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あの後すぐに勉強を始めた。
最初は全く意味がわからなかったが、相澤さんに聞くうちに何となくやり方がわかってきた。
勉強を教えてもらっているときに、相澤さんにこちらに来てどれくらい寝ていたのか聞けば、1週間寝ていたそうだ。もう目を覚まさないのかと思った、と相澤さんはポツリと呟いた。心配かけてすみませんと謝れば、まあお前の勉強する時間が減るだけだから別にいいんだがな、とニヤリ。
ムム。…チャクラ切れで仕方なかったとはいえ、もう少し早く起きたかったなぁ…。
数学は数式を覚えればなんとかなりそう。むしろ暗号解読みたいで楽しい。
国語は木ノ葉とそんなに変わらない。
物理、化学は忍術に応用できそう。そう思うとスラスラ頭に入ってくる。
暗記は自信があるから歴史とかも大丈夫かな。たぶん。
問題は英語だ。
単語を覚えて、文を書いたり、読むのはわかる。ただ、発音がわからない。どう読むのか全然わからない。
さすがに困った。
相澤さんに英語の本を読んでと頼んだら、適任者がいるからと断られた。
…今日来てくれるはずなんだけど。
と思っていたら、
「HEY!異世界リスナー!俺もお前も時間ねぇからサクサク行くぞ!アーユーレディ!?」
いきなりドアをバァンと開け入ってきた。
なんなんだ。この人。
ビーさんみたいだな。
「…どちら様ですか?」
と露骨に目を細め、冷ややかに聞けば
「Oh!Cool girl!見た目は可愛いのにな!俺はプレゼント・マイク。雄英で英語の担当だぜ。」
英語?
ああ、相澤さんが言ってた適任者か。
「よろしくお願いします。」
と頭を下げれば、
「礼儀正しいのな。お前。」
と意外そうに言われた。
失礼な。
「じゃあ、すみませんがこの本、全部読んでもらえますか?」
「ンン?全部?」
「はい。全部です。さあ、時間がないんでサクサク行きましょう!」
「おおぅ…」
こうして私は英語の発音を身につけたのでした。
「じゃあ次はこの本、お願いします。」
「コホッ、ん゛ん゛!休憩しようぜ!」
「わかりました。じゃあ休憩前に、この単語読んで貰えますか?あ、あとここも。そうしたら、ここのページ全部読めると思うので。」
「ゴホッ!ゲホッゲホッ!」
「大丈夫ですか?あと2冊ありますが。」
「に゛に゛ざづ!」
「おい、イレイザー!あいつなんなんだよ!教科書全部読まされたんだぞ!」
「ああ、お疲れ。お前、声すごいな。ウチのクラスの授業に影響出すなよ。」
「出さねぇよ!」