きなものでした。心のブレーキが消え去り、増長するものは必ず現れる。均衡が崩れ世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が社会の中心となっていきます。次は皆さんがヒーローとして規範となり抑制できるような存在にならねばなりません。今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許、半人前程度に考え、各々の学舎で更なる精進に励んでいただきたい!!】
…ここからだ。
ぐっと手を握る。
これが免許か。合格したのは嬉しかったけど、座学の試験結果聞いてないんだよなぁ。
チラリと相澤さんを見れば女の人と話してる。
轟くんもあの熱血くんと話し…なのかな?一瞬だった。叫んでるだけのような…。
言葉のキャッチボールは成立してるみたいだからいいのか。
「よーし。お前ら集まれ。帰るぞ。全員いるか?」
相澤さんが皆を集めた。
「先生1-A、20人全員います!」
ビシッと黒髪の男の子が挙手して言った。
「ちょっと待て、飯田。電話だ。はい。相澤です。はい。あーそうですか。了解です。」
電話を切った出た相澤さんと目が合う。
んん?私?
「お前ら、いきなりだが編入する奴がいる。これから1-Aは21人でやっていく。⚫⚫⚫。合格だ。来い。」
「! はい。」
瞬身でスッと相澤さんの横に立つ。自己紹介しろと言われ、
「⚫⚫⚫⚫⚫⚫といいます。よろしくお願いします」
と言えば、みんな驚いていた。
「お」
「⚫⚫⚫ちゃん!」
「⚫⚫⚫さん!?」
「あいつ…!」
特にあの四人が。
「こいつは学力試験もパスしてる。実技を兼ねた今日の試験も合格した。仲良くやれよ。」
「!始まった!」
【敵ヴィランによる大規模破壊テロが発生!規模は〇〇市全域、建物倒壊により傷病者多数!道路の損壊が激しく救急先着隊の到着に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーロー達が指揮を執り行う!一人でも多くの命を救い出す事!!!!】
【START!】
掛け声と共に走り出す。
全体を見渡せる高い建物に昇り、フィールドを見る。
毛の長い人が道とヘリの離発着場を作ってる。
救護所は控え室。
一時救出場も作るみたい。
みんなスタート位置付近で固まって救助を始めた。まあ、近くに救助を求めてる声がしたらそこに行っちゃうよね。でも、救助が必要な人はここだけじゃない。
「手が空いてる人、ここは人手が足りてるからこっちのゾーンお願い!一時救出場もそこにあるよ!」
と手薄な場所と情報を伝え、救助がフィールド全体で効率的に行えるよう人員を振り分ける。
あ、あの瓦礫とあそこの瓦礫、大きい上にバランスが悪い。となれば。
カッカッカッ
飛雷神の術!
飛雷神のクナイをそれぞれの瓦礫に飛ばし、影響のない場所へ飛ばす。
それを繰り返して救助の手助けをしてまわる。
BOOOOM!!!
「!」
【敵が姿を表し追撃を開始!現場のヒーロー候補生は敵を制圧しつつ救助を続行してください】
急いで救護所に行き、傷病者数人を飛雷神の術で新しい救護所に飛ばす。
3回やったところで体が少し重くなった。自分だけならなんともないけど、他人をしかも数人移動するのはやっぱり負担だ。
敵の方を見れば
轟くんと誰かが揉めてて、
緑谷くんが黒髪の人を助けてた。
「何をしてんだよ!」
緑谷くんの声がする。ほんとにね。チームワークって言葉知らない訳じゃないんでしょう?
まずいな。
敵を止める人がいないじゃんか。
「どいてろ」
バゴッ!
地面が割れた。
「足は止めたぞ!奴らを行動不能にしろ!手分けして残りの傷病者を避難させるんだ!」
緑谷くんが走り出した。
だけどその一撃だけじゃ、敵の部下たち全員を止めておくことは難しいよね。ぐっと足に力を入れて跳ぶ。
「真堂さん?でしたっけ?加勢します!」
真堂さんの横に着地し、立ち膝で印を結ぶ。低めの、薄くて壊れやすくてもいい。壁をたくさん作ろう。ここは質より量だ。
「土遁・多重土流壁!」
いくつかの土の壁が現れ、敵の行く手を阻む。
「へーキミ凄いな。よし。二人でこのラインは守るぞ!」
「はい!」
何度か土遁をやっていたら、怪我人の避難が済んだのか、緑谷くんに加勢する人が来た。
そろそろここも大丈夫かな。立ち去ろうとすれば真堂さんが他の人に支えられながら聞いてきた。
「おい、キミ、名前と学校は?」
…学校。
「⚫⚫⚫⚫⚫⚫。学校は…秘密です。」
と人差し指を口元で立てて、ニッと笑う。
真堂さんはニヤッと笑って、そうかい。絶対探してやるよ、と言った。
フフッと笑えば
ビーーーッ
「!」
終了の合図が鳴った。
合否はこの場で…か。
とりあえずゆっくり着替えた。
これで仮免許取得試験も、私の編入試験も終わり。
あとは結果だ。
どんな採点方式だったのか。ある意味、座学よりも実技は正解の基準があいまいだから難しい。
まあ、もう出来ることはないからのんびりするかな。
ちょっと…疲れた。
ふうと息を吐く。
結果発表のため移動する。
雄英高校のみんなに気づかれない距離で近づく。
【皆さん、長いことお疲れ様でした。これより発表を行いますが、その前に一言。採点方式についてです。我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんの二重の減点方式であなた方を見させて貰いました。つまり...危機的状況でどれだけ間違いのない行動を取れたかを審査しています。とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。今の言葉を踏まえた上でご確認下さい...】
私の名前は…
あった。良かった。
ん?でも爆豪くんと轟くんの名前がない…。
轟くんはアレが原因…?なら爆豪くんは?
【えー、全員ご確認頂けたでしょうか?続きましてプリントをお配りします。採点内容が詳しく記載されていますのでしっかり目を通しておいて下さい。】
「⚫⚫⚫さん。」
「あ、ありがとうございます。」
私は90点。持久力不足と、もう少し積極的に救助に参加しても良かった的なことが書いてある。まぁ、積極性は仕方ない。救助の援護ばかりしてたもんな。持久力不足は、うん、自覚はある。修行頑張らないと。飛雷神の術でもう少し運べる人数が多くないと実戦では厳しい。
【合格した皆さんはこれから緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる立場になります。すなわち敵ヴィランとの戦闘、事件、事故からの救助など...ヒーローの指示がなくとも君たちの判断で動けるようになります。しかしそれは、君たちの行動一つ一つにより大きな社会的責任が生まれるという事でもあります。皆さんご存知の通り、オールマイトという偉大なヒーローが力尽きました。彼の存在は犯罪の抑止になるほど大きなものでした。心のブレーキが消え去り、増長するものは必ず現れる。均衡が崩れ世の中が大きく変化していく中、いずれ皆さん若者が社会の中心となっていきます。次は皆さんがヒーローとして規範となり抑制できるような存在にならねばなりません。今回はあくまで仮のヒーロー活動認可資格免許、半人前程度に考え、各々の学舎で更なる精進に励んでいただきたい!!】
…ここからだ。
ぐっと手を握る。
これが免許か。合格したのは嬉しかったけど、座学の試験結果聞いてないんだよなぁ。
チラリと相澤さんを見れば女の人と話してる。
轟くんもあの熱血くんと話し…なのかな?一瞬だった。叫んでるだけのような…。
言葉のキャッチボールは成立してるみたいだからいいのか。
「よーし。お前ら集まれ。帰るぞ。全員いるか?」
相澤さんが皆を集めた。
「先生1-A、20人全員います!」
ビシッと黒髪の男の子が挙手して言った。
「ちょっと待て、飯田。電話だ。はい。相澤です。はい。あーそうですか。了解です。」
電話を切った出た相澤さんと目が合う。
んん?私?
「お前ら、いきなりだが編入する奴がいる。これから1-Aは21人でやっていく。⚫⚫⚫。合格だ。来い。」
「! はい。」
瞬身でスッと相澤さんの横に立つ。自己紹介しろと言われ、
「⚫⚫⚫⚫⚫⚫といいます。よろしくお願いします」
と言えば、みんな驚いていた。
「お」
「⚫⚫⚫ちゃん!」
「⚫⚫⚫さん!?」
「あいつ…!」
特にあの四人が。
「こいつは学力試験もパスしてる。実技を兼ねた今日の試験も合格した。仲良くやれよ。」